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BRM703宗谷岬600 準備編
AJ北海道主催「宗谷岬600」に参加しました。
参加動機
昨年同様、今年もコロナの影響でブルベ(BRM)の開催はかなり不安定な状況が続いています。毎週末、神奈川県内を走る日々が続きました。
今年もSRを目指す
昨年もかなり苦労をして、なんとかSRを達成。今年も狙いたいとは思っています。
ただ、2021年上半期のブルベ参加実績は、200kmを1本のみ。その他のエントリーしたブルベは軒並み中止 or 延期となってしまいました。
昨年はブルベが再開された9月から10月に掛けて、5本のブルベに参加してSRを達成。しかし、これはなかなか大変でした。
毎年10月は情報処理試験を受けている関係もあり、今年もこの展開は避けたい。7月8月に何とか長い距離のブルベを完走しておきたいと思いました。
そこで思いついたのが、「宗谷岬600」への参加です。
4年ぶりの宗谷岬600
通常、関東では7~8月の真夏期には600kmブルベは開催されません。気温が高すぎて危ないので。
逆に、北海道では7~8月に集中して600km以上のブルベが開催されます。北海道も8月には35℃くらいまで上がることはありますが、耐えられないほどの気温ではないからでしょうか。また、北海道は深夜の冷え込みが厳しいので、この時期以外は真冬装備が必要になることも理由だと思われます。
宗谷岬600に最後に参加したのは2017年のこと。
2018年は「Clover 1200」に参加。2019年は「PBP」に参加。2020年はコロナで中止。
そんなこんなで、今回は4年ぶりの「宗谷岬600」参加となります。日本の最北端に向かう非常に特別感のあるコース。
無事に開催されることを祈りながら、当日を待ちました。
コース
宗谷岬600は、2015年から開催されている、AJ北海道の定番コースです。
コース概要
空知地方の滝川市を出発。オロロンラインを北上し、日本最北端である宗谷岬へ。そこから内陸部を通り、再び滝川に戻る600km。北海道の雄大さを感じられるコースです。
例年は8月第一週の開催なのですが、今年は7月第一週の開催。少し寒くなることが予想されます。
コースの変化
私が最後に参加した2017年のコースからは大きく変更が加えられています。
赤が2017年のコース、青が2021年のコース。共通部分は紫にしています。
2017年までは、宗谷岬から日本海側を通って猿払・浜頓別と南下していくコースでした。2018年以降は、宗谷岬から一旦稚内まで戻り、その後で豊臣温泉を抜けるルートへと変更されています。
恐らく、理由は仮眠所の場所によるもの。毎回、宗谷岬600は350km前後の地点に仮眠所が設置されます。2017年までは中頓別にある「そうや自然学校」の体育館を借りていましたが、2018年からは豊富の「豊富町スポーツセンター」に変更となりました。
2021年はコロナの影響で仮眠所の設置は無し。ただし、南稚内や豊富温泉を通ることで、各自でホテルを取りやすいコースになっていました。
獲得標高
運営発表の獲得標高は2400m。600kmコースにしては破格の少なさです。
例年ならば上半期で体が出来ているので余裕があるコースなのですが、今年は200kmを数本走ったのみ。果たして体は持つのか?
準備
緊急事態宣言がどうなるかで開催の可否は不透明でしたが、開催されるものと信じて準備を進めました。
練習
「ブルベの練習はブルベでする」などと言われますが、そのブルベがないので自主的に走るしかありません。
なんとか6月は毎週末に200kmコースを走って体を慣らしました。コースは神奈川県内で完結するもので、真鶴や丹沢湖などが目的地。
コースとしては全く宗谷岬とは似てないんですが、体を慣れさせることが主目的です。実際、長い時間を乗ることで体幹の筋肉が鍛えられる感じがあります。これをやっておかないと、600kmの後半でグダグダになってしまうはず。
ウェアの検討
このコースで難しいのが気温です。
北海道は夏でも深夜は気温が一桁まで下がります。一方で、昼間は30℃を超える場合もあり、ウェア選びは中々悩ましいのです。更に今回は8月ではなく7月なので、更に厳しい冷え込みが予想されました。
天気予報的には、今回は12~30℃くらいに収まりそうだったので、PBPの時と同じようなウェア(夏用長袖インナー+薄手の長袖ジャージ)で臨むことにしました。
仮眠計画
600kmブルベの場合、私は350km+250kmに分割するのがいつものパターンです。元気のある1日目に多めに走って、2日目は惰性で走るという感じ。
今回は340km地点に豊富温泉があるので、そちらで宿を探しましたが……民宿ばかりで深夜のチェックインが出来そうな場所が一切ありませんでした。大きなホテルを見つけたと思ったら休業中だったりと、コロナの影響を感じます。
となると、次の候補は南稚内駅の周辺(300km地点)ですが、どこのホテルが良いのか? こういう時は先人の記録を調べてみるのが定跡です。
2018年に参加した兼定さんのレポートを読むと、「ホテル奥田屋」さんが良さそうです。大浴場もあるし、チェックインも0時まで。兼定さんが参加した年は余計に8km走る必要があったようですが、今年はコースが変わったことで2kmのコースアウトで済みます。
スタートからホテルまでの距離はちょうど300km。スタート時間は7:30にしたので、チェックインの締め切りまで16時間半。順調に走れば13時間もあれば到着することは過去の記録からも分かっていたので、こちらのホテルを選ぶことにしました。
妻は0時に間に合うか微妙であったため、私が先行してチェックインしておく作戦です。
念のため、奥田屋さんには電話をして「こういったイベントに参加中に宿泊します。妻が恐らく0時を回ってフロントに来ると思いますが、鍵を開けていただけるようにお願いします」と打ち合わせをしておきました。
装備
ライトは鬼怒川600に引き続き、Volt800とRN1500のコンビ。
昨年のブルベからずっと継続使用していますが、やはり300ルーメンで12時間半の稼働時間は安心感があります。
今回のブルベは1日目は明るい時間のスタートで、日没から1時間ほどでホテルに到着。2日目も夜明け後の出発で、ゴールも恐らく日没から2時間程度経過した時間になるはず。2日で3~4時間しかライトは使わないと思われましたが、いざという時にはRN1500にモバイルバッテリーとしても活躍してもらうつもりでいました。
サイクルコンピュータは、eTrex30。もう6年選手ですが、ブルベではやっぱりこれ。Edge530も良いんですが、動作の安定性や距離カウントの正確さなどが捨てられずにeTrex30がブルベではスタメン継続です。
eTrex30は今回のライドで寿命を迎えることになりましたが、その話はまた後で。