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SR600福島 本編③ PC8:喜多方 ~ PC11:峠駅
SR600福島 2日目は6:00起床。本当は5:30起床予定だったが寝過ごしてしまった。
どうも前夜、前々夜飲んだキューピーコーワヒーリングの影響か、眠りが浅く、眠った気がしなかったので計画的寝過ごしである。確かに寝起きは良くなるが、体の芯の疲れが抜けていない。「眠りが深くなる」という人もいるが、どうも自分の場合は眠りが浅くなる傾向があるようだ。明日以降は使わないことにしよう。ブルベに導入しようと思っている方は注意されたい。
寝過ごしたとはいえ、大分余裕のある日程にしているので焦らず朝ご飯を食べる。昨日スーパーで買っておいたカップ焼きそば(汁ありのものは捨てるのが面倒であるため)と、野菜ジュースを飲み、ウェアを着て出発の準備を進めた。
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6:35、ホテルを出発。昨日のようなスッキリとした快晴ではないが、今日も予報的には雨に降られる心配はない。
次のPCである出雲神社までは目と鼻の先だが、その後はすぐに桧原湖に向けた登りが始まる。つまりこの先、補給スポットがない。その前に補給を、ということで出雲神社隣のローソンで食べ物を買い込んだ。
6:42、PC8:出雲神社に到着。ほぼノンストップで出発した。
ここからは今日の最高標高地点である白布峠まで約40㎞のヒルクライムだ。とは言っても2段構えのヒルクライムとなっていて、一段目は桧原湖(標高890m)まで登り、そこから10㎞ほどは湖岸の道を走ることになる。その後、二段目の白布峠(標高1400m)まで一気に駆け上がる。
桧原湖までは、昨年のGWのツーリングで経験済み。特段のキツい箇所は無く、淡々と登って桧原湖に到着。GWの時期は桜が綺麗な道だが、この時期は紅葉もまだまだ見頃とは言い難く、少し風景的には寂しい。
桧原湖の湖畔を北上して早稲沢に到着。前回のツーリングではここから猪苗代湖方面と下ったが、今回はここからもうひと頑張り。白布峠に登る「西吾妻スカイバレー」の始まりだ。スカイ(空)なのにバレー(谷)というネーミングがちょっと気になる。
このルート、中盤は若干斜度が緩むが、序盤と終盤は厳しい斜度が出てくる(と言っても15%超はほとんどない)。中には喜多方で休まずにノンストップでここに突入する猛者もいるようだが、出来れば喜多方前に一度大休憩を取ったほうが良いだろう。
標高が高くなってきた。桧原湖が綺麗に見える。
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9:50、PC9:白布峠に到着。土曜日の朝だが、まだ人はまばらだ。駐車場の隅にトイレがあったので利用し、しばらく休憩。
ここから米沢まで、約25㎞のダウンヒル。このコースはほとんど福島県内で完結するが、ここから少しの間だけ山形県を走ることになる。白布峠の福島県側はそれなりに綺麗な路面だったが、山形側はかなり路面が悪い。斜度がかなり急な場所もあるので注意が必要だ。
下りきって米沢のコンビニで休憩を入れる。出来れば米沢牛を食べたかったが、スタートが30分以上遅れたのでそこまでの余裕は無く、コンビニ弁当を食べた。
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10:55、PC10:縣工発祥の地に到着。「縣工って何?」と思って調べてみると、山形工業高校のことらしい。米沢の中心部に近い公園の中にあり、土曜日の午前中ということもあってなかなか人が多かった。
その後はしばらく街中を走るものの、山形新幹線の線路をくぐると一気に家はなくなり、川沿いの長閑(のどか)な風景に変わった。ここから次のPCである峠駅までは羽黒川沿いを遡上することになるが、この区間には難所が存在する。「ダートの登り」である。このコースが正式にSR600コースとして認定される前に試走したフィリップさんいわく、「ロードで通す道ではない」とのこと。さて、どの程度の荒れ方なのか……。
標高が上がるにつれ、徐々に道は細くなり、舗装も荒れてきた。とはいえ、まだまだアスファルトは残っている。未舗装というよりは、一度舗装されたものの再舗装されずにかなりの時が過ぎているようだ。車通りは少ないが、5分に一回くらいは車も走っている。
参ったのは頂上まで2㎞を切ってから。舗装はほぼ無くなり、石だらけ。さらに斜度が10%を超えている。後輪が空転してしまうので、諦めてそこからは押し歩きを始めた。押し歩きでも、この路面とこの斜度はキツイ。てっきり白布峠が本日のメインだと思っていたが、どうやら裏メインはこの登りのようだ。
30C以上のタイヤで大ギヤを用意すれば乗車でもクリアできそうだが、多分それなら押し歩いたほうが早い。距離も2㎞程度と短いし、ここはスパイスの一つとして考えるのが賢明だろう。ただ、押し歩きをする可能性は高いので、ロードシューズよりもSPDシューズで来ることをオススメする。
ようやくダート区間が終わり、ここからは峠駅まで下りとなる。このピークあたりは工事が行われており、砂が浮いていて滑りそうで怖かった。
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12:56、PC11:峠駅に到着。こちらの駅は展示用の駅なのかと思ったが、現役の奥羽本線の駅らしい。とは言っても停車する本数はかなり少ない模様。
こちらの駅前の茶屋の名物は「力餅」だそうだが、あまりお腹が空いていなかったので、ジュースだけを買ってしばし休憩。「力水」という湧水があったので、ボトルに補給させてもらった。
ここからしばらくは下りと平坦の続く平和な区間。福島駅周辺でお昼を食べることにしよう。