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SCOTTのリペアプログラムに申し込み
SCOTT JAPANが実施しているリペアプログラムに申し込みを行いました。
今回修理を申し込んだのは、2012年購入の「FOIL 20」です。いわゆる「初代FOIL」になります。
申し込み動機
2013年から2017年までレース用ロードとして愛用していたFOIL。ですが、メンテナンスで預けたショップで破損を指摘されたことで、2017年末で引退させました。
破損内容
左チェーンステーにクラックのようなものが見つかったことが理由です。
パっと見は表面のクリアの割れのようにも見えるのですが、経験豊富なメカニックの所見は「ちょっと深そうなのと、場所が場所なので継続使用はオススメできません」とのこと。
他に目立つ傷も無かったので引退させるのは惜しかったのですが、事故が起きてからでは遅いので、引退させることにしたのでした。
修理を思い立つ
FOIL引退から約2年半。知人のエリートさんがこんなツイートをしているのを見ました。
軽量、エアロ、剛性を兼ね備えた新しいバイクです pic.twitter.com/aMjlmNgMdO
— エリート@ETT (@nowoll) June 19, 2020
TREKが新たに発表した新EMONDAを受けてのジョークツイートでしたが、これを見てFOILのことを久々に思い出しました。
FOILは個人的にもかなり思い入れのあるフレームです。
私は箱根ヒルクライムのヘビー級部門(80kg以上限定)で優勝したことがあるのですが、その時に乗っていたのはこのFOIL。エアロロードでありながら、ヒルクライムでも抜群の性能を持つフレームでした。乗り心地が悪いのが唯一の欠点でしたが、レース用のロードフレームとしては文句の付ける所は無かったですね。
FOILの登場が2011年。FOILの採用したカムテール形状は一世を風靡し、2020年の現在でも数多くのフレームに採用されています。現在のロードバイクのエアロ的な祖はこのFOILであるとも言えるでしょう。
このフレームは「いつでも乗れる状態で手元に置いておきたい」という思いが強くなりました。
リペアプログラムの存在
カーボンフレームの修理といえば、カーボンドライジャパンが有名です。
しかし、SCOTTのフレームに限っては、もっと良い方法があると以前聞いたことがありました。それが、「SCOTT カーボンフレームリペアプログラム」の存在です。

FOILが破損した時に、こちらのブログでリペアプログラムの存在を知りました。なんでも、SCOTTが自らカーボンフレームの修理を請け負うというもの。フレームビルダーであればパイプの差し替えサービスは普通にやっていることですが、マスプロメーカーがカーボンフレームでこうしたサービスをやっているというのは他に聞いたことがありません。
しかし、記事の日付は7年前。さすがにもうやっていないのでは無いか…と思い、メールフォームからSCOTT JAPANに問い合わせを行ってみました。
翌日に返事が来ました。なんと、
「まだリペアプログラムは存在する」
とのこと。凄いな、SCOTT JAPAN。
メールには丁寧に、プログラムへの申込方法が書かれていました。
リペアプログラムの概要
内容は、ほぼ前述のブログ記事に書かれていることと同じです。
かいつまんで内容を説明すると、以下のようになります。
・SCOTT認定工場でカーボンフレームの修理を行う。
・申込は、購入店を通して行う。
・まずは購入店で撮った写真を認定工場に送り、見積もりを行う。
・見積もり結果に納得したら、フレームを認定工場に送り、修理を開始する。
・あくまで「乗れる状態にする」修理であり、元の性能に戻ることを保証するものではない。
・修理には塗装は含まない。
・費用は、総額で安くても3~5万円程度。
リペアプログラム申し込み
FOILを購入したのは、御徒町のワイズロード アサゾー店です。8年も前の話ですが、取り合ってもらえるか不安になりながら電話を掛けました。
問い合わせ
電話で問い合わせをすると、手慣れた様子で持ち込み方法の案内をいただきました。
様子を見ると多分初めてではないようですね。SCOTTのフレームも多く売っているであろう同店、リペアプログラムを利用した人が過去にいたとしても不思議ではありません。
フレーム単体で持ち込む旨を伝え、来店予約を行いました。
持ち込み
エアパッキンで包んだフレームを電車で運び、予約時間にアサゾーに到着。店員さんに予約内容を伝えました。
まずは、修理箇所の確認。チェーンステーの破損箇所を説明します。その後は、すでに存在する傷の確認を実施。輸送トラブルで何かあった場合などの瑕疵問題に関わりますからね。破損箇所と傷はすべてカメラで撮影していました。
最後に申込書を記入して、今日の所の作業は終了です。
今後の予定
今後は、写真が購入店→SCOTT JAPAN→認定工場へと送られ、そこで出された修理内容の見積もりから、修理費の総額見積りが私に連絡されるはずです。驚くような金額で無ければ、そのまま申し込むつもり。
修理完了までの期間については特に何も言われませんでしたが、前例を見ると申込みから1ヶ月程度は掛かる様子ですね。
まとめ
7年経っても健在だったリペアプログラム。直してでも乗り続けたいユーザーのために、こうしたサービスを用意してくれているのは嬉しいですね。
恐らくは製造工場と同じか、同程度の技術を持つ工場に送られると思われるので、安心感も大きいです。費用も相場から見ると随分安価。性能は100%に戻らないようですが、これなら修理しようという気持ちになります。
進捗があったら、また続報を書きます。
追記(2020/9/22)
フレームが戻ってきたので、続編記事を書きました。

著者情報
年齢: 35歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。