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BRM408 ぐるっと房総400 走行編②PC2:銚子~太海(220km)

そろそろ本格的に降りそうな空模様の中、千葉県最東端・犬吠埼に到着しました。
PC2:銚子~PC3:勝浦(191km)
西の空に黒い雲を見ながらPC2に到着しました。
PC2に到着
16:29、セブンイレブン銚子犬吠埼店(95km地点)に到着。
このセブンは大洗・銚子300でもPCに指定されていた馴染みのお店。店員さんもランドヌール捌きには慣れたもののようで、「レシートいりますよね?」とわざわざ確かめてくれました。
購入した食料を食べつつ雨雲レーダーを見ると、すぐそこまで雨雲は迫っていました。まもなく降り出しそう。
雨雲の色は濃い青から緑と、それなりに強く降りそうな様子。雨具のフル装備が必要と判断しました。
レインジャケットとレインパンツを身につけ、ブラックテムレスを装着。
シューズカバーは今回初投入のTATONKAを装着。
万全を期すならばこちらのビニールシューズカバーを下に付けるところですが、本降りの時間は短そうだったのでTATONKA単体で行くことにしました。結構履くのが面倒なんですよね、コレ。
しかしこの「本降りの時間は短そう」という判断は間違い。雨はこれから数時間続くことになるのでした。
いきなりの本降り
PC2を出るとすぐに銚子ドーバーラインの登りに入るのですが、いきなり大粒の雨が降ってきました。雨具を着るタイミングとしては完璧だったと言えます。
見る見るうちに路面はウェットに。前後ともに泥除けを付けてきたのも大正解。
晴れていれば風車と海の間を走る風光明媚なドーバーラインですが、雨天だとただただ走るだけ。ちょっと残念でした。
素直に国道を走るのかと思いきや、外房は国道よりも海沿いの道を辿るように走る様子。どう見ても生活道路っぽい道を辿って南西方向へ。
シークレットPC
生活道路を抜けた先にはコンクリート舗装の激坂が。
雨で濡れたコンクリートはかなり滑りそうだったので、早々に乗車を諦めて押し歩いて登りました。というか、路面に謎のパターンがあって、徒歩でも滑る。
坂を登りきると、そこに立っていたのは主催スタッフの方。シークレットPCです。
「シークレットPCがありますよ」とブリーフィングで予告はあったものの、もっと先のトンネル地帯が怪しいと踏んでいました。まさか前のPCから10kmしか離れていない場所、しかもただの坂の上とは。
ブルベカードにサインを貰い、再出発しました。
雨の中をひたすら走る
シークレットPCのあとは、九十九里の海沿いの道を走行。この道は「首都圏400」でも走る定番ルート。
普段ならば走りやすい快走路。しかし、数時間前からの雨で轍に雨が溜まり、かなり走りにくい状態になっていました。しかしこのあたり、やたらコインランドリーが多くないですか?
一つ救いだったのは、この区間はずっと追い風であったこと。これもEpic Ride Weatherの予報通りです。
この区間で困ったのが、VOLT800が急に電池切れになったことでした。
この日は、ハンドルの左にVOLT800、右にVOLT800 NEOという二灯体制。晴れた夜ならば右側の一灯だけしか使わないことが多いのですが、雨だと路肩の水たまりを視認するために左側の一灯も併用することがあります。
まさに今回は雨の夜ということで左側のVOLT800をローモードで点灯していたのですが……2時間ほどでインジケーターが赤点灯。まもなく消えてしまいました。
VOLT800はローモードで実測10時間は点灯することは確認済み。そして今回も前日の夜にしっかりと満充電にしたはずでした。にもかかわらず、たった2時間で消灯。

これは2019年PBPのラスト100kmで遭遇したのと同じ症状です。あれから4年間出ていませんでしたが、まさか再現するとは。
発生条件は分かりませんが、ごくたまに充電が失敗することがあるのかもしれません。アダプタとケーブルのどちらか、またはその組み合わせ? 少し調査が必要そうです。
小休憩
19:00、セブンイレブン九十九里小関店(143km地点)で小休憩。
