東京→糸魚川ファストラン2015 ②CP1:岡谷~CP2:大岡

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7:48、CP1:ファミリーマート岡谷山下町店(84km地点)に到着。タイムカードを受付に提出。糸魚川はブルベカードではなく、タイムカードを使う。ただ、記入は手動である。

先ほどまで降っていた雨はすっかり上がっていた。困った。これではリタイヤできないではないか。

サポートカーのパピコさん、ざくさんに声を掛けてタオルを貸して貰う。アイウェアに付いた雫を拭い、スタートの準備をする。話を聞くと、5分ほど前にマウロさんたちは出て行ったらしい。さすが速い。

10分程度の休憩で出発。CP1を出ると、すぐに塩尻峠へのアプローチ。傾斜はキツいが、距離の短い旧道を駆け上がる。再び国道20号に合流すると、うっすらと霧が。塩尻峠で霧とは珍しい……と考えていたのだが、標高が上がるにつれて濃くなる霧。峠に達する頃には視界が10m以下になっていた。これでダウンヒルに突入するのか……。気を引き締めて下り始める。

こうした霧の中で頼りになるのは「白線」である。フロントライトを点灯して、白線を照らすように下れば、オーバーランを防ぐことが出来る。ただ、信号に気をつけながらなので、中々難易度は高いのであるが……塩尻側の下りで信号があるのは、道の駅の前のみだったはず。そこさえ気をつければ良い。

高出交差点まで下りきり、ここで二段階右折。目の前には先週泊まりに来た「ルートイン塩尻」が。このままここで眠りたい。

塩尻の街まで来ると、ようやく霧が晴れてきた。後ろから来た列車に乗るが、イマイチ遅いので自ら先頭を引く。松本に入ったあたりで、後ろから一際大きな体躯のサイクリストが前に出てきた。不動の最速ライダー、アンディ・ウッドさんだ。後ろには、元国体代表で現在もJPTを走る菅原さん。間違いなく、「糸魚川」の最速列車である。

好機とばかりに、後ろに付かせてもらう。犀川沿いの緩い下りの道なので、付いて行くだけなら辛くは無い。登り基調に転じる「塔ノ原」交差点まではスイスイ到着。しかし、ここからはアップダウンに加えてカーブの多い道。またも橋の継ぎ目で減速したところで千切れてしまった。あと5kmくらいでCP2なのに……ま、雨も止みそうにないし、CP2で雨が降っていたら今度こそリタイヤしよう。

だがしかし。CPが近づくに連れて弱まる雨脚。「またこのパターンかよ……」と思いながら、CP2の道の駅に飛び込んだ。

(つづく)

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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