PBP 2019 準備のための情報源紹介


次回、2019年のPBPまで1年を切りました。

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「来年の参加に向けて準備をしたいけど、何をしたら良いか分からない!」という方に向けて、一応前回参加者の立場から参考になりそうな情報源を貼っていきます。


AJのPBPサイト


 ・PBP 2019 - Audax Japan
 
まずは、日本のブルベを統括するAudax Japanが作成しているサイト。2019年のPBPについて、公式に近い情報が発信されるはずです。参加を考えているなら要チェック。


CBNレビュー


 ・[Race & Event] PBP(Paris-Brest-Paris) 2015 - CBN
 
私が前回(2015年)のPBP参加後に書いた参加レポートです。準備から参加までの流れや、現地の様子など、一通り網羅的に書いたつもりです。自分が次回参加するときに困らないように備忘録として書いた感じ。


書籍


『ろんぐらいだぁす!』ツーリングガイド: 4 (REXコミックス)
一迅社 (2017-03-27)
売り上げランキング: 102,081


アニメにもなった「ろんぐらいだぁす!」に登場するルートを紹介するムック本ですが、縁あってPBPの参加レポートを書かせていただきました。「将来、参加したい人のための情報を網羅する」というスタンスで書いたので、参加前の準備や現地で必要なこと等についてはCBNのレビューより詳細に纏めています。PBPだけで40ページ。電子書籍(Kindle)版もあります。


過去の参加者のブログ


PBPには、日本からも200人以上のランドヌールが参加しています。本サイトにも参加レポートあり(内容はCBNのものとほぼ同じ)。ネットを探せば様々なレポートが見つかりますが、中でも情報源になると思われるブログを紹介します。


 ・PBPで注意すべき10の事柄 - パリまであとなんコギ?
  →2011年参加のtakeさんの記事。私も2015年の参加時に参考にしました。
  
 ・PBP2015 - Wandering Days
  →2015年参加のYO-TAさんの記事。色々なことがかなり詳しく書かれています。
  
 ・【自転車】PBP初見プレイ攻略法。 - 自転車で出かけよう。
  →2015年参加のartsさんの記事。初見でクリアするためのポイントが纏まっています。
  
 ・普通脚力のランドヌールによるPBP入門、あるいは4年後の挑戦者への手紙
  →2015年参加の白川さんの記事。プロマネ視点の攻略法です。

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なお、現時点では本決まりではないようですが、前回までとはスタート/ゴール地点が変更される可能性があるとのことです。主催であるACPのサイトもそろそろ開設される……はず(現時点では2015年のまま)。次回の参加を考えている方は、情報収集をそろそろ開始しておくと良いと思います。


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PBP 2019 反射ベスト要件【追記あり】

2019年開催のPBPのパンフレットがAudaxJapanのサイトに掲載されています。

先日、これを眺めていた所、あることに気づきました。

  「反射ベストの規則が変わっている……」

2015年のパンフレットと見比べると、以下のように変わっていました。

 2015年: EN471 または EN1150 の規格を満たすこと。
 2018年: EN20471 の規格を満たすこと。


「EN20471」という聞きなれない規格。とはいえ、これを満たす反射ベストを用意しないことには出走が認められません。来年の出走の準備として、反射ベストの規格について調べてみました。

※ 以下は個人的な調査の結果となります。間違いなどを含む場合はコメント専用記事にてご指摘をお願いいたします。


反射ベスト着用の根拠


PBPでは反射ベストの着用が義務とされています。ただし、着用しなければならないのは夜(または霧などの視界不良)の時のみです。昼間は着る必要がありません。実際、2015年段階では昼間に着ている人は一握りでした。

実は、反射ベストの着用はブルベ特有の規則では無く、フランスの道路交通法を根拠としています。日本では夜間に反射ベストを着ずに自転車に乗っても、法律的には違反とはなりません(国内ブルベ的にはルール違反ですが)。しかし、フランスでは、夜間に反射ベストを着ずに自転車に乗ることが法律上の違反となるわけです。フランス国外からの参加者も多いため、あえてそこをPBPの規約として強調しているのだと思います。


反射ベストの規格


PBPで許可される反射ベストは何でも良いわけではなく、ある規格に則っている必要があります。規格では、「反射材の面積」「反射材を貼り付けるベース生地の色と面積」「反射材のパターン」等を規定しています。

