Bianchi OLTRE XR4 ファーストインプレッション

  • 2021年3月9日
  • 2021年3月22日
  • コラム
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3月7日、Bianchiのフラグシップモデル「Bianchi OLTRE XR4」を受け取りました。

この記事では、受け取るまでの流れと、ファーストインプレッションを述べていきます。

注文までの経緯は下の記事をご覧ください。

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納車まで

割といつもドタバタする納車までですが、今回はそこまででもなく。

期間

1月4日にガラスコーティング後のフレームを預け、3月7日に納車となりました。約2ヶ月。オーダーフレームやINFINITO CVに比べれば早いものです。

ただ、コロナの影響もあって、各パーツを集めるのに少し時間は掛かりました。全世界的に自転車部品が不足しているのは間違いないようですね。

組付け

今回はフレームをワイズロードオンラインで購入したこともあり、組付けも最寄りのワイズロード川崎店でお願いしました。

自転車歴12年ほどですが、何気にワイズロードでロードバイクを組んでもらうのは今回が初めて(クロスバイクは一度組んでもらったことあり)。バラ完を一手に受け持つ副店長さんに組んで頂くことができました。

今回は一体型ハンドル(Vision Metron 6D)を採用しました。ステム上のコラムを残せないタイプのハンドルであるため、ポジションに失敗は許されません。

仮組み前に1回、仮組み後に1回のフィッティングの時間を取って頂き、「これで大丈夫!」という位置で本組みをお願いしました。

納車

当初の予定では3月12日(金曜)納車予定でしたが、予定より早く組み上がったとのこと。電話を頂いた3月7日に受け取りに伺いました。

 

初見の感想は「強そう」でした。

自分でパーツを選んで組付けをお願いしましたが、なんか想像よりも強そうなバイクになっていて驚きました。やはり昨年プロレースで勝ちまくったフレームですし、ディープリムも威圧感があります。

 

料金を支払い、ライト等を取り付けて、いよいよ初乗りです。

 

パーツ構成

初乗りの感想の前に、まずはパーツ構成を。

いつもであればブルベ前提で「1200kmをストレス無く走れるか?」を前提としたパーツ選びをします。

しかし、今回は「最強のリムブレーキフレームで、究極の走行性能を味わいたい」ということで、あくまでも走行性能にこだわった仕様を目指しました。あまり長距離を走ることは考えていません。

※ 撮影の為に各保安部品を外していますが、走行時は前後ライトとベルを取り付けております。

全体像

いつもの場所で撮影。

INFINITO CVと全く同じカラーのフレームに、同じカラーのボトルケージを付けました。

 

大きく違うのは、Di2であるということ。ブラケットが小さい! 紐油圧のブラケットと比べてしまうと小ささが際立ちます。

Di2は1000km程度で充電が必要(=ブルベでは充電器を持ち歩く必要がある)ので避けていたのですが、今回は思い切って導入してみました。ワイヤーが減るのでハンドリングが軽くなりますね。

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いつも通り、こちらのガラスコーティング剤を使用。かなりツルツルになりました。

ハンドル周り

Di2と並んで、自身初の使用となるのが「ステム一体型ハンドル」です。

ポジション出しが難しくなるので、ブルベ用マシンには絶対に入れる気がないのですが、今回は走行性能と見た目重視で入れました。

 

元々、オルトレはこのハンドルの使用を前提とした設計となっており、このハンドルを付けるとヘッド周辺のフォルムがスッキリするように作られています。スペーサーは多めですが……。懸念していたハンドル角度やリーチの問題も特に無かったです。ジオメトリ表とにらめっこした甲斐がありました。

