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「機材」カテゴリについて

東京大阪キャノンボールに挑む際にどんな機材が良いのかを考察するカテゴリです。本カテゴリでは、走行に直接関係する以下の機材についてのみを記載します。

 ・自転車本体
 ・ライト
 ・サイクルコンピュータ

これ以外のものは、「持ち物」カテゴリを参照してください。ウェア類(ヘルメット含む)は「ウェア」カテゴリを参照してください。


本カテゴリでは、以下の話題を書く予定です。

・キャノボにおける機材の考え方
・機材考察 - 自転車本体編
・機材考察 - ライト編
・機材考察 - サイコン編
・挑戦時の機材紹介
etc

(完)


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テーマ : 自転車(スポーツ用)
ジャンル : スポーツ

キャノボにおける機材の考え方


いきなり乱暴な結論から書きますが、キャノボにおいては「結果への機材性能の寄与度は低い」と私は考えています。結果を分けるファクターとしては以下のものが大きく、それに比べると機材性能の寄与度はごくごく低いものです。

 ・天気(風向き/気温/雨/雪 etc)
 ・計画(ルート/スタート時間/ペース etc)
 ・体調(睡眠/消化器官/膝や腱 etc)


きちんと整備された自転車であれば、大体の自転車でキャノボは達成可能だと私は考えています。

ただ、機材によって結果が分かれるケースもあります。一番大きなトラブルはメカトラ。ワイヤー切れや、ホイールの破損は即リタイヤに繋がります。「機材」ではなく「機材性能」とここまで書いてきたのは、このため。性能の良し悪しよりも、整備状態の良し悪しの方が結果には影響するものです。

そして、あらゆる対策をして実力的に伸るか反るかの場合、「機材性能」が結果の成否を分けることもあるでしょう。

以上を踏まえて、機材について考えていきます。


メカトラを防ぐ


「持ち物」のカテゴリでも書きましたが、キャノボにおいては時間中に大きなメカトラを対処することはほぼ不可能です。対処できるのは、せいぜいパンク1~2回まで。そのパンクですらも大きなロスなので、出来れば起こらないに越したことはありません。走行前に出来ることは以下の2つです。

①挑戦前の点検
機材スポーツの基本ですが、大事な本番前には全体的な点検が必要だと思います。

 ・タイヤに傷は無いか?摩耗しすぎていないか?
 ・ワイヤーは交換時期を過ぎていないか?
 ・ディレイラーハンガーが曲がっていないか?
 ・ホイールは振れていないか?スポークテンションは適正か?
 ・注油はされているか?


ごくごく一般的な項目ですが、この中の一つでも抜け落ちるとリタイヤの原因になります。出来ればプロショップで確認してもらったほうが良いでしょう。

最近はレース前にショップ車検を義務付けるイベントも増えてきました(GSRカップ、AACRなど)。ショップにもよりますが、1000~3000円程度の工賃でチェックをしてくれると思います。もちろんチェックの結果、何らかのトラブルが発見された場合には追加費用が掛かりますが、挑戦中に出るトラブルが事前に拾えたと思えば安いものです。


②初物は使わない
もう一つ強調しておきたいのは、「本番で初物を使わない」と言うことです。

キャノボにおける持ち物の考え方」でも書いたエピソードですが、私は通販で買ったばかりのホイールを「決戦用」と称してキャノボに投入した結果、スポーク折れでリタイヤしたことがあります。通常、ショップで買うホイールは、振れやスポークテンションについて確認してから納品されるもの。ですが、通販の場合はそうとも限りません。それを知らずにいきなり本番に初物を投入した結果、ホイールは破損したわけです。

ホイールに限らず、実走でテストしていない機材を本番でいきなり使うのは危険です。初期不良の可能性もありますし、普段との感覚の違いに戸惑うこともあるでしょう。決戦用機材を使うにしても、最低100km程度は乗ってテストしておくようにしましょう。


