この記事は約 3分で読めます。
東京→糸魚川ファストラン2012 ③CP2: 大岡物産センター~CP3: セブンイレブン信濃町穂波店
そそくさと準備をして、第2CPを出発。出来ればGさんを待って居たかったが、先にスタートすることにした。コースの標高図を見る限り、ここから長野駅までは下り基調のはず・・・が、結構なアップダウンが連続。塩尻峠で痛めた左膝が、登りの度にズキズキと痛む。痛みは収まるどころか、どんどん強まっていく。恐らくだましだまし乗っていれば痛みは進行しなかったと思うのだが、Gさんと一緒に走ろうと頑張りすぎた。
長野駅手前10km、間違ってバイパスに入ってしまう。このバイパス、自転車通行可であるが、かなり遠回りになってしまう。そういえば第2CPでEdge705のナビデータを切り替えるのを忘れていた。道理で分岐で案内が出ないはずである・・・。
バイパスを走っていると、とうとう平地でも左膝が痛むようになってきた。こりゃー一人で走るのは厳しいな・・・と思ったら、後ろから追いついてくる影。しめた、しばらく付いていこう!と思ったら、爆速過ぎて無理だった。よく見たら、昨年まで3年連続の一番時計であるアンディ・ウッドさんだった。こりゃー、サラ足でも付いていけない。
途中、本来のルートに戻るためにR117方面へ左折。痛みはますます強まっており、クロスバイクにも追いつけない。
さて、ここからどうするか。正規ルートで、R18を使うと、次のチェックポイントまでは29km。ショートカットを使えば17km、ただし坂中トンネルの激坂付き。膝に優しそうなのは前者だが、後者を選んでも登りの距離自体は大きく変わらない。ならば、短いほうが良い。ということで、坂中トンネルを使うショートカットルートへと進んだ。
本格的な登りが始まる前に、入念にストレッチ。ちょっとは痛みがマシになったので、いざ登り始める。「かなりの激坂」と聞いていたが、そこまでではない。7~8%は頻発するが、10%以上の斜度はほとんど出てこない。3kmで平均7%程度の小さな峠。ちょっと長めの金谷峠と考えれば良い。何度か膝に激痛を感じながらもインナーローで登っていく。天気も快晴で車も来ない。高原の快適なヒルクライムだ。・・・膝の痛みがなければ。
やがて、坂中トンネルの入口が見えてきた。
普通、トンネルが見えたら大抵の峠は終わりだ。トンネルは中央地点で登りと下りが入れ替わっていることが多く、ここも当然そうなっているものだと思っていた。・・・が、トンネルに入っても延々と登り。結局1400mもの間、ずっと登りのトンネルであった。そしてトンネルを抜けても更に上る。なるほど、確かに嫌な道かも。
このヒルクライム中、サコライド伊豆における、箱根での261さんの猛追を思い出す。おそらく、このヒルクライムで5分以上のタイムを失っている。スタートは10分差、次のCPでは追いつかれてしまう公算が高い。
そして、R18に合流。12kmのショートカット成功。膝が痛かったから辛かったが、そうでなければ大して辛い峠でもない。来年もまたココを使おう。
12:55、第3CP・セブンイレブン信濃町穂波店到着。心肺はまだまだ余裕だが、正直膝は歩くのですら辛い。タイムカードを記入して休んでいると、チームメイトが大量にいることに気づく。パピコさん、Takernikovさん、Sさんが揃っている。そして、そこに・・・
「おー、皆さんお揃いで」
と、現れたのは261さんであった。追いつかれた・・・。もうこの時点で半分心が折れていた。今回走ってるモチベーションの大半は「逃げ切り」だったわけで。後でタイム差を確認すると、やはり第2CPまでは差を保っていて、坂中トンネルのヒルクライムで5分縮められたようだ。そして、CPで休んでいる間に追いつかれたと。
そうこうしているうちに、手っ取り早く準備を済ませて261さんは出発してしまった。かたや自分は膝の違和感が拭えず、もう少しストレッチをしてから出発をすることにした。
あと100km・・・残りの距離が果てしなく長く思えた。
(つづく)