青森→東京 耐久ラン ①青森→八幡平

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いきなりR4から外れる

先に書いた通り、今回はR4を完全にトレースするわけではない。

スタートから300mでR4を外れて進路を南に取る。ここから盛岡までは東北自動車道と並走する下道を使うルートを選択した。赤いルートがR4、青いルートが今回選んだルートである。

R4を使うよりも獲得標高は400m少なく、距離も20kmほど短い。この日の風向きは南西であり、暫くは我慢の時間となるが、それでもこのルートを選ぶメリットは大きい。

青森空港

スタートから10kmほどで、青森空港前を通る有料道路へ。ここは実は自転車も20円払えば通ることが出来る。

K27で迂回するよりも距離も獲得標高も少ないし、有料道路を自転車で走る機会はあまりないのでオススメのルートだ。

下調べの重要性

平川市のあたりで、車に乗ったおばちゃんから「どこまで行くの~?」と声を掛けられる。「東京まで」と言うと、案の定驚かれた。こういうお約束のやり取りは旅の一つの楽しみだ。

大鰐温泉の先で一時的にR7に合流してから暫く走ると、最初の道の駅「碇ヶ関」。

東北の道の駅は大抵24時間解放の休憩所があり、仮眠場所として利用できる。このため、ルート上の道の駅は全て事前にリストアップ済み。

計画ルートでは、碇ヶ関の先で、R7から外れてR282(新津軽街道)に入るのだが、R7方面へミスコース。ミスコースに気づいたキッカケは「この先、道の駅やたて峠」という表示から。事前にリストアップした中に無い道の駅だったので、いち早くミスコースに気づいたというわけだ。やはり下調べは重要である。

突然の雨

R282に戻り、青森と秋田の県境・坂梨峠を目指す。

頂上まであと1kmほどの所で、小雨が降り始め、峠を越える所で本降りとなった。そのままダウンヒルに入ったが、こちら側は既に結構雨が降った後らしい。

今回は雨に降られても通り雨程度の想定だったので、防水のウインドブレーカーしか雨具を持ってこなかった。

たまらず一度ストップして羽織ったが、跳ね上げられた水でレーパンは浸水。かくして、スタートからたった3時間で全身びしょ濡れとなってしまった。やはり、それなりの距離を走るときは泥除けとレインパンツは必須かもしれない。

11:10、最初の休憩地点であるローソン鹿角毛馬内店に到着。

スタートから85kmを時速28kmのハイペースで走破したことになる。東北の信号の少なさを改めて実感した。トイレで、濡れてしまったパッドの水分を出来るだけ拭き取る。水を含んだパッドは尻への攻撃性が高くなるため、それの防止策だ。補給もそこそこに、8分ほどで出発した。

ルート最高地点を通過

少し走ると、第3の県、岩手入り。

雨は既に止んでいるが、路面はウエット。滑らないように慎重に走る。

ここから盛岡までは、貝梨峠大場谷地峠という2つの峠を越える。前者の峠は分水嶺になっており、簡単な公園が整備されている。

ここまでずっと曇り空の中だったが、この峠を越えると雲が切れて青空が見えた。この先、雨は無さそうだ。一旦下って、大場谷地峠まで12kmの登り返し。

大場谷地峠は安比高原駅の前にあり、今回のルートの最高標高点(509m)。西森山、前森山の雄大な景色に元気をもらい、前に進んだ。

 

次のエピソード
青森→東京 耐久ラン ②八幡平→平泉 R4に合流 14:00、峠を下りきった所にあるファミリーマート八幡平平舘店に到着。 既にレーパンは乾いており、晴れて気温も上がり始めた。プリンを2個平らげ、これまで着...
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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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