チューブレステープの幅が分からなかった話

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チューブレステープを買いにショップに行くも何mmのものを買えばよいか分からなくて迷ったので、その経験談をメモしておきます。

目次

今回の出来事

チューブレステープを貼ってそろそろ一年半ということで、貼り替えることにしました。

チューブレステープ

昨今流行りのチューブレスシステム。

これを実現するためには、「穴の無い(ホールレス)リム」か、「チューブレステープで穴を塞いだリム」が必要です。

 

現在、オルトレに取り付けているTOKEN「KONAX PRO」はリムに穴が開いているタイプのホイールなので、チューブレステープが必要です。

テープが劣化?

昨年11月、KONAX PROに「GP5000S TR」を組み付けました。

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普段は組み付けて少し走れば空気圧の低下は遅くなるんですが、いつまでたっても日に1気圧くらい抜けてしまう状態が続きました。

そういえばチューブレステープを貼ってから一年半。自転車雑誌などを見ると「交換は1年が目安」ともありますし、そろそろ劣化していてもおかしくありません。そういえば、先日タイヤを外したときもニップル穴にテープが結構深く食い込んでいました。

これが空気漏れの原因か?と考え、チューブレステープを新しいものに張り替えてみることにしました。

テープの幅がわからない

さて、ショップに行ってチューブレステープ売り場に行ったところで、はたと気づきました。

「テープの幅、何mmだっけ?」

元々使っていたのがSTAN’Sのテープであることは覚えていたんですが、幅が分からない。別のショップで話をして「適切な幅はこれですね」と言われて買ったものなので、ネット通販の履歴にも残っていない。

STAN’Sのテープは、21/25/27/30/33/36mmという展開があります。ショップにあったのは30mmまででしたが、果たしてこれの中で適切な幅はどれなのか? 棚の前で途方にくれてしまいました。

テープの幅を推測する

一度家に帰ってテープの幅を実測してくれば良いのですが、せっかく雨の中を買い物に来たのに買わずに帰るのも勿体ない。

ということで、何とか適切な幅を推測することにしました。

まず、21mmは除外。KONAX PROのリム内幅は20mmであり、+1mmではどうやっても足りないからです。

チューブレスレディリムの断面を図に表してみました。

チューブレスレディリムには、ハンプと呼ばれる突起と、そこからホールに向かって落ちていく谷(センターグルーブというらしい)の部分があります。この地形に沿ってテープを貼る必要があるため、テープの幅は確実に内幅よりは広い必要があります

今回は「リム内幅: 20mm」「リム外幅: 27.4mm」です。仮に21mm幅のテープを買った場合、ハンプをカバー出来るのかさえ微妙です。

となると、恐らく25mm幅か27mm幅のどちらか。以前買ったのは果たしてどちらだったか……?

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ネットを検索してみると、「リムの外幅と同じくらいを目安にすると良い」という記事を見つけました。オフロード系に強いショップのブログということで内容にも信頼が置けそうです。

KONAX PROのリム外幅は27.5mm。となると27mmか。

TOKEN Bike Products
Accessories - Tubeless Rim Tape - TOKEN Cycling Products Tubeless rim tape For use with: rim internal width 20-23mm (with hook) or 23-26mm (hookless) Maximum pressure: 150 psi

しかし、購入時に貼ってあったと思われるTOKENのチューブレステープ(買ってすぐ剥がした)を検索すると、22mmか25mmしかありません。となると25mmか?

……うーん、ハッキリしないし、やはり一度出直そうか……と思ったところで、「自分の過去ツイートを検索する」ことを思い付きました。きっと過去の自分ならTwitterにチューブレステープの画像を箱ごとアップしているはず。

やっぱりアップしてました。過去の自分、よくやった。

これにて25mmであったことが確定し、無事にチューブレステープを購入することが出来たのでした。

チューブレステープの幅の決め方

せっかくなので、今回色々と悩んだ中で知った「チューブレステープの幅の決め方」について書き残しておきます。

1. ホイールメーカー推奨のものを使う

まずはホイールメーカーのサイトを当たりましょう。推奨幅の目安が書いてあることは結構あります。

「(ホイールメーカー) チューブレステープ 幅」とか、「(ホイールメーカー) tubeless tape width」みたいなワードで検索してみて、公式サイトが引っかかれば、そこに書いてあることに従いましょう。

HUNT公式サイトより引用

例えば私が使っているHUNTの場合は、チューブレステープのページにリム内幅に対する目安が書かれています。

ENVE公式サイトより引用

ENVEの場合には、チューブレステープのページにモデルごとの適合一覧表があります。しっかりしてますね。

なお、Bontragerはテープ形式ではなく、自社専用のチューブレス対応リムフラップも用意していたりします。

2. リム「外幅」に合わせる

最初の方で取り上げたショップブログの記事にもありましたが、「リムの外幅」と同じくらいの幅のチューブレステープを選んでおけば失敗しないようです。

サイスポのこの号でチューブレスタイヤ特集があり、そこでも「リムの外幅と同じくらいが良い」と書かれています。

今回、外幅27.4mmのKONAX PROに25mm幅のテープを付けたわけですが、上の画像のような状態になりました。若干幅が足りなかったのです。

出来れば端まで届いていることが望ましいので、実は27mm幅を買うのが正解だったかもしれません。もちろん、ハンプの高さやセンターグルーブの深さによっても変わるので、一概に「外幅と同じサイズ!」とも言い切れないんですけどね。

今回は2周巻く時に「一周目は左に寄せる」「二周目は右に寄せる」というようにしてなんとかリム内壁の全面をカバーするようにしてみましたが、果たしてコレで正しいのやら。

番外: ホールレスリムのホイールを買う

リムにニップルホールの無いホイール(ホールレス)を買えば、チューブレステープで悩む必要はありません。

……と言いたい所ですが、どうもホールレスのリムであっても、ビードが中々上がらない場合はチューブレステープを巻くことがあるようです。ホールレスリムでもチューブレステープで悩まなければならないなんて。

ホールレスリムを採用しているメーカーの例を以下に挙げておきます。

・MAVIC (一部のホイール)
・Fulcrum (Racing 3より上位のホイール)
・Campagnolo (ZONDAより上位のホイール)
・Vortex

まとめ

チューブレステープの幅の決め方を紹介しました。

今回チューブレステープを張り替えて再度組み付けてみたところ、GP5000S TRの空気漏れは一晩で0.2気圧程度まで減りました。これくらいなら許容範囲内でしょう。ラテックスリムよりは減らない程度で、クリンチャーに比べると結構早いですが……。

正直、ここ10年はホールレスリムのホイールばかりを使ってきたので、「チューブレステープが存在するだけで随分面倒になったなー」というのが正直な感想です。真面目にチューブレスをやるならホールレスリムは個人的に必須ですね。

 

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著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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