機材の選び方


前述の通り、天気や計画に比べれば機材で縮まるタイムは微々たるものですが、塵も積もれば山となります。最高の風向きを選び、ルートを間違えなかったとしても、走力的に達成の当落線上にある場合、結果を左右するのが機材性能ということもありえるはずです。

それに、24時間の長丁場となると、気持ちよく走れるということも大事です。私の尊敬するとあるランドヌールは、「ロングライドのコツはストレスを一つずつ減らしていくこと」と言っていました。変速でもたついたり、明らかに進まない感覚を持ったままだと気分も滅入ってくるもの。そういった事を防ぐためには、自分が納得した機材で走るということも重要だと考えています。

次ページから、「自転車本体」「ライト」「サイクルコンピューター」の3項目に分けて機材の選び方を考察して行きます。

(完)


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機材考察(自転車本体編)


まずは、自転車本体の考え方についてです。


車種


わざわざ言うまでも無いかもしれませんが、キャノボに一番向く車種は「ロードバイク(以下、ロード)」だと思います。巡航、加速、ヒルクライム性能のバランスが良い機材です。また、ポジションの選択肢も多く、疲労を散らせるのもキャノボに向いています。

ただ、他の車種でも達成自体は可能です。2018年現在、以下の車種でのキャノボ達成が確認されています。

 ・シクロクロス
 ・ミニベロ(折りたたみ含む)
 ・クロスバイク
 ・ファットバイク


以下の車種は達成が確認されていません。

 ・TTバイク
 ・リカンベント
 ・MTB


TTバイクは巡航性能は高いものの、加速・ヒルクライム性能に劣り、ポジションの長時間維持が厳しいことが原因だと考えています。リカンベントは単純に乗っている人が少ないだけで、特性的にはキャノボに向いていると思います。MTBはソロでこそ達成はいませんが、チームで走るFlecheでは24時間を切った記録が残っています。

ミニベロやファットバイクで達成可能という事実は、キャノボにおいて「結果への機材性能の寄与度は低い」と言うことを証明していると言えるでしょう。キャノボは伊賀ルートを選べば523kmほど。これを24時間で走るので、求められるグロス平均時速は21.8km/h以上となります。平地で32~33km/hを維持すると、大体グロス平均時速はこのくらいになります。つまり、32~33km/hを維持できる車種ならばキャノボは実現可能であるはずです。

ただ、これらのロード以外での車種による達成は、いずれも「ロードで一度達成した人によって行われている」と言うことを強調しておきます。いきなり変わった車種でチャレンジしても達成の確率は低いです。それよりは、一度でもロードで達成してコツを掴み、それから他の車種にチャレンジしたほうが達成の確率は大幅に上がるはずです。

私はFlecheでクロスバイクを使用しましたが、他の条件が同じだと仮定すると、ロードより30分~1時間程度遅くなる感触でした。ロードバイクで22時間台でキャノボを走れる方ならば、クロスバイクによる達成も十分可能であるということです。苦しかったのは、走行性能よりもポジションが選べない(フラットバーなので)ことによる各部の痺れと痛み。走行後、数週間は手の痺れに苦しみました。


フレーム素材


統計を取ったわけではありませんが、達成した人の機材を見るとカーボンフレームであることが多い印象です。やはり重量が軽く、振動減衰に優れ、剛性も高くしやすいカーボンフレームは有利であると思います。そもそも、最近はミドルグレード以上のロードならば大体フルカーボンであることが多いので、割合が多いのは当たり前なのですが。

ただ、アルミやスチールフレームでの達成も一定数いるのは確か。車種と同様、フレーム素材の結果への寄与度は低いのだと思います。個人的にはフレーム素材よりも、フォーク素材が効くと考えています。安いクロスバイクでも、まともなカーボンフォークを入れたら反応性・快適性共に向上しました。


