ボルトオン式のトップチューブバッグを非対応のフレームに付ける

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最近少しずつ増えてきた「ボルトオン」方式のトップチューブバッグを、非対応のフレームに無理やり付けてみるというテストをした記事です。

目次

まえがき

まず「やりたかったこと」の内容について書きます。

ボルトオンのトップチューブバッグを使いたい

最近のグラベルロードにはトップチューブのステム側にダボ穴が付いている場合があります。

これはどういう用途かというと……

YO-TAさんご提供

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このように、トップチューブバッグを取り付けるためのダボ穴になっています。こうした取り付け方式を「ボルトオン」と呼びます。

ボルトオンの利点は以下の通り。

・トップチューブに巻くストラップが不要になるので、見た目がスッキリする。
・底が固定されるので、左右にズレなくなる。
・ベルクロが無くなるのでマジックテープでウェアが毛羽立ちにくい。

個人的に重要なのが2番目の「左右にズレない」という点。

トップチューブバッグって、信号停止でサドルから降りた時に膝や腿に当って、左右にズレてしまうんですよね。特に私が乗っているクロモリフレームだと、パイプが丸いのでものすごくズレます。

これを戻さないとペダリング時に膝に当たるので手で戻すわけですが、信号停止のたびにそれをやる必要があります。これが結構なストレスでした。

ボルトオンのトップチューブバッグであれば、そのストレスが軽減されるわけです。

なかなかキツいボルトオンの要件

ただ、ボルトオンのトップチューブバッグを実現する要件は結構キツイです。

・ボルトオンに対応したトップチューブバッグが必要。
・トップチューブにダボ穴のあるフレームが必要。

1番目は選択肢が少ないものの、数千円で買うことが出来ます。

問題は2番目。トップチューブにダボ穴のあるフレームってまだまだ少ないのです。ほとんどはグラベルロードで、ロードフレームだとCANYON・TREK・Cannondaleの一部のモデルに搭載されているくらいのもの。そして、トップチューブバッグのために自転車を増やすというのはさすがに現実的ではありません。

ダボ穴を増設する

ということで思いついたのが、「ダボ穴を増設する」という方法です。

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ダウンチューブの下にボトルケージを付けるテクニックでよく使われるこちらのアダプタのように、ダボ穴を増設するアイテムは各社から販売されています。

このアダプタをトップチューブに上向きに取り付ければ、そこにボルトオン対応のトップチューブバッグを付けることは可能であるはず。

もちろん、アダプタの厚みぶんだけバッグはトップチューブから浮いてしまうので、実用に足るかは不明。でも、せっかくなのでやってみることにしました。

取り付けテスト

実際にテストした内容の紹介です。

用意したもの

まず用意したのが、ダボ穴を増設するためのアダプタです。

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色々な製品がありますが、一番高さが出なそうな、TOPEAK「ヴァーサマウント」を購入しました。2つセットで実測30g。

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バッグは、ボルトオン対応のPROFILE DESIGN「TT E-PACK Medium」。少し浮いてしまうので、背の低いバッグを選びました。実測98g。

取り付け

ヴァーサマウントをトップチューブに取り付け。このマウント、かなりしっかり固定できてズレそうにありません。

フレームが傷つかないように、3Mの表面保護テープを撒いた上に取り付けています。

バッグ内側からボルトを締め、取り付ければ完成です。やっぱり少し浮いちゃいますね。これはもう仕方ない。

実走テスト

まず走り始めて思ったのは、「このトップチューブバッグ、長すぎた」ということ。25cmもあります。

私は割りと膝を内側に入れて漕ぐクセがあるんですが、トップチューブバッグの後端が膝に当たります。ちょっと気が散るので、バッグ選びは失敗だったかもしれません。

信号停止時の写真。左足を付くので、右足でバッグを左側に倒すことになります。ただ、ボルトオンの場合は、走り出せばバッグは元の位置に戻るので、手で戻す必要がありません。

 

起き上がりこぼしのように、倒れても起き上がります。信号停止から走り出すたびにバッグの位置を調整しなくて済む点は目論見通り便利でした。

バッグ自体は浮いてしまうので見た目はスッキリしないものの、安定性の面ではボルトオン式のトップチューブバッグのメリットを享受できました。

まとめ

「誰もやっていなかったのでやってみよう」と思って始めた実験でしたが、なかなか「アリ」でした。「トップチューブバッグを使いたいけど、信号停止のたびにズレるのが気になる」という人は試してみてください。

ただ、今回使ったトップチューブバッグは私にとっては長すぎました。17-8cmのバッグがあれば良いのですが、何故かボルトオン対応のトップチューブバッグは軒並み20cm以上のものばかり。コンパクトなものがありません。

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トップチューブバッグに穴を開けてボルトオン機能を自作してみた | ぼっちと孤高の分かれ道 お気に入りのバッグをボルトオン仕様にすべく、自作で穴を開けハトメ加工をしてボルトオン対応のバッグに改造してみた。もちろん自己責任の改造なのだが、今回はそのやり方...

そこで、S.K.さんのこちらの記事を真似して、手持ちのトップチューブバッグの底に穴を追加してボルトオン対応にしてみようと思っています。

なお、TOPEAKよりもELITEのアダプタのほうが5mmくらい薄かったです。この辺りは現物を比べてみないとわからないですね。

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追記

この後、さらにトップチューブバッグに関する実験を行いました。続きは下記の記事で。

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著者情報

年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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