TOT2012(Tokyo-Osaka-Tokyo) 準備編

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主催の役割を受けた日から、参加者勧誘に奔走する。フォロワーさんの中で、ロングライドの実力があり興味を持ってもらえそうな人に声をかける。更に、自転車イベント会場でも勧誘を。出場希望者はどんどん増えていった。

中でも特筆すべきはキクミミさんを口説けたことである。キクミミさんは初音ミクのコスプレで各地のイベントに出没する有名人。乗鞍でお近づきになる機会があったため、その時に軽く誘ってみたところ、なんと参加検討の答えを頂けた。これにより、TOTへの注目度は一気に高まったと思われる。

最終的には出場者は18人という大所帯に。

・初音ミク
・ママチャリで東京→名古屋を20時間以内に走る人
・MTBで1200kmブルベを完走した人
・キャノボを達成した人
・サコライドを全部完走した人
・PBPを完走した人(後、DNS)
・トリプルSRを達成した人(後、DNS)

etc・・・いずれ劣らぬ猛者が揃った。ロングライド界のスーパーロボット大戦という感じ。なお、メンバー詳細はTOT参加者紹介を参照下さい。

参加者勧誘と並行して、当日のインフラ整備も始める。まずは公式Twitterアカウント@TOT_cycleを作成。告知はここから行うことにした。また、今回のコースであるR1周辺の施設情報を調べあげてメンバーに展開。道中の健康ランド・スーパー銭湯等の仮眠施設、郵便局の「ゆうゆう窓口」の一覧などを作成した。

そしてサポートの根回し。今回は会社の先輩である、HN「おっちゃん」がサポートに名乗りを上げてくれた。バイクで3日で1700km走ったとか、車で2日で2000km走ったとか(しかも高速使わずに)、今回のTOT出場者に劣らぬ伝説を持つ御方である。今回はサポートカーを出して頂いた。

TOT一週間前にはルートと計画の説明、サポート用の荷物を受け渡すために打ち合わせを設定。基本的にはブルベのように、チェックポイントでのサポートを原則とすることにした(自己責任と言われるブルベだが、PCでのみ他者によるサポートが認められている)。そこで必要な荷物があれば参加者全員に提供するという形を取る。フロアポンプやスペアホイールもお預けしたので、大抵のトラブルには対処できるサポート体制が整った。

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主催者としての準備と同時に、参加者としての準備も始める。

まずはルート。往復同じルートでは飽きると思ったので、以下のようにすることにした。

【往路】箱根を避けて御殿場までR246で迂回。関西はR1ベース。546km。
【復路】R25~R163で紀伊半島横断。箱根を登って東京にゴール。526km。

往復1072km。このルートを想定し、同じようなルートを走る「サコライド御前崎」をTOTの3週間前に実施。他にも静岡で分からないルートを試走し、GPSが無くても走れるだけの情報を頭に叩き込んだ。

次にプラン。制限時間はないが、一応の目標タイムは決めておきたい。無理のないペースで積み上げて一体何時間で走れるか?と計算してみると「58時間45分」という数字が算出された。

2004.jpg

スタートは、東京→大阪キャノボをやったときに似せて夜中の0時。キャノボ時は1時スタートと決めているが、これは箱根のダウンヒルで夜明けを迎えるため。キャノボペースでTOTを走れるわけがないので、1時間スタート時間を早くすれば御殿場のダウンヒルで夜明けを迎えられるはず。

最後に装備。これが一番悩んだ。キャノボをやるなら、雨が降らない日を選べば良い。しかし、TOTは日付が決まっている。58時間45分という事は、走り切るのに3日間掛かるということ。その間、全く雨に降られない可能性はかなり低いと考えられる。元々ポリシーとして「雨の日は極力走らない」という考えであるため、雨具らしい雨具は持っていなかった。

そこで、泥よけや防水サドルバッグ、トップチューブバッグ、雨具一式をこの機会に調達。何だかんだで、全部で5万円近くはふっ飛ばしたと思う。特に泥よけは悩みまくり、最終的に7本くらい買ってしまった。世にも珍しい泥よけ沼にハマった格好である。

2001.jpg

かくして全天候型マシンが出来上がった。雨よ、来るなら来い!

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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