青森→東京 耐久ラン プロローグ

東京と青森を結ぶ国道4号線(R4)。

日本の国道で最長距離(743km)を誇るこの道は、数十年前からサイクリストの「耐久ラン」の定番ルートとして使われてきた。

東京と青森。東北と関東の端から端まで、一体自分はどのくらいの時間で走破できるのだろうか。そんな疑問を胸に、新青森の駅に降り立った。

挑戦のきっかけ

東京~青森のルートを走ろうと思ったのは、ある伝説のサイクリストの記事を読んだのがキッカケだった。

その人の名は戸田真人

アメリカ大陸横断5500kmを19日、東京~下関1062kmを50時間36分など、数々の長距離TT記録を持つサイクリストだ。

正直、この人の記録はどれも凄すぎて挑戦しようとも思えないほどなのだが、その中で唯一現実的な距離に思えたのが「東京~青森」。彼はこのルートを34時間04分で走破している。

ルート設計

彼がどんなルートを通ったのかは不明だが、恐らくはR4ベースのはず。

R4は740kmくらいだから、通算で時速21.7km出ていれば34時間以内に走り切れる計算だ。東京~大阪の550kmを23時間(平均時速23.8km)で走破した自分の力量からすれば、達成は不可能ではないラインに思えた。

目標時間は34時間に決まった。次はルートである。

王道なのはR4をトレースすることだが、今回はなるべく速く走れそうなルートを選択することにした。青森~盛岡間はR4を通らずに内陸部を通る。

R1の端から端までを走る「東京大阪キャノンボール」も、道中のルート選択は自由である。その手法をR4に適用してみようというわけだ。

試走と準備

挑戦の2ヶ月前には、計画ルートを3日に分けて試走。

その結果、走りにくかった部分や、自転車通行不可の部分を修正して本番ルートを作成。想定走行距離は約730kmとなった。

730kmを34時間。必要な平均時速は21.4km。果たして、達成できるのだろうか?

 

次のエピソード

青森入り 挑戦前日となる2013年10月11日。新幹線で新青森駅に降り立った。 東京スタートと青森スタート、どちらにするか迷ったが、選んだのは青森スタートだった。 「東京~大阪」は東西の移動だが、「東京~青森」は南北の移動とな[…]