コンポーネント


コンポーネントについても、結果への寄与度は低いと思います。何度も書きますが、性能よりも「ちゃんと調整されているか」の方が大事です。

私が見た中では、SHIMANOならば105以上のコンポーネントを使っている人がほとんど。CampagnoloやSRAMはあまり使用者が居ないのでグレードは分かりませんが、どのグレードでも大きな問題にはならないと思います。もちろん、上のグレードに行けば行くほど、気持ちよく走ってくれる可能性は高いですが。

ちなみに、私は達成時はSHIMANO ULTEGRA SLを使っていました。


ホイール・タイヤ


これはなかなか選択に悩む部分です。速度に直結しますし、パンクと言うメジャートラブルに係るパーツだからです。

ホイールとタイヤには、大きく以下の3つのシステムがあります。

 ・チューブラー
 ・クリンチャー
 ・チューブレス(チューブレスレディ)


達成者の中で一番使用率が高いのは、クリンチャーです。パンクからの復帰が10分程度で可能ですし、タイヤ自体がバーストした場合でも近くに自転車屋があれば高確率で調達可能です。実際、タイヤに大きな穴が開いても、現地の街の自転車屋でタイヤを購入して達成まで持っていった方もいます。

次いで多いのはチューブラーです。ホイールとタイヤの合計重量が軽くなりやすく、走行性能も高い場合が多いのが特徴。ただし、パンクからの復帰に時間が掛かる欠点があります。「パンクしたら諦める」と割り切って性能に賭けるならばアリな選択だと言えます。なお、キャノボに用いるのならばパンク防止剤のシーラントを入れて走ったほうが良いでしょう。

一番割合が少ないのがチューブレス。私が知っている限りでは、チューブレスでの達成者は一人しかいません。チューブが入らないため低圧でも走行抵抗が低く、乗り心地が良いのが特徴。シーラントを入れることが前提となっており、パンクもしにくいのが長所です。ただし、シーラントで防げなかったパンクの場合、出先での復帰が中々難しいという欠点も(タイヤが中々ハマらない、携帯ポンプではビードが上がらない等)。ただ、MAVICが打ち出したUSTはタイヤがはめ易く、携帯ポンプでもビードが上がるので今後使用者が増えるかもしれません。

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そして、どんなタイヤを使うか。キャノボにおいては、大阪→東京時の箱根旧道を除いて急勾配の下りはありません。また、天気を選べば雨の中を走ることも無いはずです。このため、グリップ偏重タイヤを使う必要は無いと思います。

各社のフラグシップタイヤの中でオールラウンドに位置づけられるもの(Continental GP4000SIISchwalbe ONEMichelin POWER COMPETITION等)を使っておけば問題ないでしょう。耐パンクベルトも入っていない軽量タイヤ(Continental SupersonicBRIDGESTONE R1S等)はパンクリスクが上がるのでやめたほうが良いと思います。

タイヤの太さについて。一番メジャーなのは23Cです。私が達成した時も23Cでした。そもそも当時は23Cタイヤ以外の選択肢は殆どなかったのですが。

最近はワイドリムがメジャーとなっており、25C以上のタイヤ推奨のホイールが増えました。キャノボのルート上で舗装が荒れているのは伊賀の採石場あたりくらいなので、極端な太タイヤは必要ないと思います。加速性重視か、快適性重視かという所で、23Cか25Cかを決めると良いでしょう。


コンタクトポイント


コンタクトポイントとは、自転車と体の接続部分を指します。つまり、ハンドル・サドル・ペダルです。

ハンドルは、カーボンハンドルだと手の痺れが起きにくく快適。ただ、アルミハンドルで普段問題が無いのならば、そのままで良いと思います。注意したいのは、ハンドルの高さ。あまり上げすぎると空気抵抗が大きくなりますし、下げすぎると内臓が圧迫されて途中で補給が出来なくなる場合があります。

