PBP 2015 本編⑭Mortagne-au-Perche ~ Dreux(1166km)

この記事は約 3分で読めます。

前の記事
PBP 2015 本編⑬Villaines-la-Juhel ~ Mortagne-au-Perche(1088km)   8/19 13:15、PC11:VILLAINES-la-JUHEL(1008km地点)に到着。 PCの入口まで来て驚いた。何やら、音楽は流れているし、MCのアナウンスも聞こえてくる。ゲートを抜け...

 

8/19 18:20、PC12:MORTAGNE-au-PERCHE(1088km地点)に到着。

往路ではただの補給ポイントだったが、復路はチェックを受ける必要がある。

DSC_0201.jpg

チェックを受けるため、建物に入ろうとすると日本語の呼びかけが聞こえる。ふぃりっぷさんのご両親と、叔父さん、叔母さんだった。私は1100kmぶりの遭遇だったが、ふぃりっぷさんは何度か会っていたらしい。

「これ、食べるかい?」

と、ふぃりっぷさんのお父さんから梅干を貰う。甘いもの続きのフランスで、こういった酸味と塩分は本当に嬉しい。日本食万歳。

IMG_20150819_183508.jpg

ここでもレストランでゆっくりと食事を取る。食べたのはオムレツとマッシュポテト。作り置きではなく、出来立て。チーズもたっぷり使われており、ボリュームも満点。少し待ったが、これは非常に美味しかった。

食後はお約束のごとく眠くなったので、10分ほど仮眠。ふぃりっぷさんとは次のDREUXのPCで合流することを確認し、先に行ってもらった。

そろそろ夕暮れということで、反射ベストを着込んで出発。

やはり足の裏が痛く、ペダリングが辛い。特にダンシングでは足裏に体重が掛かるため、一踏みごとに痛みが走る。ここからゴールまで約150km。このままのペダリングでは耐え切れないかもしれない。

苦肉の策で「引き足だけで走る」という方法を実践してみることにした。……意外と悪くない。先ほどまでは上り坂で良いように抜かれていたのに、抜き返せるようになった。これならば最後まで行けるかもしれない。ただし、サドルへの荷重がこれまでより掛かるので、坐骨部分が圧迫で痛む。そこは我慢するしかない。

いくつかの集団を抜き去り、良い感じに走る小集団に追いつく。この期に及んで35km/hで回す2人に接続し、しばらくは快速運転。ただ、とある路地で先頭がミスコースして集団は分解。その間に後ろから来たイタリア人の集団に抜き去られた。丁度良いので、イタリア人集団に接続する。

ラウンドアバウトに突入し、看板に従って3時方向へ。イタリア人集団の先頭を牽くのは、やたら元気なおばさんだった。自信満々に突き進んでいくが、GPSに表示されるルートから外れていた。2kmほど走った街で異変に気付いたのか、ようやく集団はストップ。ミスコースである。

街を歩いている人に「DREUXはどっち?」と、おばさんが質問。やはり違う方向に来ていたらしく、引き返すことになった。

来た道を戻り、ラウンドアバウトまで復帰。なぜ迷ったのかを確かめるため、ラウンドアバウト入口正面の看板を確認。設置されていたのは、確かに「→」の看板だった。しかし、我々がミスコースで入った路地の手前には「←」の看板が設置されていた。つまり、入口正面に設置されていた看板は「右折しろ」という意味ではなく、「ラウンドアバウトに沿って回れ」という意味だったというわけ。3時方向ではなく、12時方向に進むのが正しいコースであった。紛らわしい。

このラウンドアバウトを抜けると、まもなくDREUXの街に入る。着いたらすぐに仮眠所で寝よう。そう思い、痛む足に力を込めた。

 

次の記事
PBP 2015 本編⑮Dreux ~ Saint-Quentin(1232km)   8/19 23:22、PC13:DREUX(1166km)到着。ようやく最後のPCだ。 ここは陸上競技場なのか、かなり立派なトラックが設けられていた。トラック脇の駐輪場に自転車を止...
記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

目次