調べてみると、PBPが関わる反射ベスト(高視認性衣服)の規格は以下の3つあることが分かりました。

 ①EN471(1994年発行)
  →職業用の高視認性衣服の規格。用途としては路上や空港での作業向け。
 ②EN1150(1999年発行)
  →非職業用の高視認性衣服の規格。用途としてはレジャー向け。
 ③EN20471(2013年発行)
  →対象は特に規定されない。ISO規格でもある。

前回のPBPでは①または②を満たしていれば良かったわけですが、次回のPBPでは③を満たす必要があります。


規格の違い


この3つの規格のどこが違うのか。調べてみた結果を以下に示します。

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規格は前述の通り3つですが、その中でも更にクラスが分かれています。

(1) EN1150
身長によってクラスが分かれます。子供や身長の小さい方はEN471で定める反射材・蛍光生地の最低面積を確保出来ないケースがあるため、このように身長別にクラスが分かれています。求められる反射材・蛍光生地の面積はEN471・EN20471に比べると小さくなっています。また、蛍光生地の色も8種類まで許可されます。

(2) EN471
使用環境に応じて3段階のクラスを定めています。クラスの数字が上がるほど、危険な場所で使用することが想定されます。使用可能な蛍光生地の色は、イエロー・オレンジ・レッドの3色のみです。

(3) EN20471
基本的にはEN471と同様ですが、反射材の配置パターンに制限が追加されています。EN471は50mm以上の反射材の線が1本以上入っていればよかったのですが、EN20471では、「縦横1本ずつ以上」または「横2本以上」が要求されます


PBPで使えるベストの要件


2018年11月現在ではPBP2019のサイトはまだ出来ておらず、詳細なルールについては不明です。現時点で確認出来るのはパンフレットに書かれた文字のみ。そこには

 「Riders must have an EN20471 high visibility reflective vest.」

とだけ記載があり、クラスまでは定められていません。

また、EN20471のクラス2となると、0.13㎡の反射材面積が求められますが、50mmの反射テープで2.6mの長さが必要になります。体の外周が1m弱だとすると、2本の反射材の線を引いてもまだ0.6m余る計算になります。袖付きのジャケットならまだしも、ベスト形状で0.13㎡の反射材を付けるのはなかなか厳しいと思われます。

となると、今の時点で推測されるPBPで使用出来る反射ベストの条件は「EN20471のクラス1を満たす」こととなります。

(1) EN20471を名乗る条件
若干悩ましいのは、「EN20471を名乗る条件」が分からないことです。数値基準を満たしていれば名乗ってよいのか。それとも、認定機関による承認が無いとダメなのか。前者ならば自作の反射ベストや、日本製の基準を満たしそうなベストを持って行けばよいのですが、後者だとかなりハードルが高いですね。

(2) 2015年のPBPにおける現場の扱い

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2015年のPBPの前日車検では、ウェアまではチェックされませんでした(普段着で来る人もいるし、そもそも車検は昼間に行われる)。となるとチェックが入るのは走行中です。

確かに前回のPBPではAudaxJapan作(製造:ONYONE)の反射ベストを着ていた所、PCにいたACPのスタッフに「反射ベストを着なさい」と注意されました。そのスタッフの方には、私が着ていたベストが反射ベストには見えなかったようです。そこは「既に着ている」ということで納得はしてもらえました。製品タグまで確認されることはありませんでした。同様に、オダックス埼玉の反射ベストでも注意を受けたケースがあったそうです。

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このONYONEの反射ベストは「EN1150に準拠した素材・デザインを採用した」とされていましたが、製品タグを見ても「EN1150」の文字はありません。

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一方、PBP公式の反射ベスト(L2S社製)は、製品タグに「CE EN1150」との記載があります。CEマークは自己宣言が可能なケースもあるので、認証機関によって認証されたものかは不明です。

恐らくはスタッフの方も走行中に厳密なチェックをすることは無く、反射材の大きさや位置で確認をしていたものと思われます。私が着ていたONYONEのベストは、仕様的にはEN1150を満たしていたはずですが、生地の色がEN1150で認められたピンク一色ではなく、赤・白・黒の入り混じったデザインであったので、単に防風ベストだと勘違いされてしまったのでしょう。

ただし、2019年のPBPではどうなるかは不明です。EN20471という厳しい規格が採用された以上、車検時にチェックが入る可能性もあります。

(3) 2019年のPBP公式反射ベスト
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前述のように、2015年以前にPBPに参加すると自動的に手に入ったPBP公式の反射ベスト(L2S社製)はEN1150準拠とタグに書かれています。もしEN471準拠ならば、より厳しいEN471準拠を宣言するはずで、そうなってはいない以上、EN20471にも準拠していないと推測されます。つまり、2015年以前のPBP公式反射ベストは、2019年以降は使えない可能性が高いです。

