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いってこいビワイチ1000 : 3日目 名古屋~興津(670~904km)

10/7 7:15起床。スマホを確認すると、提案通り「7:45に出発する」との連絡が入っていた。

窓を開けると、空は綺麗に晴れている。一瞬レインウェアを送り返そうと考えたが、夜間の冷え込みを警戒してレインウェアは引き続き持っていくことにした。そそくさと宅配便で送り返す荷物に封をし、出かける準備をする。荷物を放置出来た1泊目と違い、チェックアウトする2日目はちょっと手間取った。


7:35、ホテルをチェックアウト。フロントで往復宅急便の荷物を預ける。手続きはこれだけ、非常に簡単。次回以降もホテルを使えるブルベでは活用していきたいサービスだ。

ホテル近所のコンビニで軽く朝食を済ませ、妻が泊まっている別のホテルへ。やはり荷物詰めに手間取ったらしく、予定から5分ほど遅れて妻は現れた。出発を遅らせたので睡眠はそれなりに取れたようだが、予定よりは短い時間なので少し不安は残る。

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3日目のコースは、1日目のほぼ逆回し。名古屋から東海道を東に走る。ただし、1日目ほどの元気さはないので、興津の健康ランドまでの234kmで打ち止め。残り100kmは4日目に回す。

目標は、22:00の健康ランド着。だが、そのためには14時間で234kmを走る必要がある。必要なグロス速度は16.8km/h。さすがに厳しいか……?

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名古屋の街を東に向けて走り出すと、背中に風を感じる。予報通り今日は追い風らしい。願ってもいない天気ではあるのだが、一つ気がかりなのは気温。まだ午前8時だというのに気温は20度を超えている。10月のブルベということで、今回はインナーもジャージも長袖しか持っていなかった。朝でこの気温だと昼間は一体何度まで上がるだろうか。水分補給には気をつけないとならない。

名古屋の街からしばらくは信号峠。ここでは昨日、琵琶湖岸を強調して走った兼定さん(@i_kanesada)と前後して走ることに。「暑いですね~」と言いながらも、追い風なので調子はいい。グロス17km/h程度で走れていた。

豊田市から岡崎市を抜けると少しのどかな道に入る。1日目は夜中で何も見えなかったが、ブルベらしい良い道だ。だが、気温はじわじわと上がり、25度を超えているだろう。水分補給も随分と頻繁になってきた。次の通過チェックはかなり先の御前崎だが、これはそろそろ小休憩を入れなければならない。

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11:21、御油の松並木を超えた先にあるローソン(730km地点)にて一時休憩。往路ではオフロスキさんが吸い込まれていったコンビニである。イートインがあったので、しばしアイスを食べて休憩。

そして、妻のサポートは一旦ここまで。ここからは再度の前待ち作戦を実施することになった。


15分ほど休憩して走り出す。少しでも夜の睡眠時間を増やそうとペースを上げようとするが、一向にペースが上がらない。それどころか、先程までよりもサイコンの示すグロス速度は落ちている。単に市街地に入ったせいかと思ったが、どうやらそうではない。足に力が入らない。この感じには覚えがある。これは……熱中症の前兆だ。

今回のブルベまでの数日間はかなり涼しい日が続き、20度に達しないこともあった。そして、この時の気温は28度。「この程度の寒暖差」と思われるかもしれないが、意外と人間の体は変化に弱い。6年前、私は「下関→大阪」挑戦中に熱中症でリタイヤをした。その際も前日までは気温が低く、一気に当日に気温が上がったのを覚えている。

そして気温変化に加えて、熱中症の原因になるのが「追い風」。追い風の条件では相対的に正面から吹く風が弱まる。汗がなかなか乾かず、体温が下がらないのだ。ロングライドにおいては追い風は基本的には嬉しいものだが、時として厄介な敵となることもある。

たまらず、二川のセブンイレブンで休憩。水分と塩分を多めにとり、頭から水を被る。今回の装備で失敗だったのは「シングルボトル」。10月なのでそこまで水分補給は頻繁ではないはずだし、北海道と違って補給ポイントは豊富。欲しくなったら自動販売機でも使えば良いと思っていたが……掛け水での冷却が必要になるとは予想外だった。8月に低体温症になりかけたり、10月に熱中症になりかけたり。本当にロングライドは難しい。

しばらく休むと、走れる程度に回復。ただ、日が傾くまでは強度を上げられないと判断し、心拍は130bpm以上にしないように調整。縮退運転で継続することにした。


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鷲津のあたりを走っていると、道路右手にロードバイクを扱う自転車屋を発見。これは好機と店に入り、TACXのボトルを購入した。これでしばらく掛け水には困らない。店の名前は「TWO CYCLE」。フレームやパーツのカスタムペイントも行っている面白い店だった。今度ゆっくり訪問したい。


新居関所の脇を抜け、弁天島から海沿いの道へ。追い風は強く、縮退運転でも30km/h近くを維持できる。これはありがたい。そして往路では停電で止まっていた信号も復活していた。白昼堂々信号無視をするランドヌールを見たりと残念なこともあったが、概ね気分よく走ることが出来た。


