PBP2019: 本編③ Villaines-la-Juhel~Fougères(306km)

ばる

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日付変わって、8/19 3:38。PC1: Villaines-la-juhel(217km地点)に到着。

予定では3:17着としていたが、20分遅れ。区間速度はほぼ読みどおりだったが、前のWPのスタート遅れに加えて、パティスリーでのパリブレスト休憩分が影響したようだ。


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まずは駐輪場に自転車を止めて、ブルベカードにサインを貰うべくContorlへと向かう。写真左手に見えるのが、前の記事に書いた林立する公衆トイレ。中はとても臭い。出来ることなら屋内のトイレで用を足したほうが良いだろう。


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Controlの建物は暖房が効いており、とても暖かい。すでに一桁気温まで落ちている屋外から建物に入ると一気に眠気が襲ってくる。カードにサインを貰ったら、そのまま建物の外に出て、道を挟んだ逆の区画にあるレストランに向かう。


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このPCは少し変わった作りになっており、道路を挟んで南北にPCが分断されている(なお、上の画像は私が作成したPC見取り図)。PCがあるのは時計マークの建物であり、北側のエリアにあたる。初参加者の多くは北側エリアのみで終わりと思ってしまい、南側エリアの存在には気づかない。前回の自分もまさにそれで、復路でようやく南側エリアの存在に気づいた。つまり、往路ではこのPCの南側エリアはガラガラの可能性が高い


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その予想は正しく、こちらのエリアはガラガラだった。前回はControlの建物にあるカフェの床の空きスペースを巡って他の参加者と争奪戦を繰り広げたが、今回はレストランで伸び伸び寝ることができそうだ。なお、写真に子供が映っているが、時刻は午前4時である。PBP期間中は特別に夜ふかしを許されているのかもしれない。


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かなり腹が減っていたので、レストランでガッツリと食事。パスタ担当のおばちゃんが、ボロネーゼの肉を「止めるまで入れるわよ」と入れてくれたのが印象的だった(お玉で3杯目を掛けようとした所で止めた)。4年ぶりのPBP名物「伸びたパスタ」だったが、ここのPCのパスタは特に手を加えなくても美味しかった。野菜スープはどこのPCでも同じ味のものが売っていたが、なかなか美味しい。塩分が足りないので塩を入れると更に美味しくなるだろう。

スマホを確認するも、妻からは特にメッセージは届いていなかった。PC1の注意点とやるべきことリストを書いて送っておく。

食後は、レストランの隅へ。寝冷え防止にレインウェアを着て、サドルバッグから取り出しておいたスタッフバッグを枕にゴロ寝。タイマーを1時間後にセットし、そのまま意識が落ちた。

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あまりの寒さに目が覚めた。時計を見ると30分ほどしか経っていない。

寝る段階では身体がまだ火照っていて気づかなかったが、このレストランは暖房が効いていない。それらしい装置が見当たらない。屋外よりはマシだとはいえ、実はこのレストランは寝るのには適さない環境だったのだ。前回の経験を活かしたつもりが、逆に墓穴を掘っていたことになる。

ここまで身体が冷えてしまうと、再び眠ることは難しい。少し早くリスタートすることにした。

売店で補給食を買い、給水所でボトルに水を補給して駐輪場に戻る。……が、なかなか自転車が見つからない。到着した時には空いていた駐輪場が、寝て置きたらほぼ満車状態になっている。駐輪場のラックに、わざわざアルファベットが振られている意味に不覚にもここで気づいた。「止める時に覚えておかないと見失うぞ」ということである。

結局、端から端まで駐輪場を探し、10分ほど浪費。巻いてスタートする予定が、結局PCの滞在時間は計画と変わらず。4:58にPCを出発した。

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予想通り、かなり寒い。VillenesのPCもご多分に漏れず山の上にあるため、下りスタートではあるが、それを差し引いても寒い。

吐く息は白く、サイコンの気温はなんと8度を指している。前回のPBPで一番低いときの気温に等しいが、最初の夜でここまで冷え込むのは予想外だった。しかし、今回はネックウォーマーを持ってきていたので、防寒装備的には問題なし。少し走ると体温は上がり、調子よく走れるようになってきた。

次のPCであるFougeresまでの距離は89km。特にキツい山も無いので淡々と走るだけ。とはいえ、計画よりも寝る時間が少なかったので若干の気だるさが残っていた。少し時間を使ってでも仮眠所で寝るべきだったかもしれない。


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7:00を過ぎて夜が明けた。ここで、ルート予習中に見つけた公衆トイレを発見して中に入る。やはり冷えるとトイレが近くなる。フランスでは景観に溶け込んだ公衆トイレが多く、ここまで分かりやすいものはちょっと珍しい。

走り出すと、今度は腹が減ってきた。すると、道路左手に前回の往路でも寄った私設エイドを発見。ホットチョコレートとパンをご馳走になる。冷えた身体には本当にありがたい。出掛けには、ボトルに水も入れて頂いた。4年に一度、こうやって定期的に私設エイドをやってくれていることには本当に頭が下がる。


記憶が正しければ、この私設エイドを出れば、PCはすぐそこ。じきにFougeresの街が見えてくるはずだ。


(つづく)
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