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ちなみに2015年のPBP公式反射ベストの反射材の面積を実測してみましたが、幅は5cmで、長さの合計は252cmでした。これに加えて背中に三角形の反射材が貼り付けられており、総面積は0.13㎡でEN20471の下限には達しています。クラス2でもギリギリ通用する面積です。反射材が洗濯に弱そうなので、もっと耐久性のある反射材に変えた上で、肩の反射材を横方向に一周するように配置すればEN20471にも準拠しそうです。

PBP側も毎回公式の反射ベストはを作成しているので、2019年も作成はされるでしょう。ただ、恐らく現行とは違うものになるはず。そして、その公式のベストを使うのが一番確実だと思います。車検や走行中に注意されることは無いはずです。だって公式だから。

なお、オダックス埼玉開発で日本国内ではデファクトスタンダードである「ADX-V」の新型の反射材の面積は0.04㎡でした。EN20471の下限の半分以下の反射材の面積となってしまい、残念ながら2019年のPBPではNGとなるはずです。


2019年PBPで使用可能と思われる反射ベスト


それでも公式以外の反射ベストを使いたい場合は、EN20471準拠と思われる反射ベストを持参する必要があります。

調べてみると現時点では「自転車用のEN20471準拠の反射ベスト」はほとんどありません。フランスを含むヨーロッパではEN1150に準拠していれば法律上の反射ベストとみなされることが多いようで(子供用に対応する意図と思われる)、フランスの道路交通法を読んだ限りでは、現時点でもEN1150準拠の反射ベストを着ていれば問題ないように思えます。となると、一般的にはレジャーである自転車用の反射ベストに、EN20471準拠の製品が無いのも納得出来ます。

そうなると、選択肢としては2つ。「数少ない自転車用のEN20471準拠製品を探す」か、「自転車用ではないEN20471準拠製品を探す」かです。ただ、自転車用の反射ベストメーカー(L2S, ProViz, Wowow)の製品を見てみましたが、いわゆる自転車用のスタイリッシュな反射ベストでEN20471に準拠したものは見つかりませんでした。セコいことに、「素材はEN20471に準拠してるよ!(ベスト全体が準拠してるとは言ってない)」という製品はあるのですが……。

ということで、現状は「自転車用ではないEN20471準拠製品を探す」しかありません。すなわち、現場用の反射ベストです。私も何度かワークマンで買える反射ベストでブルベを走ってみましたが、自転車用の製品に比べて以下のようなデメリットがあります。

 ・空気抵抗が大きい
 ・暑い
 ・生地が硬くて動きづらい


安全性には代えられないのですが、出来れば快適に走りたいのも実情。暑さに関しては、フランスの夜は寒いので問題は無いんですが、残り二つについては出来うる限り条件の良さそうなものを探してみました。


(1) Wowow MESH GILET ADULT
ベルギーのウェアメーカー「Wowow」のベスト。EN20471準拠。自転車用とされてはいますが、現場用デザインです。

ある程度フィット感の調整は可能に見えますが、空気抵抗は大きそうです。Bike24で取扱あり。


(2) アゼアス 高視認性防護服ベスト(ファスナー)
日本の現場用製品メーカー「アゼアス」のベスト。EN20471を元に作られたJIS規格「JIS T 8127」準拠です。EN20471の規格には準拠するはずですが、公的な認証があるわけではないので、もしタグ等を確認されたらアウトな可能性はあります。なお、EN20471のクラス2に相当する反射材面積を誇ります。

見た目も現場用にしてはスッキリしていますが、メッシュが細かいので暑そうではあります。


(3) アゼアス 高視認性防護服ベスト(面ファスナー)
同じくアゼアスのベスト。こちらはクラス1なので少し反射材の面積は減りますが、EN20471には準拠しているはずです。

「胸と背中の幅広いラッセルメッシュで、蒸れを軽減します。」と紹介されているので、前述の製品よりは暑くは無さそう。面ファスナーで調整できるので、空気抵抗も減らせるはずです。

