PBP 2019 シークレットPCの傾向と対策

PBPのシークレットPCについての解説です。


シークレットPCとは


スタート時点で明らかにされていないチェックポイントを指します。最近、私が出るブルベではあまりシークレットPC自体を見かけなくなったので、体験したことがない方も多いと思います。シークレットと言えどPCなので、不通過の場合、認定されません。PBPのルールにも以下の記載があります。

 「Loss of the brevet card, loss of the tracking device, missing or incomplete validation, whether from an official or a secret control, will result in disqualification.」

日本国内ではショートカット防止や、補給所のない区間でのオアシス的に置かれることがあります。例えば迂回路のある峠の頂上はシークレットPCにされることが多いです。

PBPの場合も基本的には同じですが、もう少し分かりやすい傾向があります。次章以降で傾向について説明します。


PBPでの傾向


PBPにおけるシークレットPCの傾向を説明します。ただし、過去の結果からの分析なので今回から大きく変わる可能性もありますのでご了承ください。

(1) 設定の有無
国内ブルベではほとんどシークレットPCが設定されることはありません。基本的には有人PCとなってスタッフ側の負担が大きいことや、コンビニが全国的に多く普及しているのが理由だと思います。

一方、PBPはレギュレーションに以下の文言があります。

 「There may also be secret controls on both ways.」

mayなので断言はしていませんが、「往復で設定されてるかもよ」と書かれているわけです。これは「シークレットPCがある」と判断すべきでしょう。事実、少なくとも過去4回は往復ともにシークレットPCが設定されています。


(2) 箇所数
過去4回は、往路と復路、それぞれに1箇所ずつシークレットPCが設定されました。全2箇所と言うことになります。今回もおそらく同じになるでしょう。

IMAG0366.jpg
IMAG0365.jpg


ただ、過去4回のブルベカードを見ると、シークレットPCのチェック欄が3箇所あります。最大3回は現れることを覚悟しておきましょう。

(3) 過去の大会の結果
私は2015年の大会しか参加していませんが、2003年から参加している知人のブルベカードを見せてもらい、過去4大会のシークレットPCの設置された街を調べました。

2015年
 往路: St.NICOLAS-DU-PELEM(WP/494km)
 復路: Maël-Carhaix(710km)
2011年
 往路: Quedillac(WP/389km)
 復路: Illifaut(820km)
2007年
 往路: Corlay(488km)
 復路: Illifaut(820km)
2003年
 往路: Saint-Martin-des-Pres(478km)
 復路: Illifaut(820km)


※ WP=Welcome Point。チェックの必要はないが、PC並の設備の揃った場所。



前述の通り、往路と復路で一箇所ずつです。2003年から2011年までは、3回連続で「Illifaut(イフォー)」という街がシークレットPCになりました。

完全な法則性はありませんが、大体以下の傾向があります。

 往路&復路: ルデアックの前後60kmの範囲内



ルデアックは、往路の448km地点、復路の780km地点にあります(今年はスタートが変わるので距離は少し変わります)。やはりPBPにおける一大ターミナルだからなのか、この前後にシークレットPCがあることが多そうです。

そして、直近2回は、往路のWPがシークレットPCに設定されています。WPは寄らなくても良いポイントなのでスルーしてしまいそうになるのですが、念の為寄ったほうが無難です。


シークレットPCの見分け方


2015年のシークレットPCを例に説明します。

DSC_0104.jpg
往路のシークレットPCは、St.NICOLAS-DU-PELEMでした。ここは往復ともにWPに指定されている街。前のPCであるルデアックからの距離は48kmです。

私は基本的にはWPはすべて立ち寄って補給食を買うようにしていました。街に入ろうとすると、スタッフの人が大きな声で 

 「Controle!」

話しかけてきました。「あ、これがシークレットPCか!」と察し、指定された部屋に行き、ブルベカードのシークレットPC欄にチェックを貰いました。

DSC_0131.jpg
復路は、Maël-Carhaixという街にありました。前のPCであるCarhaix-Plouguerからの距離は12kmです。

この時のシークレットPCは大きな建物ではなく、恐らく公民館と思われる小さな建物でした(Salle arc-en-ciel=虹のホールという建物名)。スタッフの方が「Controle!」と呼び止めてくれたので私は気付きましたが、一緒の集団にいた何人かの参加者は無視して先に行ってしまいました。恐らく、彼らは認定されなかったはずです。

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以上より、気をつけるべきは以下の点です。

・WPはシークレットPCとなる確率が高い。用がなくても立ち寄ること。
・スタッフの言っていることは注意深く聞き取ること。大抵の場合、「Controle!」と呼びかけています。




まとめ


PBPにおけるシークレットPCについて説明しました。

知らないと通り過ぎてしまう人もいますが、あると分かっていれば気付けるものです。往復最低1箇所ずつ、全3箇所のシークレットPCがある可能性を頭に入れて走ってください。シークレットPC不通過で認定されないのは悲しいですからね。

(完)
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