サドルは、普段使い慣れたものならば何でも良いと思います。痛みが出てしまうと走りに集中できなくなるので、300㎞走っても問題ないサドルを選びましょう。

ペダルは、個々人の違いが大きい部分です。私はXTRの両面SPD(PD-M9000)を使用。「SPD-SLのシューズはソールが硬すぎて足裏が痺れる」「両面SPDはキャッチミスがほとんど無くゼロ発進がスムーズ」と言うのが理由です。とはいえ、踏み面が大きいレース用ペダル(SPD-SLやLOOK KEOなど)の方が、効率的には良いのも確か。この辺りは自分の乗り方と相談してみてください。

なお、フラットペダルでも達成した人はいます。足裏に痛みが出やすかったり、ポジションを固定すると膝の痛みが出やすい人は、いっそフラットペダルにするのも手かもしれません。


チェーンオイル


最後にチェーンオイル。道中でオイル切れを起こすと異音が発生してストレスになりますし、走行抵抗自体も増えます。道中で注油している時間はありません。スタート前に注油し、500km以上は効果が持続するオイルを選ぶ必要があります。

とはいえ、スポーツ自転車用のチェーンオイルは、よほど用途が限られたもの(トラック競技用等)でない限りは、500km程度は持ちます。雨が降れば持続距離は短くなりますが、前述のように雨が降らない天気を選べば良いのです。

一般に、チェーンオイルは「ウェットタイプの持続距離が長い」と言われています。迷ったらウェットタイプを使っておけば良いでしょう。私がキャノボに挑戦した際には、Vipro's muonというオイルを使用していました。潤滑性能は良かったのですが、やたらチェーンが黒くなりやすいオイルでもありました。

オイルについては何を使うかよりも、決行直前のドライブトレイン(チェーン/ディレイラー/スプロケ/クランク)の洗浄&注油の方が大事だと思います。ドライブトレインの汚れは数ワットの効率低下というデータもあります。是非、キャノボの前にはドライブトレインの洗浄と注油を行ってください。


(完)


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機材考察(ライト編)


ライトの話です。「フロントライト」と「テールライト・反射板」に分けて考察して行きます。


フロントライト


法律上、前照灯は1灯以上を取り付けることが義務付けられています。

点灯か、点滅かについては意見が分かれるところですが、車側や歩行者から見て距離感をつかみにくくなるので、点灯が原則です。夜間に故障した場合は即走行不能となるので予備ライトを一つくらいは持ったほうが良いと思いますが、その場合は諦めると割り切るのも一つの選択です。

①明るさ
定量的に示すのは難しいのですが、都市部ならば100~200ルーメン、山ならば300~400ルーメンあれば事足りると思います。この辺りは夜間視力(年齢でも変わる)も関係してくるので、一概に言う事は出来ません。どの程度の明るさがあれば路面の確認に問題が無いか、あらかじめ夜間走行をして確認することをオススメします。

②ランタイム
キャノボに向いた春・秋シーズンであれば、ライトが必要なのは12時間程度です。この時間持つだけのライトを選ぶか、予備ライト・予備電源を持って走る必要があります。

2018年現在でオススメなのは、「CATEYE Volt800 + BA-3.4(予備電池)」の組合せ。Volt800は弱モードで10時間前後は持つので、予備電源があれば20時間程度の使用が可能となります。時折現れる暗い区間で中モードを使っても、十分電池は持つはずです。

③取付場所
ハンドルに取り付けるのが王道だと思いますが、ハンドル周りは自転車における一等地。場所が空いていないこともあるでしょう。

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私がキャノボに挑戦した際は、ハブ軸にライトが付けられるアダプタを使っていました。ハンドル周りを重くしたくなかったのが理由です。ハブ軸には予備ライトを取り付けていました。

また、峠の下りで急カーブ(180度近いもの)があった場合、ハンドルが向く方向と、自分が見たい方向(カーブの出口)が異なる場合があります。具体的には大阪→東京の場合の箱根旧道の下りです。私は50gくらいの軽量ライト(Dosun SF300)をサドルバッグに入れておくという対策を取ったことがあります。箱根の頂上でこのライトをヘルメットに取り付けることで、自分の見たい方向が見られるようにしました。