ちなみにEN20471では生地の引張強度にも規定があるため、全面メッシュは難しい可能性があります。この製品もメッシュは一部にのみ使用しています。


まとめ


個人的な結論は、「PBP公式が作るであろう反射ベストを着るのが一番確実」です。残念ながら現状はEN20471を満たし、かつ自転車に向きそうな反射ベストの選択肢はほとんどありません。

一つ期待しているのが、AudaxJapanが作成するであろうPBP記念の反射ベストです。まだ特にアナウンスはありませんが、恐らくは2015年同様に日本チームの反射ベストやジャージが作られることが推測されます。今回の反射ベストの規格変更はAudaxJapanも認識しているはずなので、準拠した製品が出てくることになるでしょう。認証が取れるのかは不明ですが、規格に準拠したものなら出走は拒否されないのではないかな、と個人的には考えています。実用性の高い反射ベストを作ってくれれば有難いですね。


2019/1/7 追記: EN1150も許可された模様


PBP2019 公式サイトがオープンしました。

真っ先にレギュレーションのページを確認しましたが、以下の文章が掲載されていました。

According to French traffic law, a high visibility vest MUST be worn
when riding at night (EN 1150 or EN ISO 20471 certified to meet
international safety standards).



どうやら、EN20471だけでなく、EN1150も許可されたようです。これは朗報。

フランスの道交法を読む限りではEN1150でも問題ないはずなので、「EN20471に限る」というのはPBP側の自主規制だったはずです。ただ、PBPの運営側としても、EN20471は厳しすぎると言う判断となったのでしょうか。実際、現状購入できるEN20471の反射ベストは世界レベルで調べてもほとんど無いですし。一方、EN1150に準拠した反射ベストは数多くありますので、選択肢がかなり増えたと言えます。

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一応、私はEN20471に対応した、「アゼアス 高視認性防護服ベスト(面ファスナー)」を購入したのですが、さすがに重くてどうしようかと思っていたのでした。恐らく、私はPBP本番ではEN1150対応のベストを着ることになると思います。ただ、前回PBPのスタッフに指摘を受けたAJのPBPベスト(2015年版)は念のため避けて他の物を探す予定です。

(完)


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PBP 2019 コースプレビュー【追記あり】

2019年PBPのコースっぽいものが見つかったようなので、記事を書いてみます。


スタート地点の変更


2015年までのPBPは、サンカンタン=アン=イブリーヌという街がスタートでした。パリから約20kmくらい西にある街で、ナショナルベロドローム(屋内自転車競技場)がある自転車の街です。そのベロドロームを前日受付とゴール受付で使うという、なかなか豪勢なスタート地点でした。

しかし、2019年のPBPはスタート地点が変わります。公式パンフレットによると、スタートはランブイエ(Rambouillet)という街になるとのことでした。ランブイエという街は、サンカンタンよりさらに西。PBPの折り返し地点であるブレストは、フランスの西の果て。スタートが西にずれるとなると、「2019年コースの距離は短くなるのではないか」と予想されていました。

例年であれば、開催前年の年末には、コースも含めて必要情報は公式サイトに出揃っているのですが、今回はいろいろ準備が遅れているのか特に現在まで告知はありません。それどころかPBPの公式サイトは2018年12月18日現在、未だに2015年のままです。


2019年のコースが見つかる?


今月7日、RUSA(Randonneurs USA)のサイトに、以下のページが作成されました。

 2019 GPS Tracks
 http://pbpwiki.rusa.org/planning/2019-gps-data

OpenRunner(フランス版のルートラボのようなサイト)にアップされていたPBPのルートらしきものを見つけたという記事でした。2015年にもOpenRunnerに区間ごとの公式ルートがアップされていたので信頼度は高そうです。

RUSAによれば、「このファイルはACP公式のものだと確認された」とはあるのですが、ACPのサイトに上記のルート情報はまだ掲載されておらず、今後変更の可能性があると考えたほうが良いでしょう。


2019年ルートの変更点概要


ただ、せっかくルートが出てきたので、比較してみることにしました。正式発表時に全然違うコースになっている可能性もありますのでご注意ください。


(1) コースプロファイル
スタート/ゴール地点が西(サンカンタン→ランブイエ)に移動すると言うことで、やはりコース距離は短くなっています。

 2015年: 1231.7km/11733m↑
 2019年: 1216.5km/10057m↑


どちらもRideWithGPS調べです。PBPって、「1200km」といいつつ、実は1232㎞もあったんですよね。信号もあまりないですし、厳しい峠も無いので早く走ることは出来るのですが、さすがにこれは長すぎるんじゃないかと思っています。

