PBP 2019 通信手段の手配

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PBPにおける通信手段とその入手法について解説します。具体的にはネット&電話回線の入手についての話題が主となります。

なお、本記事はスマホを前提としています。ガラケーについては情報が少なくて調べることが出来ませんでした。

目次

おすすめの通信手段

いきなり結論から述べます。

SIMフリー(またはロック解除済)スマホ + 海外SIM

この組み合わせがPBPでは最適だと私は思います。実際、今回のPBPも私はこの方法で行くつもりです。

前回も同様の方法でしたが、SIMカードの入手場所が異なります。

前回はフランスで入手しましたが、今回は日本のAmazonで入手しました。SIMカードを現地で入手するのは一般的な方法ではあるのですが、私は前回のPBPで大変苦労したので、今回は念には念を入れて国内で購入しておくことにしたのです。

私の構成

今回のPBP、私は以下のスマホとSIMカードの組み合わせで行くつもりです。

スマホ

スマホはSIMフリー、またはロック解除済みであれば特になんでも良いと思います。

ただ、利用可能なバンド(周波数帯)によっては使えないSIMカードもあるので、その辺りの相性は注意が必要ですが……。私は防水であり、カメラのスペックが良かったHTC U11を持っていくことにしました。

SIMカード

重要なのはSIMカードです。今回購入したのはOrange(オランジュ)という会社のもの。

この会社は、フランスの3大キャリアの中でシェア1位の会社です。日本で言えばDocomoに相当する存在と言えます。PBPでは大半が農村地帯を走行するわけですが、「最大手キャリアなら郊外もカバーしているはず」という期待を持っています。

OrangeのSIMカードのスペックは以下。

・使用期間: 14日間
・価格: 2970円(2019/6/10時点)
・データ容量: 8GB (8/22以前にアクティベートした場合)
・無料通話時間: 30分
・SMS: 300通
・回線: 4G LTE/3G

通常は面倒なアクティベート作業が不要というのが最大の魅力。前回はそれで大変苦労しましたので……。

シャルル・ド・ゴール空港に到着次第、SIMカードを切り替えて開通確認を行おうと思っています。

何らかのキャンペーンなのか、通常3GBのデータ容量が8GBに増量されています。

前回のPBPではたった0.5GBのデータ容量で乗り切ったので、8GBもあれば余裕でしょう。4G回線にも対応しているのが魅力。

結構、海外SIMでは「ただしフランスは3G」というSIMカードも多いのです。無料通話時間が30分と少なめなのは気になりますが、その辺りはSkypeなどのソフトによる通話で乗り切るつもりです。

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手元に届いたのがこちら。各国の言語で書かれたマニュアルが同梱されており、日本語もちゃんとありました。

前回の実績

前回私が使ったブイグテレコムはフランスでシェア3位。ソフトバンクに相当する存在です。ちなみに、2位は「SFR」という会社です。

比較として、前回購入したブイグテレコムのSIMカードのスペックも記しておきます。

・使用期間: 10日間
・価格: 約2600円(20ユーロ)
・データ容量: 0.5GB
・無料通話時間: 120分
・SMS: 不明
・回線: 3G/2G

よくこれで乗り切ったなぁ……と、今は思います。フランスでは空港やホテルには無料のWi-Fiが飛んでいるので、案外データ容量を使わないんですよね。

郊外でも通信は可能でしたが、2G通信という日本では見たことのない低速通信になることが多かったです。

大半の時間は3G通信でしたが、Twitterの文字ツイート、閲覧は問題なし。画像をアップロードするのには結構時間が掛かりました。2G通信の時は写真のアップロードに失敗したのを覚えています。

その他の通信手段

SIMフリースマホ+海外SIM以外の手段についても一応触れておきます。あまりオススメはしません。

海外ローミング

日本における3大キャリア(Docomo/au/softbank)と契約している場合に使える方法です。

海外ローミングは時間単位で課金されることになります。具体的には「1日で980円(auの世界データ定額の場合)」のような料金体系。

PBPの走行時間は90時間。5日間に渡って開催されますが、前後の滞在も含めると最低でも7日程度は現地に滞在することになります。キャリアにもよりますが、8000~20000円程度の費用が掛かることになります。

国内と使用感が変わらないのは魅力ですが、ちょっと値段が高いと感じる人が多いのではないでしょうか。

Wi-Fiルータ

日本の空港などでWi-Fiルータを借りていく方法です。手持ちのスマホからルータに接続し、ルータがネットに接続します。

設定不要でお手軽なWi-Fiルータですが、弱点があります。「荷物が増える」ことです。

フランスは日本と違ってコンビニはありません。日本ならば現地調達が可能なものでも持って走る必要があり、荷物は増えがちです。

そして、更にWi-Fiルータが増えるわけです。

追加で、Wi-Fiルータ用のモバイルバッテリーも必要となります。Wi-Fiルータのバッテリーの残り容量を気にする必要もあります。ルータ本体やバッテリーを入れるためのバッグも必要になるかも知れません。電子機器が1つ増えるのって、実は結構面倒なのです。

複数人のグループ旅行ならWi-Fiルータは魅力的な選択肢ですが、ことPBPにおいては一番選ぶべきではない選択肢だと私は考えます。

まとめ

PBPにおける通信手段の選び方について述べました。

完全にSIMフリースマホを前提とした話になってしまいましたが、ここ数年で販売されたスマホならばSIMフリーではなくともSIMロック解除は可能なはず。大体3000円程度掛かりますが、この機会にやっておくのも良いのではないかと思います。

また、中古のスマホを手に入れるという選択肢もあります。前回2015年のPBPでは、私は知人からSIMロック解除済みのスマホを譲ってもらいました(当時の私のスマホはSIMロック解除出来ない機種だった)。

なお、今回紹介したSIMカードはなるべく確度の高いものを紹介したつもりですが、お手持ちのスマホとの相性によっては使えないことも有り得ます。対応するバンド(周波数)を確認してから購入するようにしてください。

もし現地でアクティベート出来なかった場合、その場合はフランスの空港(多くの人はシャルル・ド・ゴール空港になるはず)で購入するのが良いでしょう。

空港内のキオスクにあたる「Relay」という売店で購入可能です。ただ、アクティベートは付属の説明書を見て自分で行う必要があります。大体は「APN設定→指定の電話番号に電話する」ことでアクティベートとなります。

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街中の通信キャリアのショップでもSIMカードを購入することは出来ますが、より高い語学能力が必要となります。こちらは頼めばアクティベートまでやってくれることもあるようです。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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