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PBP 2015 本編④Fougères – Tinténiac(364km)

8/17 8:30、PC2: FOUGERES(309km地点)に到着。
このPCはかなり広く、さらに一番奥にコントロールが位置していた。PC内の移動で一苦労しながら、ブルベカードにチェックを貰う。
PC入口近くまで戻り、今回初めてのレストランへ。カフェテリア方式が採用されており、サラダやデザート、メイン料理を選んで最後に会計を行う。マクドナルドで塩気のあるものを食べると言うプランが崩れたので、ここぞとばかりにしょっぱいものと野菜を選んだ。
卵サラダとチキンパスタ。パスタを選択した直後に、隣にラザニアがあったことに気付く。出来ればラザニアが食べたかったなぁ……仕方ない、復路では絶対にここでラザニアを食べるぞと誓う。どんどん増えていく「食べたいもの」リスト。パスタの肉は残念ながら大味であった。とはいえ、ようやくありついたマトモな食事。有難く完食した。白いのはヨーグルト。フランスの乳製品は美味い。
レストランで水の補給と、トイレも済ます。ここのトイレはそこそこ綺麗で広かった。走行距離が300kmを超えたので、股ズレ防止の皮膚保護クリームもここで塗りなおしておく。実は、今回はアースブルー社の「プロテクトS1」の機能強化版のモニターを頼まれていた。事前のテストで10時間くらいは効果が持続することを確かめているので、以後は200kmを目安に塗りなおしていくことにする。
PCを出てしばらく走ると日本人を発見。hideaさんだった。彼のスタートは自分よりも1時間ほど早かったはずだが……。
h「やたら眠くってかなり寝ました……。」
とのこと。既に何日も前からフランス入りしていたhideaさんもまだ時差ボケが残っているようだ。しばらくはhideaさんと、他の参加者と集団で走る。しかしこの集団の構成が凄い。我々日本人の他に、イタリア人・アメリカ人・イギリス人。70年前ならばありえない組合せだ。スポーツは本当に世界を平和にしているのかもしれない。
集団にいたスイス人が一人で飛び出したので、後に付いていく。この辺りで、沿道で応援していた子供が叫んでいた言葉が面白かった。
「Bonjour! Hello! アリガトー!」
最後でズッコケた。そこは「コンニチワ」では無いのか(笑) しかし、日本語を聞けたのが嬉しかったので、「ありがとう!」と応えておいた。12時間も飛行機に乗らないと来られない地で、地元の子供から母国語を聞けるなんて思っても見なかった。
とある丘を登っていると、背中から「こんにちはー」という声が聞こえてパスされた。日本人だ。「お疲れ様でーす」と反射的に応えた後、そのジャージを見て目を疑った。
「Elite Test Team」
関西在住のエリートさんという方のチーム、通称「ETT」のジャージである。主にTwitterで集まった面々で組織されており、一般でもジャージを買うことは出来たのだが……まさかこの文字をフランスで目にするとは思わなかった。