そのためか、2019年は距離が15.2km減り、獲得標高も1676m減っています。さすがに獲得標高が減り過ぎな気はします。GPXファイルのポイント数を見ると、2019年版は2015年版の1/3しか無いので、ある程度間引かれているのでしょう。それでも獲得標高は減っていると思います。スペックだけ見れば易化したと言えますが、何らかの罠(激坂とか)がある可能性もあるので油断は出来ません。


(2) PCの配置
OpenRunnerのルートを見る限り、PCの配置には変更が無いようです。スタートとゴールのみ変わります。ただ、従来の大会ではシークレットPCが必ずあるので、次回もあるでしょう。

 START: Rambouillet
 PC1: Villaines-la-Juhel
 PC2: Fougeres
 PC3: Tinteniac
 PC4: Loudeac
 PC5: Carhaix-Plouguer
 PC6: Brest
 PC7: Carhaix-Plouguer
 PC8: Loudeac
 PC9: Tinteniac
 PC10: Fougeres
 PC11: Villaines-la-Juhel
 PC12: Mortagne-au-Perche
 PC13: Dreux
 GOAL: Rambouillet

PBPでは、PC並みの設備を持ちながらチェック不要な「ウェルカムポイント」と呼ばれるものもあります。チェックが無いので寄らなくても構わないのですが、シークレットPCになっている場合もあります。PBPではPC間の距離が長いので、補給だけでも買っておいたほうが良いでしょう。


往路の変更点


PBP2019_往路
往路の全体図。赤が2015年、青が2019年です。

2019往路差分_1
スタート地点がランブイエに移動します。スタート場所を確認すると、ランブイエ駅から1.5㎞くらいと比較的アクセスは良さそうな場所ですね。コンデ=シュル=ヴェグルという街で2015年のルートに合流します。

2019往路差分_2
1つ目の差分は、最初のウェルカムポイントであるモルターニュ=オ=ペルシュを出た後です。マメール(Mamers)という街からルートが変わります。2015年はマメールとフレセイ=シュル=サルトの街の間はほぼ直線で結ばれていましたが、2019年のコースは一度南下し、その後北上するコースになっています。距離を単純に稼ぐためかもしれませんが、あからさまなショートカットがあるあたり、シークレットPCの香りを感じます。

2019往路差分_3
次の差分は、PC2であるフジェール(Fougeres)の街への入り方。何故変わったのかは定かではありませんが、微妙に変わっています。

2019往路差分_4
次の差分は、PC4であるルデアック(Loudeac)の後、サン=マルタン=デ=プレの街とコルレーの街の間のルートです。2015年は北側に遠回りしていましたが、2019年はほぼ直進のルートを取ります。

その後は細かい路地の差くらいで、あとは2015年とほぼ同じでした。


復路の変更点


PBP2019_復路
復路の全体図。赤が2015年、青が2019年です。

2019復路差分_1
ブレストから折り返してしばらくは2015年と同じですが、PC7のカレー=プルゲール(Carhaix-Plouguer)と、次の街であるマエル=カレ(Mael-Carhaix)の間が異なっています。2015年は北側のルート、2019年は南側のルート。距離は大きく変わらなそうです。

2019復路差分_2
次の差分は、ロストレネン(Rostrenen)という街の手前。2015年は直接、ウェルカムポイントであるサンニコラ=デュ=ペルムへと向かっていましたが、2019年は2つの街を経由するコースになっています。ここもショートカット可能なのでシークレットPCの香りが。

2019復路差分_3
次の差分は、コルレー(Corlay)の街から、トレヴェ(Treve)の街の間。2015年は北側のルートで、2019年は南側のルート。距離には差は無さそうです。

2019復路差分_4
次の差分は、往路でも変更のあったフレセイ=シュル=サルトの手前から。往路ではこの街の中を通過していましたが、復路は通過しないコースに変わっています。2015年の際は復路のみ通過で往路は通過していなかったので、逆パターンになったということです。その後、またマメールの街の前で道が別れます。2015年は北側、2019年は南側。距離はあまり変わらなそうです。

2019復路差分_5
次の差分は、ラストPCであるドルー(Dreux)のPCを出た後の街の抜け方が変わっています。変えた理由は不明。

2019復路差分_6
最後は、ゴール地点の移動。スタートでも使ったランブイエまで戻ってきます。


まとめ


この2019年コースが正しいと仮定すれば、コース難易度的には低下しているように見えます。スタート地点であるランブイエのアクセスが従来より悪くなったことを除けば、完走はしやすくなっているんじゃないでしょうか。15km減るのは大きいです。ブルベペースでも1時間違いますので。

