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サコライド伊豆430 ⑤決戦、第三新東京市
事実上のラスボス箱根。ここまでの走行距離は315km・・・
と、「ロングライダース vol1」のキャノボレポの箱根アタックの書き出しをセルフパロディ。キャノボの時はここまでの走行距離は427kmと100km以上長かったわけですが、獲得標高に関しては精々1500m。それに比べて今回は既に獲得標高が4000mに達しています。恐らく疲労度で言えばキャノボより上。この状況で箱根を登るのかぁ・・・と思うと、「嫌だなぁ」と思うと同時に「オラわくわくすっぞ!」って気分になってきます。完全に壊れてますね。
キャノボ時の定番休憩ポイント「ローソン ニュー箱根店」でストレッチをしながらアミノバイタルを飲んでいると、将軍さんが(・∀・)ニヤニヤしながら
「もちろんタイム取るよね?」
・・・怖いわー、この人。でも確かに箱根をいい加減に登るのも違う気がするわけです。箱根を制してこそキャノンボーラーはキャノンボーラーたりうるのです。いいぜ、やってやる!
五本松交差点から一斉にタイム計測開始。飛び出したのは将軍閣下。かつて将軍さんが大阪→東京キャノボをした際に、261さんが応援に行ったらしいのですが。「ここまで400km走ってきたはずなのに、俺の全力より早く登って行って度肝を抜かれた・・・」とか話してて「ホント?」と思ってたんですが、どうやら嘘ではなかったようです。完全にオールラウンダーだわ、この人。
残された3人は仲良く集団で・・・と思ったら、一人がアタック!まさかのMiagiさん。未知の距離を走ったあとの箱根でアタックだとッ・・・!?下ハンを持った「パンターニスタイル」で見る見る将軍さんとの間を詰めていく。この時、セカンドウインドどころか、彼にはサードウインドが吹いていたのではなかろうか。攣っていた脚はどうなったんだい?w
アタックに付き合う余力は無かったので、マイペース走行。すると、逆にどんどん後方に離れていく261さん。アレ、彼にとっては完全に箱根は日常の練習コースのはず。ここで遅れるなんてよほど調子がわるいのかな?と思ってました。・・・これが罠でした。
残り3kmを切った辺り。勾配10%の坂がところどころ現れてくる辛いエリアでバックミラーに映る影が。一度は完全に見えなくなったはずの261さんでした。脚を貯めていやがったッ・・・!一気にパスされ、さらに遠くに見えるMiagiさんも捕らえる勢い。やっぱこの人も怖いわ。
残り500m。いつの間にかMiagiさんの背中が見えていました。さすがにアタックは続かず、途中でタレてしまった様子。頑張れば追いつくか?!と思ったのですが、微妙に届かず。20秒遅れで結局最下位になってしまいました。まぁ、一人だけ体重80kg超なのによくやったと思う!と自分を慰めておきます。
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道の駅・箱根峠で先行していた2人と合流。当然将軍さんがトップだと思ったんですが、「残り500mで抜かれた!」と将軍さん。トップは261さんでした。さすが地元民。完全に我々は手のひらの上で踊らされていたようです。今日は彼の日でした。ちなみにタイムは、
1. 261さん / 57分台
2. 将軍さん / 58分台
3. Miagiさん / 60分50秒
4. baru / 61分10秒
・・・うーん、こう見ると自分のタイムも決して遅くはないはずなんですがね。キャノボの時は75分掛かってますし。一回名古屋から東京に向けて走った時も68分は掛かってました。そこ行くと獲得標高4000mの後にこのタイムで登るのは驚異的ですらあります。競いあった結果、思わぬ力が出たってとこですかね。でもその分、失った体力も大きかったわけですけどもw
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CP7・箱根関所には12時半到着。日中にも関わらず、箱根の頂上付近は雲が掛かっていてかなりの寒さでした。気温は-1℃。
箱根峠から芦ノ湖までの僅かな下りでも完全に体が冷え切ってしまったため、元箱根のセブンイレブンで装備を買い足します。買ったのは代えのインナー手袋(Blogでも紹介しているイチーナのフィット手袋)と、新聞紙。前者は箱根の登りで汗でびしょびしょになってしまったため。濡れた状態でのダウンヒルは指先が冷え切るため危険なのです。新聞紙は体幹の冷え対策。大昔からプロレースでもお馴染みの防寒手段です。結論から言うと「こうかはばつぐんだ!」
今回の下りルートは箱根旧道を使用します。道の両脇には雪が積もっていましたが、道路自体には幸い凍結はありません。が、何かあっても怖いので慎重に下ることにしました。ずーっとブレーキレバーを握っていたので、握力がどんどん失われていくのが自覚できます。一旦止まって休憩しようかな?と思った所でなんとか麓に到着。
CP8・弥坂の湯前でツイート投稿。当初の予定ではここでひとっ風呂浴びて体を温めるはずだったんですが。
「ここで休んだら絶対寝るよね」
「ダレると思う」
「早くゴールして、それから休みましょうよ」
ということになり、完全スルーすることになりました。後からサコッシュ店主に聞いた所によると、箱根唯一の源泉かけ流し温泉らしい。くそう、後で来よう!
箱根を下りきった所にあるファミリーマートで休憩。下りの寒さであまりにも腹が減ってしまったので、ファミチキにかぶりついていたら、全員からドン引きされるw 普通はこういうスーパーロングライドの終盤では油物は食べられないらしいです。でも、揚げ物美味しいよ?