ここのコンビニは他の参加者も入りやすかったようで、後から何人もの参加者が入ってきました。
敷地に入ってくる際にディスクロードの人たちがブレーキから「プワァァァァァァン」という音をさせていたのが印象に残ってます。EQUALブレーキ特有の音かと思ってたんですが、油圧でも雨の日は鳴るものなんですね。
PC2から約2時間、雨は結局止まずに降り続けていました。
ビニールシューズカバーを入れて二重にしなかったため、シューズは既に浸水。やはり単体ではどんなレインシューズカバーも駄目ですね。かならず二重で付けるべきです。
雨雲レーダーを見る限り、あと2時間は雨雲から抜け出せなそう。
気温も一桁まで落ちてきたので、ホットスナックとコーヒーで体を温めてから再出発しました。
ようやく雨が上がる
雨具をまとって走行再開。
代わり映えのしない海沿いの道を雨音を聞きながら走行すること2時間ほど。いすみ市に入った21時頃になって、ようやく雨が上がってきました。
「月の砂漠」で有名な御宿町を過ぎれば、PC3の勝浦はもうすぐです。
PC3:勝浦~太海(220km)
我慢の時間が終わり、PC3に到着しました。
PC3到着
21:14、ファミリーマート勝浦出水店(191km地点)に到着。
まだ小さい雨雲はいるものの、本隊の雨雲は太平洋に抜けた様子。ここからは濡れずに済みそうです。
スマホをチェックすると妻からメッセージが入っていました。装備が水没したのでコインランドリーで休みつつ乾かしているとのこと。
「PC3のクローズが1:08だから間に合うように気をつけて走って」とメッセージを送り、再出発しました。
心拍を上げないように心がける
さて、この日は鴨川の先の太海駅近くにある旅館を予約していました。最初に書いた仮眠練習のためです。
勝浦のPCからの距離は30km。およそ一時間半といったところでしょうか。
私は宿を前にすると「早く寝たい!」とついつい踏んでしまうのですが。宿でなかなか入眠できない原因はおそらくコレではないかと考えていました。
早く宿で休みたいので、高出力で踏む
→心拍数が上がる
→宿に着いても心拍数が落ちない
→なかなか入眠できない
こういうことじゃないかな?と。
宿の前のこの区間は、意識して出力と落とし、心拍を上げないことを心がけました。
行川アイランド駅前から脇道に入り、海沿いの街灯の無い道を走行。すっかり雨も上がって雲も切れており、海の上に輝く月が綺麗でした。
安房鴨川駅前のセブンイレブンに立ち寄って、タオルと歯ブラシを購入。予約した旅館はアメニティがないという話だったので、最低限のものを購入しました。
宿に到着
22:59、太海「吉岡旅館(220km地点)」に到着。
こちらのお宿は、事前のカード支払いで午前2時までのチェックインを受け付けていました。その代わり、アメニティは無し。玄関の中に自転車を停めさせて頂けました。
部屋はなかなかの広さ。
旅館ならではの「あのスペース」もあります。
とりあえずスマホを充電して風呂に行こうとすると……あれ、充電されない?
VOLT800 NEOに付属していたType-Cケーブルを持参していたのですが、どうやらこのケーブルはスマホを充電することが出来ないようです。危ない、フランスでは気をつけなくては……。幸いスマホの電池はまだ50%以上残っていたので、VOLT800 NEOの方を充電しておくことにしました。
やっぱりなかなか眠れない
風呂に入って、濡れたウェアを干して、布団に潜り込んだのが23:30。
アラームは3:30にセット。4時間ほどは休めそうです。400kmブルベの仮眠時間としてはいささか長すぎではありますが、今回はそういう練習なので。
スマートウォッチで心拍を見ると、まだ100bpm以上。そして中々90bpm以下に落ちてくれませんでした。PC3以降は心拍を上げないように気をつけたとはいえ、まだ体は緊張状態にあったということでしょう。
私の場合、寝ている時の心拍数は50~60bpm前後。この領域まで落ちてくれないと体が眠る状態になりません。
深呼吸を繰り返し、何とか0:30頃に入眠することが出来たようでした(ガーミンウォッチ調べ)。
