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BRM429いわき600 走行編⑤PC7:鉾田~PC8:銚子(491km)
大雨の区間を抜け、小康状態の鉾田に到着しました。
PC7:鉾田~PC8:銚子(491km)
往路でPCだったファミリーマートの向かいのセブンイレブンが復路のPCでした。
PC7、到着
10:42、PC7:セブンイレブン鉾田上釜店(412km地点)に到着。
このPCは通過チェックですが、仮想クローズ時刻は11:08。マージンは26分しかありません。
この後も向かい風の区間は続きます。トイレと買い物だけ済ませて早々に離脱しました。
向かい風、クライマックス
鉾田のPCを出る頃には雨脚も弱まっていましたが、風はこの時間帯がクライマックス。
風速10m/s(Epic Ride Weather調べ)の向かい風の中をひたすら進みます。
453km地点の鹿島スタジアム。
この辺りに差し掛かると、雨もほぼ止んで道路も乾いてきました。まだ雨雲があるので油断はできませんが……。
レインウェアの空気抵抗を知る
雨は止みましたが、風は一向に止みません。200ワットを出しても、スピードは20km/hしか出ない始末。向かい風が辛い。
ここで一つ賭けに出ることにしました。レインウェアを脱いでしまおう。
ちょうどこのブルベの一週間前に発売されたサイクルスポーツ6月号に掲載されていた「風洞大実験」という特集。
色々な条件で「空気抵抗がどれだけ増減するか」をテストしたものでしたが、その中で一番抵抗が増えていたのが「レインウェアの着用」でした。時速35km/hでの走行時に、22.6ワットの損失。
今回は時速20km/hしか出ていませんが、向かい風が10m/s。これは時速にすると36km/hの風を受けていることになります。更に、我々はレインジャケットだけではなくレインパンツも履いています。損失は22ワットでは済まないでしょう。
まだ時折小雨がパラついていたものの、この向かい風の中では多少の濡れよりも空気抵抗を減らす方が重要。
ということで、何もない所で停車して上下のレインウェアをキャストオフ。路面はまだウェットだったので、シューズカバーは脱がずに行くことにしました。
その結果。同じ出力で巡航速度が4km/hほど上がりました。
先程まで20km/hを出すのがやっとだったのに、24km/hを出しても余裕があります。明らかに流れていく風景の速さが違うことを実感できるくらいの差がありました。妻も「こんな楽になることがあるの!?」と驚きを隠せません。
これまで雨天ライドにおいては「濡れない」ことを至上命題としてきましたが、この空気抵抗の差を知ってしまうと考えさせられました。
低体温症になるような気温でなければ、濡れないことよりも空気抵抗を下げたほうが、ブルベにおいては正解になることもあるかもしれません。今回のブルベでの一番の発見でした。
激風の銚子大橋
レインウェアを脱いだことで巡航速度は大幅にアップ。予想よりも早く茨城県を走り終えることが出来ました。
しかし、利根川を渡る銚子大橋の激風はすごかったです。全く前に進まない。
吹き飛ばされそうになりながらも何とか渡りきりました。
橋を渡れば、銚子のPCは目と鼻の先。PCの制限時間にはだいぶ余裕を持ってたどり着くことが出来そうです。