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BRM703宗谷岬600 走行編②PC2:天塩~PC3:稚内(235km)

1日目の中編レポートです。サロベツ原野を通り、稚内のPC3まで。オロロンラインの核心部たるサロベツ原野はやはり格別でした。
PC2:天塩~PC3:稚内(235km)
PC2を出て、次のPCは70km先の稚内。稚内手前のノシャップ岬での海鮮丼を楽しみに走り始めたのですが。そこには残念な結果が待っていました。
サロベツ原野へ
天塩のPCを出て少し走ると、そこはオロロンラインの核心部です。
天塩川を渡ってサロベツ原野へ。まだまだ遠いですが、サロベツ原野のシンボルでもある風車群も見えてきました。この空の広さ!
ただし、風は絶賛向かい風。でも予報ほど風は強くなかったです。怖いのは大型トラックが対向から来た時。物凄い爆風を食らうことになります。逆に後ろからトラックが来ると漕がなくても進むくらいなのですが。
安田団長!?
オトンルイ風力発電所に到着。「これを見に来た!」という感じ。
そういえば、少し手前でテレビの撮影っぽい車とロードバイクを抜いたけど、あれは何だったんだろう……と考えていると。
「こんにちは~」と声を掛けつつ抜いていく先程のロードバイクの人。その顔には見覚えがありました。
「あ、団長!?」
自転車芸人としても知られる、安田大サーカスの団長でした。
割りと自転車イベントにもゲストとして来られていることもあり、何度か実際にお会いしたことはありましたが、まさかこんな北の果てでお会いすることになるとは。
遠ざかっていく団長。何の収録だかは分かりませんが、NESTOジャージだったので「安田大サーカス団長安田のバズるスポーツ」あたり? かなり美味しい風景の場所でお会いしたので、もしかしたら映像に写っているかもしれませんね。
利尻富士を左に
その後、かなりロケでお疲れの様子の団長を「頑張って下さい~」と言いながらパスして、一路北へ。
こんな視力検査で気球が浮いてそうな風景の中を延々と走ります。妻いわく「大自然の生み出したローラー台」というくらい単調な道ではあるのですが……
利尻富士がどんどん大きくなっていくのがこの区間の楽しみでもあります。残念ながら頂上だけ雲がかかっていて見えず。天気は良かったんですけどね。
飲み物切れ
走り自体は順調だったのですが、困ったのが「飲み物切れ」です。サロベツ原野は原野というだけあって施設が何もありません。
なにせずっとこんな感じ。しかも気温は30℃ほど。北の果てなのに。日陰もないのでどんどん水が減っていきました。

PCでこちらのボトルに1リットル分の水を確保していたわけですが、まもなく枯渇。確かこの道の後半に公衆トイレと自販機のある休憩所があったはず……という記憶を信じながら走っていきました。

212km地点で、記憶にあった休憩所を発見! 「こうほねの家」という場所でした。ここで水分を調達。助かりました。後から追いつきてきたノブさんともこちらで再会。やはりここは寄りますよね。
ノシャップ岬で海鮮丼……のはずが
水分を補充して復活。ここからはノシャップ岬を目指して走ります。

ノシャップ岬のウニ丼(2016年撮影)
ノシャップ岬の周辺には海鮮丼の店が多くあり、そこのウニ丼はどの店も絶品なのです。都内の回転寿司の一番高い皿に乗ったウニよりも上等なものが出てきます。
だがしかし。
こんな明るい時間に到着したにもかかわらず、岬周辺の海鮮問屋は短縮営業で昼のみ、または休業中のどちらか。一軒も営業していませんでした。コロナめ……。
PC3到着
がっかりしながらPC3:セイコーマート えびす店(235km地点)に到着。時刻は17:29。稚内の町に行けば食事処はありそうですが……。
こちらのPCは日本最北端のセイコーマートにして、日本最北端のコンビニでもあります。お店のご好意なのか、駐車場に机と椅子が置かれて簡易休憩スペースが作られていました。
PCに居たのは、私がノシャップ岬に寄り道している間に抜いていったノブさんともう一人。もう一人の方は、PC1で「すいません、黙って後ろに付かせてもらって」とご挨拶を頂いた方でした。私は割りと後ろに付かれても気にしない派なので「いえいえ~」と応じたのですが。この時間にここに居られるということは、ソロでもかなり速いのでは……?
「いや~、楽しみにしていたノシャップ岬のお店が軒並み閉まってました。」
「ああ、コロナの影響ですかね……ペチカも閉店してしまったようだし。」
「えっ、ペチカが閉店したんですか!?」
ペチカは稚内の有名なロシア料理店。一応GoogleMapでも確認してみましたが……
ホントに閉業してました。宗谷岬600でも毎回誰かが寄っている人気の店でもありました。そんな店でも閉店してしまうなんて。
うーん、これは稚内で適当な店に入るしか無いか。そんなことを考えながら、トボトボとPCを出発したのでした。
