本州一周TT 4日目(山形県・鶴岡~新潟県・新潟)

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4/29 4:00、起床。シュラフカバーを被っていたが、やはり寝起きは寒い。チャリモさんは既に起きていて出発の準備をしていた。こちらも荷物を片付けて準備をする。トイレに行き、顔も洗って準備万端。

外の気温は8度。思ったよりも冷え込まなかったが、寒い。道の駅に隣接するコンビ二でホットコーヒーを買って体を温める。ついでに朝食も。Twitterを見ると、マウロさんは既に新潟市の近くまで到達している模様。そして、ふぃりっぷさん&ざくさんは40km先の村上の同じホテルに泊まったようだ。

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走り出すと、間もなく新潟県との県境。山形の区間はかなり短く、80kmほどしか無かった。長かった岩手・青森・秋田に比べると、あっという間である。

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村上までの区間は緩いアップダウンが続く海沿いの区間。「笹川流れ」という景勝地もある。夕焼けの名所として有名だが、早朝の様子も十分に綺麗であった。

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4/29 6:30、村上に到着。ふぃりっぷさん&ざくさんに追いついたか?と思ったが、タッチの差で旅立ってしまったようだ。無理に追いかける気もしないので、チャリモさんともども駅前のセブンイレブンで朝食休憩を入れることにした。朝カレーを投入。胃腸はまだまだ元気だ。

何の気なしにメーターを見ると、1100kmを越えていた。これまでの最長距離がTOT時の1075kmほどなので、いつの間にか更新していたことになる。ここから先は未知の領域だ。一体自分の体に何が起こるか解らない。

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30分ほどたっぷり休んで出発。次の目的地は1180km地点の新潟市。R7の終点だ。この分だと10時過ぎには到着できるはず。引き続き海沿いの道を進む。ラベンダー畑と親鸞の巨像が印象的だった。

日が昇るにつれ、気温はみるみる上昇。朝は一桁の気温だったのに、すぐに20度を超える。そして暖かくなると眠くなってくる。一応、道の駅で4時間の睡眠は取ったが、体の疲れが完全に取れたわけではないらしい。事前の調査で、新潟の市街地には健康ランドがあることが解っていたので、そこで仮眠を取ることにした。既に計画からはかなり遅れているが、眠気だけはどうしようもない。

新潟の市街地に入り、駅前を抜ける。そして、R7終点の1km手前の郵便局でドロップバッグを回収。中に入れた補給食やサプリメント類を回収し、すぐにバッグを自宅に送り返した。この時の感情は良く覚えていないのだが「バッグを自宅に送り返した」ということから、かなり弱気になっていたことが伺える。走り続けるならば、道中のほかの郵便局にバッグを送るべきだからだ。この時からリタイアに向けて歩み始めていたのかもしれない。

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4/29 10:25、新潟市本町交差点到着!R7の終点にして、R8の始点。走行距離は1180kmに達した。

  「腹減った」
  「そうだねぇ」
  「牛丼食おうぜ」

 
ということになり、交差点の目の前にある吉野家にin。注文は牛丼大盛り!久々の座って食べる食事だった。

そのまま、近くの「ホンマ健康ランド」へ。健康ランドと言えば基本定額料金で24時間滞在できるイメージがあるが、この健康ランドには「2時間コース」なるものがあった。800円で2時間滞在可能というもの。長々と休むのもロスなので、今回はこのコースで利用することにした。

速攻で風呂に入る。チャリモさんは持論である「筋肉を冷やすことで炎症を防ぐ」を実践するため、水風呂と風呂に交互に入っていた。

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そして仮眠室へ。ここの仮眠室は一人用のマットレスが並べられ、なおかつ薄暗くなっている。理想的な仮眠室だ。1時間後にタイマーをセットして、間もなく意識が落ちた。

(つづく)

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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