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Dosun SF300は300ルーメンの明るさを持っています。ただし、軽量性を追求したライトであるため、1時間しか持ちません。箱根の下りは30分も掛からないので、今回の用途では全く問題ありませんでした。

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「こういうヘルメットライトを使えば良いのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、このライトは電池込みで200g近くありますし、何より首が疲れます。軽量ライトを使う時だけ付ける方が首への負担も少なくて良いと思います。


テールライト・反射板


法律上、自転車はテールライトまたは反射板を取り付けることが義務付けられています。

テールライト、または反射板のどちらかを取り付ければ良いのですが、幹線道路を走ることが多いキャノボでは、出来る限り被視認性を高めたほうが安全に走れるはずです。最低でもテールライト1灯以上、出来れば「テールライト2灯」または「テールライト1灯+反射板」の組合せをオススメします。テールライト1灯だけだと故障時にそれ以上走れませんので……。もちろん、こちらも故障したら諦めるというのも一つの選択肢だと思います。

なお、点灯か点滅かについて。法律上の扱いを調べてみましたが、点滅でもセーフという解釈もあれば、点灯ではないと駄目という解釈もありました。ただ、反射板と併用する限りにおいては、点灯でも点滅でも、そもそもテールライトを付けなくても(法律上は)問題ないようです。

①明るさ
昨今はフロントライトにはルーメンで明るさが表記されることが増えましたが、テールライトにルーメンが明記されている商品は多くありません。理由は良く分かりませんが……。

明るければ明るいほど良いのは言うまでもないのですが(目立つので)、残念ながら現在市販されているテールライトは、

 ・やたら明るいが、2時間しか点灯しない
 ・あまり明るくないが、60時間点灯する


というように両極端です。前者は充電式の物が多く、後者は電池式の物が多いです。

そこそこ明るくて一晩中持つものがあれば良いのですが。いっそ、両方取り付けて併用するのが良いかもしれませんね。私は電池式×2か、電池式(反射板付き)という構成をよく用います。充電式は確かに明るいのですが、点灯時間が短くて私はあまり使っていません。

②ランタイム
前述のように、テールライトが必要となるのは12時間前後ですが、それだけの時間点灯出来て、かつ明るいテールライトは中々ありません。

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私がキャノボ挑戦時に使っていたのは、「PDW Radbot 1000」というテールライトです。点灯モードで15時間持ち、1Wの明るいLEDを搭載。更に反射板も備えている良いライトでした。ただ、残念ながらネジ止めのブラケットの固定力が悪いという弱点がありました。スペックだけを見てキャノボ直前に取り付けて、本番中にテールライトが振動で徐々に下に落ちてくるという事態に見舞われ、急遽コンビニでビニールテープを買って固定した記憶があります。「初物はトラブルの元」と言うのは、この一件を見てもお分かり頂けると思います。

残念ながら、上記のライトは今は日本ではほとんど見かけません。現行品で明るさとランタイムのバランスが良いのは、「CATEYE OMNI5」あたり。また、反射板を備えているので安全性の高い「CATEYE REFLEX AUTO」も良いと思います。ただ、どちらも電池の消耗度に比例して暗くなるライトなので、キャノボ挑戦前には新品の電池を入れるようにしてください。

③取付場所
テールライトについては、シートポスト、サドル下、シートステーと、大体どこに取り付けても良いとは思いますが、地面から離れるほど、車からの被視認性が高いものです。ヘルメットにテールライトを付けると相当目立ちます。

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また、最近はブルベ界隈でこの手の三角形リフレクターが流行っています。結構風でバタつくので、そういった事が気になる人にはオススメはしませんが、かなり強烈に目立ちます。

(完)


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機材考察(サイクルコンピュータ編)


サイクルコンピュータの話です。主に、GPSサイコンの利点と選び方について考察して行きます。


GPSサイコンの重要性


キャノボは500㎞以上の距離を走ります。道に迷わない自信がある人でも、これだけの距離をミスコースなく走るのは難しいはず。ミスコースをすると余計な距離を走ることになり、場合によっては数十分単位でロスすることになります。時間に余裕がないキャノボでは、これだけのロスは致命的です。

