BRM429いわき600 準備編

この記事は約 6分で読めます。

AJたまがわ主催のブルベ「いわき600」に参加しました。

AJたまがわのブルベに参加するのは昨年の「西上州300」以来で、このコースは初参加となります。

目次

参加動機

PBP参加には、6月までにSRを確定する必要があります。

2023年のブルベ実績

2023年度のブルベ参加実績は以下です。

  • BRM107東京200伊豆網代
  • BRM114日本橋200オートパーラー
  • BRM218日本橋300世界一周
  • BRM408千葉400ぐるっと房総

いずれも完走したので、残すは600kmのみ。

関東圏の600km探し

案外、6月までに開催される関東の600kmは少なく、日程的に出られそうなのは「いわき600」「関東一周600」くらい。

関東一周600は6月開催で梅雨リスクが高いこと、そしてコースレイアウト的にはアップダウンの多い「いわき600」の方がPBP年度には適切かと思い、いわき600にエントリーしました。

いわき600は過去に開催のあるコースですが、私は初参加。ここ2年はいずれも北海道で600kmブルベを走っていたので、3年ぶり(2020年・鬼怒川600以来)の関東の600kmブルベとなります。

AJたまがわ主催のブルベではあるものの、千葉方面のスタッフが主催するコースということで、船橋スタート。早朝スタートなので、前泊のホテルを抑えて臨みました。

コース

いわき600は、船橋~いわきを(ほぼ)往復するコースになっています。

コース概要

船橋港の「船橋港親水公園」をスタートし、房総半島を抜けて銚子まで。そこから北上して福島県・いわきへ。これで片道300km。

ほぼ来た道をそのまま戻り、房総半島のルートは往路と少し違う……というルートになっています。

総距離603km、獲得標高は4100m。

私的には房総半島の一部と、日立市より北部分以外は走行経験があるルートです。というか銚子のあたりのルートは3週間前に走った「ぐるっと房総400」の逆回しですね。

スタートは6:00と7:00のどちらか。今回は7:00スタートの組を選択しました。

コース難易度

600kmで獲得標高4000mは、比較的易しめなコース設定と言えます。

PBPを意識したコースということで、大きな山はなく、丘越えが連発されるコースレイアウトです。

ただ、往復コースとなると風向きの問題が大きくなりそう。往路と復路、どちらかが追い風で、どちらかが向かい風ということが容易に起こり得ます。

キャノンボーラーは風の影響の大きさを身に沁みて知っています。往路と復路で作戦を変える必要があることが予想されました。

準備

今回もPBPに向けて新規導入アイテムを2つ。

前回の400kmブルベで上手く行かなかった仮眠についてもマイナーバージョンアップを加えています。

宿泊場所の検討

早朝発の600kmブルベだと、340-360kmくらいにホテルを取るのが定跡です。今回で言えば、JR植田駅~高萩駅のエリアになります。

ただ、今回のコースはその辺りに適当なホテルがありませんでした。ホテル自体はあるんですが、チェックイン時刻が21時までとか早いところばかり。

340km地点に到着するのは、グロス20km/hで走行しても17時間後。7時スタートだと24時頃になります。チェックインの締切には間に合いません。

ホテルの選択肢が一番多いのは、福島における大都市・いわき駅周辺。今回のコースで言うとちょうど半分の300km地点。仮眠をするにはちょっと早いのですが、いわき駅周辺なら比較的遅い時間までチェックイン可能なホテルがありました。

妻の走行速度から見積もると、300km地点の到着時間は0時付近になる予想。

そこで、深夜1時までチェックイン可能な「ルートインいわき駅前」を予約することにしました。ルートインは大浴場もあってリラックスがしやすいため、ランドヌールには人気のホテルグループです。

ウェアの検討

Epic Ride Weatherの予報によれば、気温は16~25℃。寒さの心配はなさそう。むしろ暑さのほうが問題。

風向きは、往路が追い風で復路が向かい風という分かりやすい配置でした。体力の削られた2日目で300kmの向かい風はなかなか骨が折れます。

1日目は晴れ予報で、2日目の日付変更あたりから雨の予報。

1日目は追い風ということで、いわきのホテルまで15時間もあれば到着できそうです。到着見積もり時刻は22:00。

2日目は3:30にホテルを出発すれば、時間制限のある銚子のPCまで時間内に辿り着けるはず。ただ、その時刻はガッツリ雨予報。ホテルからの出発時には雨装備をフルで固める必要がありそうでした。

雨予報なのに強い向かい風予報、それでいて気温が高いというのが非常に難しい。普通は雨予報だと風は弱まるんですが、今回はレアケースを引いてしまったようです。

前回の400kmブルベよりも気温域が高いので、ウェアを一段階涼しいものに変更。レインウェアはフル装備をサドルバッグに入れて持参することにしました。

機材の検討

機材の装備はほぼ3週間前の「ぐるっと房総400」と同じです。

400km以上のブルベで雨予報となると、ほぼ装備は固定になりますね。宿泊用の装備だけ少し追加しています。

新規導入アイテム

今回のブルベもPBPに向けて新アイテムをテスト導入。

GARMIN「EDGE 840 Solar」

1つ目は、サイコン「EDGE 840 Solar」。

4年ぶりに発売されたEDGEシリーズの最新作。PBP用のサブサイコンとして購入しました。

関連記事
GARMIN「EDGE 840 Solar」ファーストインプレッション 本日発売となったEDGE 840 Solarが手元に届きました。 まだ大して使っていませんが、速報版のファーストインプレッション記事を書いておきます。 まえがき まずは購入し...

ランタイムが長くなったのに加えて、ソーラー充電機能まで搭載。設定によっては41時間+αも稼働する長寿命設計になっています。

EDGE 840 Solarは4月に発売されたばかり。GARMIN製品は発売直後はシステムが不安定なことが多いので、その辺りを実際のブルベでチェックしたいと考えていました。

大抵、半年くらいするとファームウェアがアップデートされて不具合は解消されるのですが、PBPはもう4ヶ月後ですからね。待っていられません。

ワークマン「イナレム レイングローブ」

2つ目は、雨天用グローブの「イナレム レイングローブ」。

ワークマンが独自開発した防水透湿素材「イナレム」を使ったレイングローブです。スペックは以下。

耐水圧: 20000mm
透湿性: 25000g/m2/24h

「蒸れない」を逆から読んだだけという安直なネーミングながら、スペック的にはGORE-TEXと比べても見劣りしないものになっています。

個人的にはレイングローブは「テムレス」が最強だと思っていますが、せっかく面白そうなグローブが出てきたので試してみたかったというのはあります。

当サイトではレイングローブに対して「水を含んだスポンジを握る試験」を行っていますが、そちらでは浸水を確認できず。

自転車用のレイングローブのほとんどはこの試験を突破できなかった(浸水してしまった)ので、期待はできそうです。あとは実際使ってみてどうなのか?

 

次の記事
BRM429いわき600 スタート前 「いわき600」のスタートまでの様子を書いていきます。 スタート前日 早朝の船橋スタートということで、今回は前泊の宿を取りました。前日は休暇を取っています。 船橋...
記事のシェアはこちらから
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

目次