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Fleche2012(阿賀野→犬吠埼)~スタート前
4/6 PM12:00。私とアーツさん、ホラフキーさんの3人は新潟駅に降り立った。今回のスタートは新潟の阿賀野。新潟からちょっと内陸に入ったところである。ここから銚子まで、北西へ一直線に走るわけだ。気温は肌寒いものの、懸念していた雪は降っていない。
まずは腹ごしらえということで、ニコ生自転車部のアザミさんオススメの店「フレンド」へ。ここはB級グルメとして有名な「イタリアン」が食べられる。
イタリアンと餃子のセット。ミートソース焼きそばといった感じである。どの辺がイタリアンなのか良く解らないw 餃子は私が作った方が美味い(酷 でも全体的には結構満足。B級グルメ然としていた。
食後は日本海へ。目的は、日本海の水。これを汲んで、ゴールである銚子の太平洋まで運ぶのだ。
「日本海の水を、太平洋に注いだらどうなるか?」
東京→糸魚川ファストランの起源と言われる出来事の逆パターンというわけ。
阿賀野のホテルまで自走し、隣接した居酒屋で翌日に向けて決起会。
寿司定食(1580円)。ふつーの定食かと思いきや、かなりの豪華さ。ボリュームもたっぷりで翌日に向けて英気を養うことが出来た。これは明日は楽しいロングライドになりそうだなーと思っていた。
そう、この時までは。
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夜中、あまりの寒さに目が覚めた。とりあえず携帯で時間を見ると午前3時。なんとなくTwitterを見てみると、Fleche参加者はもう動き出しているようだ。自分たちもあと数時間でスタートだよなぁ・・・などと思いながらTLを見てると、一件の写真付きTweetが目に留まった。隣の部屋で寝ているはずのアーツさんのTweetである。
アーツ「まぁ!なんて綺麗なの?」
思わずカーテンを開いた。窓の外は一面の銀世界が広がっているではないか・・・。おかしい、22時に寝た段階では雪なんて影も形も無かったのに。これが雪国という奴なのか。生まれてこの方関東以外に住んだことがない自分にはカルチャーショックであった。
・・・ともあれ、これでは翌朝は凍結で走れまい。せっかく新幹線で来たのに勿体無いが、雪なら仕方ないさ。そういえば土曜日は、がんちょさん主催のヤビツ峠練習があったはずだ。輪行でヤビツに直行しよう。
そう思い、再び床に着いた。
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翌朝。アーツさん、ホラフキーさんと朝食を食べながらどうするか相談をする。とは言っても、この状況で走るわけなんてない。ただ、もう一人の参加者であるマリオさんは北海道からわざわざ新潟までフェリーでやってきて、既に新潟港についているらしい。
アーツ「とりあえずスタート地点まで行って、最寄の水原駅から輪行しましょうか」
これに皆同意して、とりあえずスタート地点である「ローソン阿賀野中央町店」へ向かうことになった。幸い、雪はやんでいたが解けた雪で路面はドロドロ。ホテルからスタート地点まで4kmくらい。そこからは輪行だし、それくらいなら走れるだろう。先日、ウェット路面で落車したばかりの私は細心の注意を払って走った。
ローソンに到着すると、既にマリオさんの自転車が。今回のコースを設定したマリオさんはどこか申し訳なさそうだった。
マリオ「いやー、まさか雪だとは・・・ここでリタイヤでも僕は何も文句言えません」
アーツ「まぁ、でもせっかくだから行ける所まで行きますか!」
ホラフキー「そうですねー。」
・・・え?あれ、今から水原駅行くんだよね?輪行するんだよね?帰ってヤビツ行くんだよね?と思ったものの、言葉を飲み込んだ。一年前のフレッシュ練DNSの悔しさが浮かんだからであった。不幸中の幸いか、路面は雪があるものの、気温は上がり、空も晴れてきている。ただ、行き先に見える山々は一面の雪化粧。山まで行けば雪で走れないことは明白なので、そこまで行けばどうやってもリタイヤになるだろう。何より、スタートもせずにリタイヤする情けなさはもう味わいたくなかったのだ。この小さな意地が後々大変なことになるのだが・・・。
そうと決まれば、背負っていた荷物を自宅へ送り返す作業に入る。どうせすぐにリタイヤすると思っていたので、キューシートも荷物に入れてしまい、せっかく持ってきたボルダースポーツ(股ズレ防止剤)も塗らずに同梱。翌日の夜中指定でサクっと送ってしまった。
スタート時刻である9時を過ぎ、レシートをもらっていざ出発。ニコ生自転車部のFleche407が始まった。
(つづく)
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