東京→糸魚川ファストラン2013 ①START~CP1:岡谷

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我々のスタートは朝4:55。同じウェーブには知った顔も多い。この後のウェーブで出発するキャノンボーラーのしるえらさんも見送りに来てくれた。人数が多いということで、4:55組と4:57組に分けてスタートすることが直前に伝えられる。我々のチームは全員4:55発だった。

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4:55きっかりに万力公園をスタート。まずは雁坂みちを降りる。ここは下り基調なのでスピードは乗るのだが、あえて先頭に出て40km/h程度に抑える。いきなり50km/h巡航をされては堪らない……と考えていたら、我慢できなくなったMさんがスッと前に出る。速いって!w

順路通りであれば十郎橋で曲がってR20に合流するはずだが、前の人達はそのまま直進してしまう。アレ?と思ったけれど、誰も曲がらないので着いて来てしまった。若干登り基調の道だが、千切れ無いように頑張る。そういえば、この道は何か見覚えがあるな……と思ったら、サコライドW善光寺で通った道であった。山梨の善光寺がすぐ近くに見える。これから長野を目指すわけで、今日もW善光寺の前を通ることになる。

双葉IC脇からR20に合流するわけだが、その前の小さな丘でMさんがアタック的な動きを見せる。そこで脚をかなり使ってしまう愚行。Mさんとざくさん、登りでは2人のペースに着いていけない。まだスタートして20kmも走っていないのに、これはヤバイ。

R20に合流すると、本格的に我がチームのトレインが稼動。序盤のうちは自分もローテーションに加われたが、ナチュラルに速いMさんと、エアロバー装備のざくさんに着いていくのが難しい。ローテーションに加われない時間が続く。

韮崎に入り、旧チェックポイントである「まるのや」前を抜ければ序盤の難所、富士見峠のはじまりだ。ただ、ここで後ろで脚を貯めていた他チームが一気に抜いていく。

  「さんざん利用してこの仕打ちかよ!w」

と声が漏れる。まぁ冷静に考えれば勝手にローテしてただけなので、他のチームが悪い事をしてるわけではまったく無いのだが。そんな力があるなら少し前を引いてくれてもなーと思ったりもした。

富士見峠への緩いアップダウンでも、Mさんとざくさんのスピードが緩まない。チームカーが先回りして写真を撮ってくれていたが、後で写真を見返すと自分は後ろでうな垂れてるだけ。正直一杯一杯。やはり体重が重すぎるのか(83kg)、登りでは相手にならなかった。

緩い区間は終わり、180度のUターンから富士見峠の登りの本番が始まる。ここまでアウターで頑張ってきたがインナーに落とそうとしたところで、

  ガコッ

チェーン落ち。路肩に止まって直そうとするが、中々上がってくれない。チェーンキャッチャーをつけてもあまり意味は無かったようだ。何とか復旧したものの、チームメイト二人は遥か先に行ってしまっていた。辛うじて遠くに見えているが、追いつくのは厳しい。元々、全編着いていけるとは思っていなかったし、ここで千切れるのも止む無しと判断……しようと思ったが、視界に見えているのに千切れるのは悔しい。……やれるところまでやってみるか。

ギヤはインナーのまま、回転数を上げて富士見峠を駆け上がる。多分、前週にふぃりっぷさんと登った時よりも速い。かなり本気モードで登っていると、何とか2人の背中が近付いてくる。普通にやって追いつけるはずも無いので、多分ペースを落としてくれていたのだろう。峠手前で何とか追いつき、下りでは再びトレインに戻る。

一気に峠を駆け下り、トンネルを抜ければ諏訪湖だ。諏訪大社の前を抜け、順路とは少し違う道を通る。そしてここで、物凄い勢いで追いついてきた人がいた。アンディ・ウッド氏。一昨年まで3年連続優勝をしていた「Mr.糸魚川」。昨年は一番時計を奪われたため、今年はリベンジに燃えているようだ。

好戦的なMさん、ざくさんの2人は果敢にアンディトレインに着いて行くが、こちらはそんな元気はない。湖畔の道で信号スタートと同時に千切れた。とはいっても、次のチェックポイントは目の前だ。すぐに追いつくだろう。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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