ちなみに、私は前回のスタート地点であるサンカンタン近くのトラップという街に宿を抑えています。距離にしてランブイエから20km、直通の電車で25分ほどなので、輪行でアクセス予定です。

【参考地図データ】
 PBP往路比較
 PBP復路比較


2019/1/7追記: コース確定


PBP 2019のサイトが公開されました。コース紹介のURLはこちら

リンクされているOpenRunnerのURLを確認しましたが、この記事の冒頭で紹介したRUSAのサイトのものと同一でした。2015年からのコースの変更点も同じだと思います(微妙に修正される可能性あり)。

(完)


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PBP 2019 プレレジストレーション方法の紹介【追記あり】

PBP2019のプレレジストレーション(先行登録)が、1/14より始まりました。この記事では備忘録として先行登録の手順を画面とともに紹介します。



プレレジストレーションとは


PBPでは開催前年度にブルベを完走した人を対象にプレレジストレーション(以下、先行登録)を実施しています。

PBPの参加枠は約7000人。通常、PBPは先行登録ですべての参加枠が埋まることは例年ありません(※1)。この先行登録の目的は「スタート時間を選ぶ」ことです。

PBPでは15分毎に300人程度のウェーブスタートとなります。一番参加人数が多い90時間部門の場合、18:00-21:00の中から好きなウェーブを選択可能です。各々の戦略によって早い時間にスタートしたい人もいれば、遅い時間にスタートしたい人もいると思いますが、大体早いスタート時間から先に埋まっていきます。

そして、この「スタート時間を選ぶ」権利は、2018年度(2017/11/01-2018/10/30)のブルベの完走実績によって決まります。端的に言えば、「2018年度のブルベで長いカテゴリのブルベを完走した順」です。1000km以上のブルベを完走した人は最優先でエントリー、600kmのブルベを完走した人はその次……と言った具合です。

以下に先行登録の日程を示します。いずれも現地時間で0時からオープンとなるため、日本時刻では朝8時にオープンです。いずれも月曜日なので、日本では平日の通勤時間帯にオープンということになります。有休を取るか、スマホでエントリーする等の手段を用意しておく必要があるでしょう。


 ①BRM1000km、またはRM1200km以上を完走
  →2019/01/14 より先行登録が可能
 ②BRM600kmを完走
  →2019/01/28 より先行登録が可能
 ③BRM400kmを完走
  →2019/02/11 より先行登録が可能
 ④BRM300kmを完走
  →2019/02/25 より先行登録が可能
 ⑤BRM200kmを完走
  →2019/03/11 より先行登録が可能


  

2018年度にブルベの完走実績がない場合は先行登録は行われず、いきなり本登録ということになります。

本登録の期間は、2019/05/25-07/03までとなっていますが、先行登録の内容が有効なのは2019/06/20まで。それまでにSRを確定し、認定番号を入手しておく必要があります。

※1: ただし、今年は従来にないペースで枠が埋まっているので、先行登録だけで枠が埋まり切る可能性もあります。

以下、長いので珍しく折りたたみます。[続きを読む]をクリックしてください。



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PBP 2019 レギュレーションの変更点【修正あり】

PBP 2019のレギュレーションが発表されました。参加予定の方は、知らず知らずのうちに失格とならないために、一度全て目を通しておいたほうが良いでしょう。国内のBRMルールとは内容がだいぶ異なります。

私は前回参加して大体のレギュレーションは把握していますが、前回と今回とでレギュレーションはいくつか変わっている模様。ということで、PBP 2015とのレギュレーションの変更点を見てみることにしました。

なお、差分を見るために使ったのは、プログラマがよく使う「WinMerge」というツールです。プログラムの変更点を確認するために使うものですが、こんなことにも使えるわけですね。

Article 4 : Preregistration


[追加]

The preregistration fee is €30, not refundable but deducted from the registration fee.
Preregistrations will be cancelled on June 20th, 2019 if the registration was not initiated (minimum three Qualifying events ("Brevets de Randonneurs Mondiaux") indicated in the registration form).



