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BRM408 ぐるっと房総400 走行編③太海~通過2:館山(250km)

太海の宿での仮眠から目覚めてリスタート。
太海~通過1:千倉(239km)
仮眠から再起動。2日目開始です。
二日目スタート
3:30、セットしていたタイマーが鳴って起床。3時間位は眠れたようです。
充電していたライトをアダプタから外し、干していた服を回収。雨に濡れてしまった服は完全には乾いていませんでしたが、仕方なく身に着けていきました。
そそくさと準備をして玄関へ。シューズを履いて自転車を玄関から出そうとすると……あれ、前輪がパンクしている。
仕方なく玄関先でパンク修理をすることに。
パンク修理(1回目)
昨夜は雨天走行を3時間ほどしました。雨天走行では路肩にゴミが溜まりやすく、パンクの確率が高まります。
普通は荷重の掛かりやすい後輪がパンクするものですが、鋭いものが刺さった場合は前輪でもパンクする場合があります。また、段差に勢いよく乗り上げた時にはリムとの間にチューブが入り込んでしまい、「スネークバイト」と呼ばれるパンクをすることもあります。
さて、今回はどちらなのか?
とりあえずタイヤを外してタイヤの裏側を一周手で触ってみても、それらしい鋭いものは無さそう。となると、スネークバイト? 特に段差に乗り上げた記憶はないのだけど……。
スネークバイトと判断し、替えのチューブを入れてタイヤを再装着。そして携帯ポンプで空気を入れようとすると……あれ、空気が入らない?
よく見ると、ポンプの内部のパイプが外れていました。振動で少しずつネジ込部分が緩んでいたようです。
こういう場合は大抵パイプを回せばもとに戻るんですが、なかなかもとに戻らない。これが直らなければリタイヤです。それは困るので、落ち着いて内部の構造を確認し、再組み立て。何とか空気が入るようになりました。
400回ほどポンピングを行い、空気圧を6.5気圧まで入れてリスタートしました。
パンク修理(2回目)
外に出ると、路面は乾き始めていました。寝ている間にも雨は降らなかったようですね。
静かな夜の海沿いの道を走っていると……前輪から嫌な感触。マジか。
停車してタイヤを触ると、手で容易に凹むタイヤ。リスタートから5kmで二度目のパンクです。
近場の街灯の下に移動してパンク修理作業を開始しました。
私は普段2本の予備チューブを持って走っています。しかし、一度目のパンクで1本チューブを使い切っています。残るチューブはあと1本。ここで使ってしまうともう後がありません。
一応、チューブの穴を塞ぐためのパッチも持っていますが、私はパッチをあまり信用していないので、ここで何としても根治する必要がありました。
たった5kmで再パンクしたということは、「スネークバイト」という診断が間違っていたということ。となれば、タイヤに異物が刺さっているということです。
先程よりも入念にタイヤの裏側を探っていきます。指先に神経を集中させても……分かりません。
次にやったのは、チューブのパンク箇所の確認。携帯ポンプで空気を入れてみると、バルブから5cmほどの距離に穴が開いていることが分かりました。
タイヤの該当位置をさらに注意深く探ってみると……ありました! タイヤの表面を押すと飛び出てくる石のカケラ。荷重が掛からないと飛び出てこないという嫌らしい異物でした。
異物を爪でかき出したものの、本当にこれが原因かは分かりません。もしかしたらまだタイヤの中に異物が残っている可能性もあります。
そこで、念には念を入れて該当部分の周辺を持っていたタイヤブートでカバー。あんまりこれを使ったことはなかったんですが、やっぱり一枚持っておくと役立ちますね。
再度、400回ポンピングして空気を補充。「今度こそ再発するなよ……」と祈りながら走り出しました。
4:30リスタート。
現在の走行距離は225km。本来ならスタートから15時間で通過しているはずの地点ですが、既に16時間10分が経過。ブルベ風にいえば「1時間10分の借金を背負ってのリスタート」となりました。
一応このルートは、前のPC3からゴールまでは全て通過チェックとなっており、ゴールまでに借金を返済すればOKとなっています。
30分くらいならすぐに返済できるのですが、1時間以上の借金となると真面目に走らないといけません。少しペースを上げました。
日の出
海沿いの道を走行。10km走っても空気が抜けた様子はないので、どうやらパンク修理は成功したようです。
ただ、タイヤブートを貼ると一周ごとに微妙なゴツゴツとした振動が来ますね。レビュアーのサガで、こういう異物感は気になります。でも走れないよりは良い。
千倉の通過チェック手前で日の出を迎えました。良い朝焼けでしたね。
通過1:千倉~通過2:館山(250km)
恐らく最後尾で通過チェック1に到着しました。
通過チェック1に到着
5:08、通過チェック1: セブンイレブン千倉瀬戸浜海岸店(239km地点)に到着。
既に他のランドヌールは一人もおらず、恐らく私が最後尾。ブルベで最後尾ってあまり経験がないので焦りました。ホテル泊で借金を背負ったところにパンク2発はさすがにキツいです。
この通過チェックは、本来ならば4:20に通過している必要のある地点。現在48分遅れ。22分の借金を返しましたが、ここでの停止時間がまた借金となります。一刻も早くレシートを貰って離脱せねばなりません。
買い物をしてスマホを見ると、妻から1時間ほど前に次の通過チェック(250km地点)を通過したとの連絡が入っていました。恐らく、現在は265km地点くらいにいるはず。26kmも先にいるわけで、ペース差を考えても追いつくのは6時間後くらいになりそうでした。
トンビに道を塞がれる
次の通過チェックまでの距離はたった10km。千倉のセブンイレブンからは海沿いの道を外れ、館山に向けて内陸部に入っていきます。
内陸部は良い感じの田舎道で、PBPのラスト区間を思い出すような風景。すると、頭の上を大きな鳥が通過し、前方の路面に降りました。この大きさとクチバシは猛禽類です。
鷲(わし)か?と思ったけれど、恐らくは鳶(トンビ)。
トンビには北海道でフロントバッグの中身の補給食を奪われたことはありましたが、こんな大きかったとは。
そして、しばらく進むと路上にトンビが5匹ほどたむろしていました。よほど車が通らない道なんですかね? 襲いかかってきたら嫌だなーと思いながら、道の脇を通り過ぎました。
トンビの群生地帯を越えると、まもなく館山の通過チェックに到着です。