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御前崎灯台周辺は波が高く、道路が水を被っていた。台風の影響はこんなところにも出ていたようだ。

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16:40、通過チェック: セブンイレブン御前崎港店(832km地点)に到着。掛け水を続けていたおかげで、その後は熱中症らしい症状は出ず。ようやく日も傾いてきたので、暑さに悩まされることもゴールまでは無さそうだ。

少し遅い昼食をゆっくりと食べ、20分ほどコンビニに滞在。妻の連絡を確認すると、おおよそ1時間ほど後ろにいるようだ。「結構離れたな」と思ったが、別行動開始から既に100km走っている。それならそこまで大きい遅れではない。


17:00にコンビニを出発。ここからしばらくは西向きの進路になるため向かい風。ただ、5kmも走行すれば風は追い風基調に変わった。日も落ち、ナイトライドの始まりだ。

この辺りから今日の宿の算段を始める。駿河健康ランドがあるのは、約900km地点。御前崎からの距離は70km。途中に大崩海岸があるとはいえ、追い風基調なのでグロス20km/h程度は出る。途中に1箇所PCが挟まるとは言え、健康ランド到着は20:30と言った所だろう。

焼津の市街地の手前で一旦コンビニ休憩を入れ、大崩海岸へ。心霊スポットらしいが、そんなことよりさっさと健康ランドに行きたいので無心で走行。安倍川を渡った先にある「いきなりステーキ静岡中島店」に寄ろうかとも思ったが、オープン1週間ということもあって大行列だったので諦めた。

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19:37、PC5:セブンイレブン静岡西大谷店(885km)に到着。このPC、盲腸のように不自然にルートから飛び出した場所に設けられたPCとなっている。

ランドヌ東京でR150を東に向かって走る場合、「サークルK 静岡いちご海岸通り店」をPCとして使うのが通例。今年4月開催の「浜名湖鰻600」の復路のPCもここ。R150沿いにあり、駐車場も広くて入りやすいコンビニだった。しかし、今年夏に閉店。ファミリーマートに変わるかと思いきや、そのまま閉業となってしまったのだった。残念ながらこの近辺にはR150沿いのコンビニがないため、少し不自然なルートになったのだと思われる。

妻からの連絡を確認。18:10に御前崎の通過チェックとのこと。差は大体1時間半。前の通過チェックより少し差が広がっているのが気がかりだ。このまま推移すると、駿河健康ランドに到着するのは22:30ごろ。0:30には健康ランドを出る予定だったので、滞在時間は2時間。風呂でリフレッシュは出来るだろうが、仮眠からの再起動時間を考えると素通りして細かい仮眠を取るほうが現実的なプランかもしれない。


PCを出たら、いちご海岸通りを思いっきり走る。気温はちょうど良く、平地で追い風。そして宿まであと15km。一気にスピードを上げて宿へと向かった。

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20:31、興津駅近くの駿河健康ランド(904km地点)に到着。ほぼ予想通りの時間だった。

さすがに三連休の中日ともあって、健康ランドは凄い人手。早速、地下の駐輪場へ行き、作っておいた会員カードを見せて自転車を預ける。300円で鍵のかかる室内に自転車を保管してもらえるサービスはとても有難い。

そそくさと風呂に向かうも、脱衣所はこれまで見たことが無いくらいの大混雑。そして風呂もイモ洗い状態。楽しむ余裕も無く、すぐに風呂を出た。


仮眠室もこれくらい混んでいたらどうしよう……と思ったが、運よく部屋の隅のマットが空席。隣の人もイビキをかいていない。これはツイてる!と思ったのも束の間、隣の人が大イビキを立て始める。どうやらイビキは常に出るものではなく、寝始めてから時間差で出るものらしい。耳栓を付けても防げない大音量だったので、枕の向きを変えて対処。これはこれで顔に冷房が直接当たって寒かったが、タオルケットを被って強引に仮眠体制に入った。

被ったタオルケットの中で、妻に2通りの作戦を送信。

 ・健康ランドに入る場合は、0時半に入り口に集合。
 ・健康ランドをスルーする場合は、先行して欲しい。後から追いかけて合流する。
 
さすがに真っ暗で基本的に何も無い富士川沿いを一人というのは心配なので、この先はゴールまで同行することを決めていた。


イビキおじさんは相変わらず凄まじい音を立てているが、さすがに1000kmブルベの3日目。割とスムーズに眠りに入ることが出来たのだった。


(つづく)
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Author:ばる
群馬産のキャノンボーラー。
普段はラーメンかカレーを食べに行くグルメライドばっかりやってます。

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【長距離自転車TT記録】
大阪→東京:23時間02分
東京→大阪:23時間18分
東京⇔大阪:67時間38分
青森→東京:36時間05分

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2005年に書かれた東京~大阪の自転車向けルートガイド。情報は古くなっているものの、今でも十分使えます。


拙著の「東京→大阪キャノンボール」レポート掲載。タイムテーブルや、戦略等を詳しく書いています。


シクロツーリストの田村編集長による長距離走行ガイド本。時短法やキャノンボール挑戦時のエピソードが掲載されています。

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