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サコライドW善光寺 ③大岡物産センター~軽井沢
物産センターを出ると、またしばらくアップダウンが続く。糸魚川FRはここでどんどん膝の痛みが増してきて長野駅あたりで痛みのピークを迎えたのだった。今回は不思議と膝の痛みが出ていない。
・・・冒頭にも書いたが、今回は早々にリタイヤする予定であった。
遅くとも富士見峠までには膝の痛みが出てきて、松本あたりでリタイヤ。そうしたら松本に宿泊して膝を回復させて、翌日は美ヶ原を走ろう。次週はツールド美ヶ原だし。いい試走になるはずだ。温泉でも入ってゆっくり帰ろう。
そう考えていたのだが・・・
疲労以外に全く痛い部分が見当たらないw
強いて言うならば坐骨が痛いくらいで、これはいつものことである。リタイヤする理由にはならない。レース用のLAPIERREであったが、思いのほか長距離でも快適であった。いつぞやの雑誌のインプレで、三船さんが「XELIUSはロングライドにもよさそう」と言っていたのを思い出した。
そんなことを考えていたら、いつの間にか長野駅近くまで来ていた。長野駅の脇、県庁前の道を北上して激坂を登れば、そこは善光寺。
19:22、CP5:長野善光寺に到着。ちょうどここでEdge705の表示が夜間モードに切り替わる。日の入りだ。善光寺も夜のライトアップに切り替わった。自分はあまり信仰心というものは無いのだが、せっかくここまで来たのである。帰路の安全を祈願して、お参りをすることにした。境内は自転車持ち込み禁止なので徒歩で賽銭箱前まで。S-Worksシューズは最高なのだけど、やはりSPD-SLは歩きづらい。
お参りを済ませたら、件の最終兵器「GENTOS HW-777H」を点灯。ランタイムは12時間、夜明けまでは持つはずなので、ここからは常時点灯で行く。
善光寺を出て、参道の石畳をダウンヒル。こんなダウンヒルでもチューブレスタイヤは快適だ。パンクしたら終わりだけど、やはりチューブレスタイヤはロングライドには最高だと思う。
長野の市街地を抜けてからは対向車線に注意を向けて走る。@Suibyouanさんとすれ違うとすればこの辺りのはずなのだ。そうしていると、千曲付近でハブ軸にライトを付けた自転車が来るのが見えた。「あれか!?」と思ったが、反射タスキをつけていない。別人か・・・。
キャノボの時と同じパターンなら、別人から数分で本物の挑戦者とすれ違うはずだったが、結局軽井沢に着くまですれ違うことは無かった。すれ違っていたのかもしれないが、道幅が広すぎて気づかなかったのかもしれない。つくづくキャノボの時の浜名湖の出会いは奇跡であったと実感した。
340km地点、テクノさかきのセブンイレブンで休憩を入れる。ここはロングライダース2.0掲載の「東京⇒直江津」で休んだコンビニだ。44君が大分グロッキーだったことを思い出す。ここで妙にガッツリしたものが食べたくなったので、カツサンドを投入。この期に及んで脂モノが食える自分の胃腸に感謝である。
テクノさかきより先は、軽井沢に向けての緩いヒルクライムが始まる。これが結構曲者で、何度もアップダウンを繰り返しながら標高を上げていくタイプの登り。富士見峠再び!と言う感じだ。もう24時間が切れないことはこの時点で確定していたので、恥ずかしげも無くインナーギヤを使いまくる。
時刻も22時を回り、2桁国道であるR18もどんどん交通量が減っていく。上田~小諸~御代田と進むにつれて寂しくなる風景。そして下がっていく気温。登りでは寒さを感じないが、下るたびに寒い。気温表示を見ると13℃。さすがに半袖ジャージ一枚では辛い気温だ。
軽井沢に辿り着く頃には腹の中のカツサンドも消化完了し、空腹が襲ってきていた。確か軽井沢駅近くにコンビニがあったはずなので、そこで一旦補給を入れようと考えていたのだが・・・
コンビニが全部閉まっている。
後で知ったことだが、軽井沢には24時間営業のコンビニは無いらしい。昨今の節電の影響かと思いきや、1976年から街の施策として行われているとの事だ。補給を済ますなら御代田町まで。仕方が無いので空腹を我慢して軽井沢駅へ向かった。
23:18、最終CP:軽井沢駅到着。駅まで電気が消えていたらどうしようかと思ったが、さすがにそれは無かった。駅前で撮影を行い、唯一残っていた補給の飴を口に含む。
しかし寒い。気温は10℃前後だろうか。6月も後半だというのに、さすが避暑地である。しかし、極寒のフレッシュ・サコライド伊豆に比べればなんということは無い。ウインドブレーカーを羽織り、碓氷へと向かう。
暗闇のダウンヒル、再び。