ミスコースによるタイムロスを防ぐために有効な手段は何か? 私は、地図機能の付いたGPSサイクルコンピュータを使うことだと考えています。挑戦中には補給や道路状況の判断など他に考えるべきことが沢山あります。GPSサイコンを導入することで、考えるべきことが一つ減るというのは大きな利点です。残念ながらGPSサイコンがあってもミスコースは完全には防げないのですが、無い場合に比べて大幅に回数は減るはずです。

もちろん、GPSサイコンが無くともキャノボ達成は可能ですし、実際に達成した人はいます。ただ、そのためにはより入念な下準備が必要です。下見試走は必須でしょうし、その上でGoogleストリートビューによる全線の確認も必要となるでしょう。それに掛かる費用と時間を考えると、GPSサイコンを用意したほうが結果的には安上がりだと思います。

以降は、キャノボに向いたGPSサイコンの選び方について解説します。


GPSサイコンの要件


私が考えるキャノボに適したGPSサイコンの要件は以下の2点です。

 ①地図と現在位置・走行予定ルートの表示が可能であること
 ②24時間以上稼働すること


①については、「予定したルートを走れているか」「この先のルートはどうなっているか」を確認するために必要な機能です。地図が表示できず軌跡だけを表示可能なGPSサイコンもありますが、交差点で曲がる場合の判断が難しくなります。出来れば地図付の機種のほうが良いでしょう。

②については、満たす製品は中々ありません。GPS機能がとても電池を食うからなのか、はたまた需要がないのか、大体のGPSサイコンの電池は15時間未満しか持たないのです。

私がキャノボを達成した時に使っていたのは、Garmin Edge705。2010年当時は最強のGPSサイコンでしたが、やはり稼働時間は最大で15時間。残り9時間をどうにか動かす必要があります。幸い、USB端子にバッテリーを繋げば給電しながら使用可能だったため、USB出力付き乾電池ケースを予備電源として備えておき、電池切れが近づいたら接続するという方法を取っていました。

ただ、この「予備電源から給電しながら稼働する」方法にも欠点があります。

1つ目は、振動でUSBケーブルからの給電が瞬断する場合があること。Edge705は給電状態だとバックライトが明るくなるんですが、舗装の悪い場所を通ると画面の明るさがチカチカと変わって非常にストレスでした。

2つ目は、重くなること。今であればモバイルバッテリーが一般化しているので、3000mAh程度の容量があるモバイルバッテリーで給電しながら走る方法もあり得るでしょう。ただし、モバイルバッテリーを繋ぐということは、GPSサイコンの近くにモバイルバッテリーを固定する必要があるということになります。こういう時によく使われるのはトップチューブバッグ。私もトップチューブバッグに予備電源を入れていたのですが……よく考えると、この予備電源システムはかなり重いのです。

 ・モバイルバッテリー: 100~150g
 ・ケーブル: 10g前後
 ・トップチューブバッグ: 50~80g

つまり、GPSサイコンに加えて、予備電源システムで200g前後の重量増ということになります。「キャノボにおける持ち物の考え方」でも書きましたが、「持ち物が増えると、それを入れるための場所もセットで増え」るのです。地面から離れたハンドル近くに200gもの重量が増えると、走行感にも多少なり影響は出るでしょう。

この重量増を防ぐには、予備電源システムがなくとも単体で24時間稼働するGPSサイコンがあれば良いのです。ここからは、24時間以上稼働するGPSサイコンの具体例を挙げていきます。


推奨機種


① Garmin eTrex30x

私が現在メインで使っているGPSサイコンです。主に登山用として開発された製品ですが、自転車用の機能も備え、ハンドル・ステムに取り付けるためのマウントも販売されています。

