PBP2023: 本編⑤ PC3:Tinténiac~PC4:Loudéac(436km)

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PBPでは一大拠点となるルデアックまでの区間です。

過去2回は往路ルデアックで仮眠を取りましたが、今回はもう一つ先のサン・ニコラまで歩を進める予定でした。

目次

PC3:Tinténiac~WP2:Quédillac(378km)

13:03、PC3:Tinténiac(353km地点)に到着。予定より36分早い到着です。

PC3、到着

30℃を超える猛暑の中、タンテニアックに到着しました。

今回、タンテニアックはPCの設置される施設が変わりました。

前回までは「Lycée des métiers Bel Air Tinténiac」という高校がPCでしたが、今回は「Le collège Théophile Briant」という中学校がPCに指定されています。元々使っていた高校が現在改築中とのことで別の場所に変わったようですが、次回はまた元の高校に戻るかもしれません。

新しいPCなので施設配置が不明かと思いきや、こちらもあらかじめ配置情報が公開されていました。助かる。

駐輪場前に配置されたコントロールでブルベカードにスタンプをゲット。

その後、奥にあるレストランに行ってみたんですが、行列が長かったのでパス。代わりに、メインの建物に出ていた屋台でガレットサンドを買うことに。

ガレット・ソーセージ。

そば粉のクレープ「ガレット」に、炭火焼きソーセージを挟んだブルターニュ地方の名物料理です。ちなみに、前のPCであるフジェールからブルターニュ地方に突入しています。

明らかに周囲に良い香りが漂っていたので並んだんですが……前に並んだおばちゃん(非参加者)が店の人と揉めていて全然順番が回ってきませんでした。

PBPのチェックポイントは地域のお祭を兼ねていることが多く、参加者以外の人が飲食ブースに並んでいることも多いものです。理解はしているんですが、これが中々参加者的にはリスキー。結局ここで10分くらい使った気がします。

待ち時間の末に手に入れたガレット・ソーセージ。さすがに美味しい。やはり肉は積極的に摂取すべきですね。

確かここではmorouさんにお会いした記憶があります。

リスタート

駐輪場脇に設置されていた給水所で水を入れて再スタート。

しかしこの水がかなりカルキ臭が強く、しばらく水を中々飲む気になりませんでした。

一方、気温はみるみる上昇。気温データを見ると32℃まで上昇していたようです。この影響で、ちょっと脱水気味に。

「使わないだろう」と思いつつ持ってきたこちらのポケットソルトをかなりの頻度で口に含み、水で飲み込んでいました。しかし、飲み込むと後味がカルキなので結構気持ち悪くなってきてもいました。

「どうもこのまま走り続けるのは良くない」と長年の勘で感じたので、次のWPであるケディヤックで大休憩を入れることに決めました。一番暑い時間帯を少しでも涼しい場所で過ごしたいという狙いもあります。

この区間で是非撮影したいと思っていた「ランドヌール注意」の標識。

実際にはこのランドヌールは「ブルベをやる人」の意味ではなく、「歩行者」的な意味らしいです。

WP2:Quédillac~PC4:Loudéac(436km)

15:06、WP2:Quédillac(378km地点)に到着。予定より24分早い到着ですが、ここで長めの休憩を取ります。

WP2、到着

ケディヤックはコントロールではないのでスルーしても構わない場所です。

調子が良ければ水だけ買って離脱するつもりでしたが、暑さでどう考えても調子が悪い。

ということで、大好きなケディヤックの仮眠所で30分だけ寝ていくことにしました。身体のクールダウンです。

仮眠所の入口の脇に、大量のコンセントが並んでいました。充電用ブースみたいですね。ありがたいサービスですが、これだけの数が一度に使ったらブレーカー飛びそう。

前回のPBPではここで寝た後に超回復。今回もケディヤックの仮眠所は分厚いマットとキレイなシーツ。そして、外より涼しい。

5ユーロを払って、30分後のモーニングコールをお願いして指定されたマットへ。すぐにスヤァと意識が遠のいていきました。

起床・リスタート

キッチリ30分後に起床。

これで予定よりは遅れてしまいましたが、身体はだいぶクールダウンできました。

前のPCで汲んだ水は捨て、ケディヤックの食堂でミネラルウォーターを補充。今後はできる限りミネラルウォーターで貫くことを決めました。

駐輪場に置いていた自転車を取り出し。サドルがかなり熱い。そして気温も高い。

とりあえずペースを抑えてオーバーヒートを防ぎながら走ることを意識しつつリスタートしました。予定より20分遅れでのリスタートです。

ルデアックへ

このあたりはひたすら暑さと戦っていた記憶しかありません。

掛け水をしながら、ひたすら省エネ走法。登りは頑張らず、下りで稼ぐ戦法を一貫していました。

途中の「Saint-Méen-le-Grand(388km地点)」という街ではコンビニ的な店の前にソフトクリームの機械があったので買ってみました。

店のお子さんが頑張って作ってくれたソフトクリーム。形は崩れていますが美味しかったです。

ibis budget Loudeac Velodrome(Tonyさん提供)

ルデアックの街に入り、復路で泊まる予定のホテルがチラッと見えました。なかなか良さそうなホテルです。7月オープンで真新しい。

往路ではホテルの真横を通るルートなんですが、復路では1.5kmほど遠回りをする必要があります。

間もなく、ルデアックのPCに到着です。

 

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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