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BRM224ぐるっと三浦半島200 まとめ編
2024年一発目のブルベを苦労しながらも完走しました。
新アイテムの感想
今回のブルベは、「GHISALLO/GE-110」「XLAB/STEALTH POCKET 200 XP」「REC-MOUNTS/Type19」という3つのアイテムを新規投入しました。
実際ブルベで使ってみてどうだったか? 簡単に感想を述べておこうと思います。
GHISALLO「GE-110」
今回のブルベの最大のテーマは「GE-110は実際ブルベでどうなのか」を確かめること。
絶妙な剛性感
実際走ってみて、「確かにこのフレームはブルベを意識して設計しているな」ということは感じられました。フレームの剛性が低いわけではないんですが、脚への反発が少ないんですよね。長距離を走っても脚が残りやすいし、脚が終わってしまってもそれなりに走れる絶妙な剛性感です。
一方、平地での40km/h以上での巡航や、高速状態からのアタックのようなシチュエーションはこのフレームの専門外であるようにも感じます。多分、30~35km/hくらいの「ブルベ快走ペース」がこのフレームの一番美味しい所。今回は踏みすぎてしまいましたが、次以降のブルベはそれを意識して走ってみる予定です。
「乗り味」を議論できる性能
2020年にINFINITO CVを購入するまでにディスクロードを50台以上試乗しましたが、そもそも「しっかり反応する」「ちゃんと走る」という基本的な所が出来ているフレームはまだまだ少ない時期でした。ロードフレームのインプレッションではよく「乗り味」について書かれてきましたが、それは基本的なことが出来た上で語られるもの。そのレベルに至っていないフレームが多かったのです。(リムブレーキでは構造上発生し得ない)左右差のあるフレームも多かったですし。
それだけ試乗した中で最もバランスが取れていると感じたINFINITO CVを購入したわけですが、どうしてもスルーアクスル特有の「末端の硬さ」を多少感じていたのも事実です。私がリムブレーキにこだわっているのは、この辺りの「リムブレーキで出来ていたことがディスクロードには出来ていない」ことが大きかったのですが。
GE-110はそういった末端の硬さは感じられないのに良く走ります。ようやく「乗り味」を議論できる段階にディスクロードも成熟してきたのだな、という感慨がありました。
タイヤの太さとの相性
本文中にも書きましたが、このブルベは26CのCORSA N.EXTで走りました。
なんというかハンドリングが忙(せわ)しない感じがあり、特に登りのダンシングでは不安定な印象がありました。それはフレームの特性かと思っていたのですが、28CのAGILESTに交換した所そういった感触は解消しました。フレームの特性というよりは、タイヤの太さとの相性によるものだったようです。
ハンドリングの感触には「トレール値」というものが大きく関わってきますが、タイヤの太さによってもトレール値は変動します。
GE-110エンデュランスロードは構想段階から28〜32cタイヤ外径を装着した想定で設計しております
フレームの性能をフルに体感したいのであれば28cか30cのチューブレス(TL・TR・TC)タイヤがオススメです
装着するメーカーやライダーの体重よって異なりますが、空気圧は3〜4barが快適で速く走れます。 pic.twitter.com/4udbvszeEF
— GHISALLO (@GHISALLO_fukaya) March 9, 2023
GE-110は、公式が「28~32Cに最適化して設計している」と明言しています。トレール値に関わってくるのはタイヤの外径ですが、このツイートでもあえて「外径」と強調されていますね。
そうしたフレームに想定より細い26Cタイヤを付けてしまうと、ハンドリングがクイックになり「忙しない」と感じたのだと思われます。
恐らく15年くらい前のロードバイクは23Cタイヤを前提に設計されており、5年くらい前のロードバイクは25Cタイヤを前提に設計されていたはずです。現在はレーシングモデルでも28Cタイヤを前提にされているモデルが多くなっています。
私は23~25Cタイヤを前提に設計されていた時代の人間なので、28C以上は「走りが重い」というイメージが合ったんですが、それもフレーム設計次第なのかもしれません(タイヤ側の進化もあると思いますが)。
今後は28C以上のタイヤでGE-110に乗っていこうと思っています。
XLAB「STEALTH POCKET 200 XP」
ボルトオン式のトップチューブバッグを初めてブルベに投入しました。
脚への当たり具合
ブルベでもペダリング中に脚への当たり具合が気になることはありませんでした。
事前の確認では気にならなかったのですが、「それでも200kmも乗ったら気になるかもしれない」と懸念はありました。しかし、200km乗っても全く問題なし。やはりこのバッグは私にシンデレラフィットだったようです。
ブルベが終わっても、バッグは現在フレームに付けっぱなし。それだけ存在感がないということです。
サイドポケット
このバッグには左右にメッシュのサイドポケットが付いています。最近のトップチューブバッグにはこのサイドポケットがないモデルも多いのですが、やはりあると便利。
補給食のゴミなどを一時的に格納しておけるので、メインスペースがゴミと補給食で混じった状態になりません。
容量
一方、容量の少なさは不満が残りました。
このバッグの容量は公称380mlですが、本当に最低限のジェルとバー状の補給食くらいしか入りません。今回のような市街地を多く走る(補給場所が多い)ルートなら良いですが、そうでない場合にはやっぱりフロントバッグを取り入れたほうが良さそうです。
REC-MOUNTS「Type19」
定番のサイコンマウントであるREC-MOUNTSのtype19も今回初導入です。
角度が変わる
本文中には書きませんでしたが、三浦半島の西岸を走っている際に少しずつライトの重みでサイコンの角度が変わってしまいました。ネジが緩んでしまったようです。
これは走行前にネジの緩みを確認しなかった私のミスなので製品由来の不良ではありません。定期的に各所の増し締めは必要であることは分かりました。
基本的には便利
ネジさえ締まっていれば安定したマウントです。ただ、マウントの耐荷重が公開されていないので、あまり重いライトは吊り下げないように注意しようとは考えています。
まとめ
毎度のことですが、年始一発目のブルベは苦労します。あえて11-12月は走らずに他のことをやっているからでもあるのですが、ある意味新鮮さもあるので今後もこのリズムでやろうと思っています。
GE-110はタイヤ幅の不一致こそあったものの、実際のブルベの場でも適性を十分に感じられました。乗り手が序盤に飛ばしすぎるという愚行を犯して最後は潰れてしまいましたが、マイペースを維持すれば結果的に早くゴールできそうです。
しかし返す返すもロイヤルパラソルの閉店は残念ですね。あれほどスパイスを大量に使っている店は神奈川全体で見ても稀だったので。どこかで復活してくれることを願います。
最後に、本ブルベを主催いただいたランドヌ東京の皆様、ありがとうございました。良いブルベ復帰戦になりました。
走行データ
通算距離: 201.5km
走行時間: 10時間22分(ネット: 8時間55分)
平均時速: 19.4km/h(ネット: 22.6km/h)
獲得標高: 1532m