Fleche2013(日本橋→三条大橋)~①日本橋~三島

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先に書いたように、今回のルートは「東海道を端から端まで走る」ものである。京都・山科までのルートは、基本的にキャノンボールのR1ルートを辿る。まずは、R15(旧東海道)だ。

金曜深夜ということもあり、タクシーは多い。キャノボ時にも同様の時間帯にスタートすることが多いため、慣れっこのつもりだったが。新橋に差し掛かったところで、2車線を占有するタクシーに驚いた。こんな置き方、法律上大丈夫なんだろうか?警察にもちゃんと取り締まって欲しいものだ。

新橋を超えると、多少は道が空いたが、今度は品川で酔っ払いに絡まれる。そして、その後は信号地獄。TOTの時と曜日もスタート時刻も一緒のはずなのに、やたら信号に引っかかる。「イライラしても仕方ないよな」と、最初は思っていたが、蒲田に差し掛かる頃にはあまりの停止の多さにイライラが募っていた。

東京と神奈川の境にある六郷橋を越えたのは01:01のこと。ここまでスタートから61分。TOTの時は53分だったことを考えると、かなり遅い。スタートした曜日も時間も一緒なのに何故だろうか?思い返してみると、TOTからの半年間にはR15にいくつかの大きな工事が入っている。

 ・札の辻交差点の自転車レーン敷設
 ・蒲田駅の路上踏み切りの撤去
 ・蒲田駅南にアンダーパスの新設

少なくともこれだけの変化があり、信号のパターンが変わったのではないかと推測される。個人的定説だった「キャノボは深夜スタートが良い」というのは、もう通用しないのかもしれない。

神奈川に入ると、進路は南から西へと変化する。この日の予報は西風。残念ながら京都までずっと向かい風の予報となっていた。まだ風は強くないが、恐らく箱根を越えた辺りで風は強くなるのだろうな・・・・・・と思いながら先へ進む。そして川崎でもまた、信号に引っかかりまくった。

01:30、横浜駅前を通過してR1に合流。この時、停止時間を見てみると、なんと40分。ここまでの経過時間のうち、約4割は停止していたということになる。メーター読みのAveは30km/h近いのに、これでは進まないわけだ。「信号峠酷すぎだよね」と皆で笑い合う。

戸塚を過ぎると、ようやく信号も少なくなってストレス無く走れるようになった。遊行寺坂でR1を外れ、R134方面へ。ここはスピードが乗るため、35km/hの制限速度を引き上げ、37km/h制限に。ここはキクミミさんが安定した引きを見せる。

03:50、小田原城向かいのPC1:セブンイレブン小田原南町店に到着。多少は遅れを取り戻したものの、予定時間からは30分も遅れていた。余裕を持って設定したつもりだったが、ここまで信号に引っかかるとは思っていなかった。1人ではギリギリ抜けられるタイミングでも、複数人だと後ろが抜けられない可能性が高く、早めに停まらざるを得ない。もちろん信号パターンの変更による影響もあっただろうが、ギリギリで抜けられなかった信号の時間が積もり積もってここまでの遅れになったのだろう。チーム戦であるフレッシュと、都市型コースは思った以上に相性が悪いのかもしれない。

予定からは遅れているが、この後はルート上最大の難所・箱根。しっかりと10分間の休憩を取る。

  「どこまで行くの?」

と、深夜コンビニにたむろしてる兄ちゃんに話しかけられる。

  
  「ちょっと京都まで!」
  「え、一日で?」

いつものやり取り。

きっかり休憩10分で出発。三枚橋から箱根旧道に入る。冒頭にも書いたとおり、今回は「東海道」がテーマ。となると、旧街道である箱根旧道を通るのが作法と考え、今回はこちらを選んだ。しかし、これは結果として失敗だったかもしれない。

ヒルクラはペースが合わないため、頂上の畑宿入り口まではフリー走行とした。早く上り終わった人は上で待つという感じ。とりあえず自分が先頭で登り始めたが、誰も追いついてこない。面子の中ではダントツにヒルクライムが速いキクミミさんがぶっ飛ばすかと思いきや、いつまで経っても追いつかれることは無かった。

箱根旧道は56分でクリア。1時間掛けようと思っていたが、予想以上に早く登ってしまった。このダメージが後半効いてこなければ良いが……と考えていると、チャリモさん、ゲンスケさんが登ってきた。恐らく面子では一番速いキクミミさんと、二番目に速いMiagi君がしばらく遅れてゴール。どうも、Miagi君の調子が悪く、キクミミさんが一緒に走っていた格好らしい。

当然のように「全員、箱根旧道を登ったことがある」と思っていたのだが、Miagi君は下ったことはあっても、登ったのは今回が初めてだったことが発覚。事前のチーム練習の際も雨が降ったので、箱根旧道は登らずに引き返していた。登ったことの無い激坂を登り、かなり消耗してしまった模様。R1ルートの方が賢明だっただろうか。

畑宿入口交差点から芦ノ湖に降りる。寒い。もう4月も終わりだというのに、Garminの温度計は0度を指していた。一昨年のキャノボも同時期だったが、それでも気温は2度あった。冬用のインナー+長袖ジャージとはいえ、0度は想定外。やはり今年は冬が長い。

そしてこの後待っているのは……15kmのダウンヒル。ウインドブレイカーを着込み、朝焼けに染まる三島の町に駆け下りていくのだった。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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