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本州一周TT 1日目(福島県・白河~宮城県・古川)
コンビニで仮眠完了。リフレッシュして走行再開。栃木の北あたりから街路樹の中に桜が目立ち始めた。
東京ではとっくに散ってしまった桜だが、東北の方ではまだまだ花見シーズン。この先、桜前線をどこで追い抜かすのかが一つの楽しみとなった。
郡山はバイパスを使わず、街中を抜ける。安達太良山がすっきり見えるほどに晴れているが、その分気温は高い。長袖の冬用インナーに半袖ジャージという出で立ちでは正直暑かった。汗をかきながら丘を登り、「道の駅 安達」前のローソンで休憩。時間はちょうどお昼時。塩分を取り戻すために、冷やしラーメンを食べる。Twitterをチェックしてみると、前を行く集団とは30km以上の差がついているようだった。
再び走り出すが、暑さと共に再度睡魔が襲ってきた。しかし、道の駅は既に過ぎてしまった。どこでも良いから寝られる場所はないか……と考えていると、二本松市でよい感じの公園を見つけた。
このベンチ……寝れるッ!!
ということで、持参した空気枕を膨らませて横になる。ものの数分で意識が落ちた。
20分ほど眠れただろうか。実は、屋根の無い野外で寝るのは初めての体験だったのだが、思いのほか良く眠れた。相変わらず暑いが、睡魔は完全に飛んでくれたようだ。これで夜まで走り続けることが出来る。
4/26 14:17、宮城県入り。走行距離は300kmを超えた。
4/26 15:00、白石のファミリーマートにチェックイン。先行する集団はちょうど2時間前にここに来たことが解った。そして驚いたのは、更にその1時間前になるさんがここに来ていた事。1つの集団かと思いきや、なるさんが一人だけ先行したらしい。あの猛スピードの集団に更に1時間差を付けるとは、一体どんなペースだったのか……。
ここでキクミミさんからのリプライがあることに気付く。この先数kmの場所で、私設エイドを作ってくれた方がいるという。その話の通り、少し進むと「本州一周TTガンバ」と書いた紙が下げられた自転車を発見。
自転車でキャンプツーリングをするのが趣味だと言う「ちゃりきゃんぱー」さんがお茶とお菓子を振舞ってくれた。
「他にも色々会ったんですけど、さっき徒歩で本州一周してる人が来て。
その人にほとんど差し入れをあげちゃったんですよ。」
自転車で本州一周も相当頭が沸いていると思ったが、上には上が居たらしい。R4を北上する人々を描いた小説「男たちは北へ」のことを思い出す。あの小説の登場人物も車や自転車、ヒッチハイクでひたすら北を目指していた。「構図的には同じだな」ということに気付き、少し楽しくなった。
ちゃりきゃんぱーさんに別れを告げ、夕暮れ迫る仙台の街へ。今回はR4バイパスを走るため、中心街はスルー。折角なのでR6の終点を拝むつもりだったが、どうやら気付かないうちに通り過ぎていたらしい。
4/26 17:07、仙台通過。走行距離は350kmを超えた。グロス20km/hは想定より少し速い程度ののペース。悪くない。
仙台の市街地を越えたところにあったミニストップで一時休止を取る。1日目にどこまで走るかを検討するためだ。追い風であることを考えると、当初の仮眠予定地よりも少し先に進んでおきたい。目星をつけていたのは、24時間開放の休憩所を持つ「道の駅 三本木」だったが、この分だと19:00には着いてしまいそうだ。
検討の結果、予定よりも10km先にあるスーパー銭湯で仮眠をとることにした。1日目のうちにもう少し距離は稼いでおきたかったのだが、それから先には満足に仮眠できそうな施設が見つからない。それならば風呂のある所でゆっくり休もうということで、この場所に決定。
4/26 19:05、390km地点の「極楽湯 古川店」に到着。目立たない場所に駐輪し、中へ。この日は偶然にも26日=風呂の日ということで、普段の半額で利用することが出来た。少し得した気分。後から知ったことだが、この店舗は極楽湯の中で最初にオープンした店舗らしい。妙に仮眠所が広かったのも納得である。おかげでよく眠ることが出来た。
1日目までの進捗、390km/3400km。
(つづく)