【良い点】
 ・単三電池2本で25時間稼働
  →予備電源が必要ない。電池が切れてもコンビニで買える。
 ・心拍センサに対応
  →ペース管理に活用可能。
 ・フリーズしにくい
  →挙動が安定している。フリーズしても電池を抜けば再起動可能。
 ・安い
  →地図付のEdgeシリーズなどに比べると安価(実売3万円前後)。

【悪い点】
 ・大きい&重い
  →単三電池込みで170g(マウント除く)。
 ・パワーメーターには非対応
  →パワーによるペース管理が出来ない。
 ・気温センサはオプション対応
  →別売りのセンサを購入する必要がある。

登山用と言うこともあって、非常に挙動が安定しており、長時間稼働するのが強みです。

重いという欠点は、リチウム乾電池を使うことである程度解消可能です。約30g軽量化出来ます。リチウム乾電池は4本で800円程度と非常に高価ではありますが、温度変化にも強く、eTrex30ならランタイムも通常の充電池の1.5倍ほど(実測で40時間以上)になります。

確かにeTrexは単体で見ると通常のGPSサイコンに比べて重いのですが、予備電源が不要と考えると結果的に軽量であると言えます。予備電源+格納場所(トップチューブバッグ等)を考えると、その他のサイコンは300g前後の重量が必要となりますが、リチウム乾電池を使用したeTrexならば140gで済むからです。

なお、eTrexシリーズには、eTrex 20xと言う兄弟製品も存在します。30xとの違いは「気圧高度計」「磁気コンパス」「ANT+対応」の有無。30xは磁気コンパスを内蔵しているため、交差点で止まった状態でも、今現在どちらを向いているかを判別可能です。また、心拍センサやケイデンスセンサ、気温センサを使いたい場合にはANT+に対応した30xを選ぶ必要があります。少なくともキャノボであれば、30xのほうが向いているでしょう。

② Garmin Edge1030

GarminのGPSサイコンの中で、2018年現在フラグシップの製品となります。単体では20時間稼働とキャノボには少し足りませんが、専用の外部電源(拡張バッテリーパック)を使うことで稼働時間が40時間まで伸びます。

Edge1030の本体裏側のマウントへねじ込む部分には電源接続用の端子が設けられています。ここを通じて充電するため、ケーブルが不要となります。通常のGPSサイコンで考える必要のある「ケーブルの取り回し」や「モバイルバッテリーの格納場所」を考えなくて良いのは大きな利点です。

【良い点】
 ・拡張バッテリー込で40時間稼働。
  →電池交換の必要が無い。予備電源の格納場所が不要。
 ・心拍センサ、パワーメーターに対応
  →ペース管理に活用可能。
 ・気温も表示可能
  →別売りのセンサは必要なし。

【悪い点】
 ・高い
  →本体と拡張バッテリーで10万円前後。
 ・重い
  →本体123g、拡張バッテリー130g。計250g(マウント除く)。

電池の持ちは魅力であるものの、その源である拡張バッテリーを含めた総重量で考えると結構重いです。ただ、機能的には現時点で最強であるため、使う価値は大いにはあると思います。

拡張バッテリーパック自体はEdge820や520へも対応はしています(専用のアウトフロントマウントが必要)。ただし、Edge1030とは異なり、サイコンとバッテリーはケーブルでの接続となります。モバイルバッテリーをトップチューブバッグに入れて使うよりはスッキリするとは思いますが、それにしては投資額が高すぎる気はします。

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プロフィール

ばる

Author:ばる
群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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【長距離自転車TT記録】
大阪→東京:23時間02分
東京→大阪:23時間18分
東京⇔大阪:67時間38分
青森→東京:36時間05分

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2005年に書かれた東京~大阪の自転車向けルートガイド。情報は古くなっているものの、今でも十分使えます。


拙著の「東京→大阪キャノンボール」レポート掲載。タイムテーブルや、戦略等を詳しく書いています。


シクロツーリストの田村編集長による長距離走行ガイド本。時短法やキャノンボール挑戦時のエピソードが掲載されています。

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