この記事は約 2分で読めます。
Fleche2015 本編⑦PC6:三島~箱根湯本
23:59、PC6: ローソン ニュー箱根店(403km)に到着。
キクミミさんのチームメイトであるパンダザウルスさんが応援に来てくれた。ありがとうございます。
大阪方面からキャノンボールをする場合、残り120kmとなるこのローソンに到達した時点のタイムが達成の目安となる。この時点で、残り時間が6時間以下だとギリギリ。残り時間が6時間半あれば、ほぼ達成王手と言って良い。浜名湖時点では日本橋まで辿り着くことをほぼ諦めていたのだが、ここに来て達成の目が出てきた。
しかし、ラスボスたる箱根を抜けるまでは油断できない。去年のFlecheでの実績は以下である。
ローソン~箱根峠: 70分
今回は、ここに至るまでの疲労と、車種による駆動効率の低下を加味し、1割程度遅い78分と見積もった。さて、本当にその通りに走れるだろうか?
日付は変わって00:08、出発。昨年は調子を崩し、一番後ろを走っていたチャリモさんだったが、今年は調子がいい。ふぃりっぷさんと共に、軽快に先頭を引いていく。しんがりはキクミミさんだが、もちろん本気は出していない。自分が千切れないように、後ろからプレッシャーを掛けてくれていたようだ。
大阪方面から走ってきた場合、大抵この辺りでは心拍がもう上がらなくなっている事が多いのだが、今回はそうでもなかった。心拍は160bpm程度まで上げられている。時折、物凄いスピードで通り過ぎるていく走り屋にはヒヤヒヤするものの、順調に標高を稼いでいく。不思議と辛さはあまり無い。
01:23、箱根峠に到着!ローソンから75分。予想よりも3分速く登りきった。この局面に来て3分のリードは大きい。
4月も中盤とは言え、深夜の芦ノ湖はやはり冷える。Garminの気温表示は4度。昨年よりは5度も暖かいが、寒いものは寒い。峠でウインドブレーカーを着込み、ダウンヒルへ。今年はそこまでの寒さではないので、芦ノ湖畔のセブンイレブンはスルー。そのままの勢いで箱根旧道の下りに突入した。
これまで由比以外では抑えていた秘密兵器、moonのX-POWER600を最大照度で点灯。これは明るい!真夜中の箱根旧道でもこれなら大丈夫だ。
ダウンヒルの隊列は、ブレーキの制動力順。ディスクブレーキの29er二人が前を行き、次にVブレーキの私、最後がキャリパーブレーキのキクミミさん。が、しばらく下ったところで、
「ズザザザザザ!!!」
という音。まさかキクミミさん落車!?と思ったら、足の裏でブレーキを掛けながら下っているではないか。
キクミミ「小径はブレーキがあまり効かないから、こっちの方が楽だお( ^ω^)」
……なんというか、本当にデタラメな人だ、この人w まぁ、こんな所で現役のシクロクロッサーでもあるキクミミさんが落車するはずもないのだが。
派手な音を立てながら、4人組が真夜中の箱根旧道を下っていく。幸い、走り屋に遭遇することは無かった。
(つづく)