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BRM919宮城1000 ④PC3:花巻~PC4:釜石
9/20 7:37、PC3:サンクス 花巻桜町店(234km地点)に到着。睡眠欲が満たされたらお腹が空いた。ガッツリと朝からカレーを食べる。天気はすこぶる良い。朝日に照らされながら食べる朝ごはんは美味しかった。
長めに休憩を取って出発。ここからは進路を東に変え、三陸海岸を目指す。今回通った国道283号は山間を抜けていく道で、どことなくPBPのルディアック~ブレストあたりを思い出す風景。左手に釜石線を見ながら、好天の下を走っていく。
しかし、気温が上がってくると眠気も襲ってくる。確かこのルートには道の駅が多くあったはず。そこまで辿り着けば寝ることも可能だろうと思い、先へ。
しばらく進むと「めがね橋」が見えてきた。釜石線が通る橋梁である。碓氷峠のものよりも小さく見えるが、綺麗な橋だ。そして、この橋の隣にあるのが「道の駅 みやもり」だった。
まずはトイレに行ったが、ここのトイレはウォシュレット完備で、かなり綺麗だった。最近立て直されたのかもしれない。続いて休憩所に行くと、既にビアンキ乗りの先客が居た。ベンチに横になっている。それに倣って自分も体を横たえた。ここで15分ほど仮眠。
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目を覚ました後は、名物の「わさびソフト」を食べようと思ったが、まだ開店前のようでありつけず。残念。若干釈然としないまま再出発した。
淡々と走っていくと、徐々に風景は街中のものへと変わっていく。河童で有名な遠野の街だ。ちょうど祭りの期間中らしく、道の脇の各店舗の駐車場では獅子舞が行われていた。中心となるのは子供たちのようで、「少子化といわれる現在でも、これだけの子供がいるんだな」と、妙なところで感心してしまった。
獅子舞のデザインが珍しかったので写真を取っていると、周りの子供たちに「頑張ってください!」と笑顔で言われる。日本でもこんなことがあるんだな。PBPでの沿道の応援を思い出して、少し嬉しくなった。
遠野の町が終わると、仙人峠への登りが始まる。峠と言っても、実際はトンネルがあるだけ。旧道の峠には行かず、標高560mの仙人トンネルを抜けることになる。
峠道の斜度は大したことがなかったが、季節柄か栗が多く落ちていた。もちろんトゲ付き。これでパンクすることは無いと思うが、踏みつけないように慎重に進む必要があった。
9/20 11:20、仙人トンネルに到着。入口に入った直後から出口の光が見えている。あまり長くないトンネルなのかな、と思ったのだが……
長い。いつまで続くんだ、このトンネル。
出口の光が見えたのは、近いからではなく、このトンネルが真っ直ぐだったからだった。出口は見えるのに、全然辿り着くことができない。いつまでも続くような錯覚に陥る。公式な長さは2.5kmであり、笹子トンネルよりは短いはずなのだが、5km以上あったように感じた。
そして、トンネル内の水溜りが多い。雨が降ったわけでもないのに、路面はかなりウェット。念のため付けて来た泥除けがトンネルで役に立つとは思わなかった。
トンネルを出ると、今度は急斜度の下りがスタート。釜石まで一気に転げ落ちていく感じだ。若干の膝の痛みを感じつつ、釜石駅前のPCに辿り着いた。
(つづく)