プレレジストレーション費用に関する注意書きが追加されました。

気になるのは「minimum three Qualifying events indicated in the registration form」の部分です。「指定期日(2019/6/20)までにレジストレーションを行わないとプレレジストレーションはキャンセルとなる」という事への但し書きなのですが、「最低でも3つの認定イベントを登録フォームに記載する」と書かれています。

PBPの出場条件は「当年度のSR資格取得」です。そのためには、最低でも4本の認定を得る必要があるわけですが、「3本」というのはどういうことなんでしょう。認定番号の発行が間に合わない場合への猶予措置なのかもしれませんが……ここに書いてある文章だけでは分かりませんね。


Article 5 : Registrations


[変更]

 前: Refunds will only be possible under the conditions set by the cancellation insurance.
 後: Any registration is definitive and not refundable.


 
レジストレーションの返金規定の変更です。前回はキャンセルした場合でも一部返金されましたが、今回は返金は無しとのことです。
 
 

Article 7 : Cancellation


[変更]

 前: You can can get reimbursed by the insurer provided you meet the conditions of the cancellation insurance.
 後: No refund will be made.



前項と同様、「キャンセルしても返金はなし」とのことです。


Article 8 : Rules for Bikes


[変更]

 前: tri-bars and all forms of extended bars are forbidden.
 後: Handlebars extensions are allowed only if they do not extend beyond a line created between the front of the brake levers, which must not be pointed forward.



今回、一番大きな変更かもしれません。禁止装備に関する変更です。

前回までは、いわゆるエアロバーは全面的に禁止されていました。しかし、今回は条件付きで許可するようです。「ブレーキレバーよりもバーの先端が前に出ないこと」と書かれているので、短いエアロバーならば許可と読めます。ただし、読み方によっては「エアロバーをライトマウントとして使う」ことへの牽制とも取れなくはありません。車検では結構厳しく見られると予想します。

コメントでご指摘がありましたが、「エアロバーの許可」ではなく「ハンドルバーのエクステンションの許可」の条項と読むほうが正しそうです。前回の文章を見ると「all forms of extended bars are forbidden(全ての形状のエクステンドバーは禁止する)」とあります。杓子定規に読んでしまえば、ライトやGPSマウント用のエクステンションバーも不可とも言えます。前回の車検でライトマウント用のエクステンションバーを拒否されたという話は聞きませんでしたが……もしかしたら、「これは大丈夫なのか」という質問が多かったので、明文化の意味で追加された条項の可能性はあります。「ライトマウント用のエクステンションバーは、前ではなく横を向くから許可である」と。

「which must not be pointed forward(エクステンションバーは、前を指してはいけない)」という文章を見ると、集団走行での事故防止や、追突の際の被害防止を狙った条項なのかもしれません。

以上のことから考えると、空気抵抗削減用のエアロバーは使えない前提で考えていたほうが安全と言えそうです。現地の車検で拒否されても困りますしね。

話が二転三転して申し訳ありませんが、どうも最初の解釈(エアロバーは条件付き許可)のほうが正しいようです

Twitterで、「フランス語版のレギュレーションには明示的にエアロバーの話であると書かれている」というご指摘を頂きまして、確認してみました。以下は、フランス語のレギュレーションを英語訳したものです。

On handlebars known as "3 positions or race" extensions with forearm support are allowed provided that they do not exceed the line passing through the most forward points of the brake handles.



「On handlebars known as "3 positions or race" extensions with forearm support」という、英語版のレギュレーションにはないことが書いてあります。これはどう見てもライトマウントの話ではなく、空気抵抗を減らすために握るエアロバーの話をしていると見るのが妥当でしょう。また、英語版に書かれていた「which must not be pointed forward」なる言葉は、一切フランス語版にはありません。単純にフランス語版では、「ブレーキレバーより前に出なければOK」と書かれています。

なお、前回参加者の方に話を聞いた所、ライトマウント用のハンドルバーエクステンションを付けていた人に対して、車検では特に指摘はなかったとのこと。これから考えても、やはり「Handlebars extensions」はエアロバーを意図した言葉のようです。

てっきり英語版のレギュレーションはフランス語版の直訳が載っているものとばかり思っていましたが、どうも他の条項を見ても細部に違いがあります。ちゃんと内容を合わせてほしいものですが……。

また、この件についてはTwitterで「トライアスロンのエリート規則と同じことを言っているのでは?」というご指摘も頂きました。国際トライアスロン連合のサイトに掲載されているレギュレーションを見ると、エアロバーには以下の規定があります。

・Clip-ons, including the bridge, must not exceed the foremost line of the brake levers;



