この記事は約 4分で読めます。
PBP2019: ゴール会場編
ゴールの余韻にしばらく浸りたいところだが、そう悠長にしているわけにも行かない。ゴール受付でブルベカードを受け取ってもらわなければ「時間外完走」扱いにはならないからだ。
スタッフの方の誘導に従い、駐輪場に自転車を停めてゴール受付のテントに向かう。幸い、まだ受付は終わっていないようだ。そしてテントから出てくる人たちを見ると、何故か皆が首にメダルを掛けている。
……もしかして、今回は完走メダルをゴールでもらえるのか?!
過去の大会では、ゴール受付ではブルベカードを回収されるだけで、特に何かを貰えるということはなかった。肝心の完走メダルは、ゴールから半年くらい経って国際郵便で送られてきたのを覚えている。今回もそうなるだろうと思っていたのだが、どうやら当日配布に変わったらしい。郵送費用がバカにならなかったのかもしれない。かなり重いので。
受付のスタッフの方にブルベカードを渡し、チェックを貰う。
「ブルベカードは回収するから、記念写真を撮るなら今だよ」
と促されて撮影した。
一度はBRESTで終わると思われた今回の旅路。時間切れにはなってしまったが、最後のスタンプまで集めることが出来て本当に良かった。
そして、メダルの贈呈! 今回のメダルはストラップ付きで、スタッフの方が首に掛けてくれた。ズッシリと重い。これがPBP完走の重みである。時間外だけど。
右中央部の窪みは、後日送られてくる完走時間を刻印されたシールを貼るためのスペースらしい。残念ながら私達にはそのシールは送られてこないだろうが、今はただメダルを貰えたことが嬉しい。
今度は妻の番。ブルベカードにチェックを貰い、メダルを掛けてもらえるかと思いきや……
何故かメダルを包んでいたプチプチを首に掛けようとするスタッフのご老人。ここに来て小芝居! これがフレンチジョーク。
最終的にはちゃんとメダルを掛けてもらえた。良かった良かった。
—–
前回の大会はゴール後には美味しくない弁当が配布されたが、今回はしっかりとした食事が用意されていた。手前にあるのはカレーで、これがとても美味しい。デザートはイチジクのパイで、なかなか凝っていた。
そして、食事をしているとスタッフの方から「これ欲しい?」と声を掛けられて、案内看板を頂いてしまった。特に汚れや穴がないところを見ると、恐らくはゴールに保管されていた予備用のもの。素晴らしいお土産を頂いた。
—–
食事を終えてテントの外をぶらつく。
首に掛けられたメダルを見ると、色々な人が「Congratulations!」と言ってくれるのが嬉しい。と言っても、周りもメダルを掛けている人ばかりなので、お互いに祝福する様子がそこかしこで繰り広げられている。
ふと、声を掛けられる。としあきさん&ちーのさんだった。酒盛りをしていたようで、すっかり出来上がっている。二人共かなりギリギリだったようだが、何とか頑張って時間内に完走したらしい。流石である。としあきさんにはライトを貸していただいたので、それが原因で時間内完走を逃さなくて良かったと内心ホッとした。
二人としばらく喋っていると、少し離れた通りでジャージの交換会が始まった様子が見えた。PBPのゴール地点では、こうしたジャージ交換がさまざまなところで行われる。フランス語と関西弁をミックスしながらまくしたてる日本人と、やたらノリの良いブラジル人のジャージ交換。ななしきさん、そのコミュニケーション能力ちょっと分けてほしいわ……。
それを見ていた妻は、
「私もジャージを交換してくる!」
と、獲物を探しに行ってしまった。お目当てはゾウ柄のAudax Indiaジャージらしい。そんな都合よく手に入るかな……と思っていたが、何とかインド人に拝み倒してジャージをゲットしていた。さすがである。インドからの女性参加者は9割DNFだったようで、男性参加者との交換となったようだ。恐らく妻のサイズは着られないので、その男性はシャツのままでホテルに帰ることになってしまったと思われる。
—–
閑散としていた前回のゴールと違い、今回のゴール地点はいつまでもフラフラしていたくなる雰囲気の良さだった。しかし、そうもいかない。もう一つのタイムリミットがあったからである。それは、ドロップバッグの回収時間。「18時半までにSaint-Quentinのホテルでドロップバッグを取りに来ないと、そのバッグは処分する」と予告されていた。
既に時刻は17時。RambouilletからSaint-Quentinまでは電車で30分掛かるので、そろそろ出ないと間に合わないだろう。
最後に、ゴールゲートで記念撮影! お疲れさまでした。