ほぼPBPのルールと同じことを書いていますね。というより、PBPがこのルールを参考にしたと考えるほうが自然でしょうか。そして、国際トライアスロン連合のレギュレーションには以下の記載もあります。

以上より、英語版レギュレーションにある「Handlebars extensions」は、エアロバーを指すものと考えて良さそうです。といっても、ブレーキレバーより前に出ないってかなり短いエアロバーしか付かない気もしますが。ハンドルのリーチが長ければ多少長くても付く……? 私は今の所エアロバーを付ける予定は無いですが、もし付ける方は車検時に指摘されないようにしっかりと対策が必要になるでしょう。


追突時に前の人を怪我させないよう、エアロバーの先端には↑のようなブリッジを付けて先端を保護しておいたほうが車検もスムーズだと思います。


Article 9 : Equipment


[変更]

 前: (safety standard number EN 1150 or EN 471).
 後: (EN 1150 or EN ISO 20471 certified to meet international safety standards).



既に取り上げている反射ベストに関する規定の変更です。

前回はEN1150とEN471に適合したベストが求められましたが、今回はEN1150またはEN20471に適合したベストを着る必要があります。

[変更]

 前: start control at the National Velodrome of Saint-Quentin-en-Yvelines in MONTIGNY-LE-BRETONNEUX,
 後: start control at the Bergerie nationale of RAMBOUILLET



スタート地点の変更についての記載です。

前回はサンカンタンからのスタートでしたが、今回はランブイエからのスタートに変更されています。


Article 13 : Sign-in


[変更]

 前: Start control will take place outside the National Velodrome of Saint-Quentin-en-Yvelines
 後: Start control will take place outside the Bergerie nationale of Rambouillet


 
車検と受付に関する記載です。

スタート地点と同じく、サンカンタン→ランブイエへと変更されています。

[変更]

 前: For safety reasons, official vehicles will lead the riders through Saint-Quentin-en-Yvelines (12 km).
 後: For safety reasons, official vehicles will lead the riders through the first kilometres.


 
スタート直後の先導についての話です。

PBPではスタートからしばらくは先導者によるパレード走行が行われます。前回はサンカンタンの街を出るまで12kmもの間、交通規制の中を先導してもらえました。しかし、今回は「the first kilometres.」との記載で、具体的な距離が書かれていません。「kilometres」と複数形なので数キロは先導してくれそうに見えます。

 

Article 14 : Opening and Closing Time of the Controls


[変更]

 前: The opening and closing times indicated in the brevet card must be respected.
Note : For riders starting from 16h00 to 17h15, all opening times are free.
Riders MUST arrive at each control within the time limits.
 後: Passage of the participants within the schedule of closure indicated on brevet cards is compulsory for every control.
Opening hours will be also indicated but for information only.



PC(チェックポイント)の開設時間についての話です。

ブルベのPCにはオープン時間とクローズ時間が定められており、その時間内に通過することが求められます。今回のレギュレーションには「ブルベカードにはPCの営業時間も記載される」とありますが、前回のブルベカードにはPCの営業時間については記載がありませんでした。裏を返せば、「PCには営業していない時間がある」とも読めますが……どうなんでしょう?


Article 15 : Homologation, DNFs and Failure to Comply with the Time Limits


[変更]

 前: Whatever the time of arrival, a brevet ridden in less than 43h56 will not be homologated
 後: Whatever the realized time, a brevet ridden in less than 43h24 will not be homologated


 
最速の認定時間の話です。

ブルベでは制限時間を過ぎると認定されませんが、早すぎるゴールも認定されません。前回は43時間56分以内のゴールは認定とは認められませんでしたが、今回は43時間24分以内のゴールは認定とは認められないとのことです。この時間はコースの距離によって決まります。今回は前回よりも15kmほどコースが短くなったので、時間も短くなっています。

ほとんどの参加者には関係ない話ですが、一番時計争いをする人は気にしておく必要があります。


まとめ


変更点を簡単にまとめると、以下のようになります。

 ・一度支払われた参加費等は返金されない。
 ・条件付きでエアロバーの装備が許可された。
 ・反射ベストはEN1150とEN20471を満たす必要がある。
 ・スタート地点、受付地点はランブイエに変更。

準備の参考になさってください。


エアロバーに関するACPの見解 (2019/2/27追記)


FacebookのACP公式ページにエアロバーに関する見解が掲載されました。



ということで、やはり「エアロバーは条件付きOK」「ブレーキレバーよりエアロバーの先端が前に出てはならない」ってことのようです。


(完)


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