ライトだけは付けにくかったので、こちらのマウントを注文してみました。ハンドル専用品です。

バーテープは、妻絶賛のシクロベーションを入れました。グラデーションな見た目と、ソフトな握り心地が良いですね。

足回り

ホイールは、TOKEN「KONAX PRO」。

元々はフレームを修理したFOILに付けようと思って買ったホイールですが、そのままオルトレにスライドとなりました。

ディスクロードでスポークに悩んでいた時に見た「CX-RAYは優秀なスポーク」という話を見て、このホイールを買いました。「CX-RAYなら手組でもいいじゃん」って話なのですが、色々独自技術を入れてくるTOKENにも興味があったもので。

タイヤは、IRC「Formula Tubeless S-Light」。チューブレスレディタイヤです。ロングライドでは相変わらず怖くて採用に至っていないチューブレスですが、走行性能の高さは折り紙付き。今回は性能重視ということで入れました。

 

DT SWISS「RWS STEEL」を使っているのもこだわりポイント。乗り心地は悪くなりますが、フレームの反応性が高くな(った気がするようにな)ります。

ブレーキ周り

前後共に、SHIMANO「BR-R9100」を入れています。フロントはBOTTECCHIAのお下がり。今回はリヤだけ買いました(BOTTECCHIAはリヤがBB下ブレーキだった)。フレームのグロスカラーと合っていて、とても良いです。

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ブレーキシューはTOKENホイール付属のもの。色が良かったので付けてみましたが、効きはイマイチ&ブレーキ時の匂いが臭いので、近いうちに別のものに交換します。

変速周り

前述のように、Di2にしました。

デュラのDi2はちょっと高すぎたので、アルテDi2です。ブレーキとクランクはデュラ、変速周りはアルテDi2という構成になりました。充電ポートは、ハンドルの左エンドに付いています。

 

クランク周り

クランクは「FC-R9100」。今回はパワーメーター付きではなく、ノーマルのクランクです。

いつもは50×34Tのコンパクトクランクなんですが、今回は52×36Tのノーマルクランクを入れています。実は、オルトレはコンパクトクランクを付けると、FDの高さが合わなくなるという欠点があります(妻のバイクを組む時に発覚)。元々、ロングライド用ではないので、大きめのノーマルクランクにしてこの問題を回避しました。

 

パワーメーターは4iiiiにしました。

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正直、シマノのパワーメーター付きクランクよりも、こちらの方が出てくる数字が確からしかったのが理由です。温度による出力変化にも対応していますので。

サドル周り

サドルは、前にFOILに付けていたS-WORKS「POWER ARC」です。

単に手持ちで一番軽いサドルだから付けたのですが、バーテープの色ともベストマッチでした。

重量

ボトルケージ・ペダル(PD-R9100)・サイコンマウント付きで7.04kgと、かなり軽量に仕上がりました。

デュラとアルテのミックスコンポ、50mmハイトのホイールを履いてこの重量に収まるのがリムブレーキの素晴らしいところです。

 

初乗り

ワイズロード川崎店から自宅まで約12kmほど。走り慣れたコースでの初乗りです。

少し乗っただけで「こいつぁチートバイクだ」という言葉が頭の中に浮かぶほどの圧倒的性能です。

乗り心地

まずは漕ぎ出して思ったのは「硬いな」ということ。ただ、これはフレームというよりはハンドルの硬さを感じ取ったようです。一体型ハンドル、めちゃめちゃ剛性感がありますね。

乗り心地も硬めではあるのですが、不快な振動はカウンターヴェイルとチューブレスタイヤの力でかなり緩和されています。恐ろしく剛性は高いのに、乗り心地は良いという変な感覚がありますね。INFITNITO CVもそんな感覚はありますが、一層その度合いが強いです。

平坦

しっかりポジション出しをしてもらったおかげで、いきなり何の違和感も無く走り始めることが出来ました。

50mmハイトのホイールを履いているのに、漕ぎ出しが異様に軽い。正直スチールフレームとこのホイールでは剛性が釣り合っていない感触がありましたが(周波数が合わない感じ)、オルトレとの組み合わせだと、しっかりと剛性が釣り合う感じ。全てが前に進む推進力に変わるようです。

登り

同じくオルトレに乗っている妻が「街中の短い登りが凄い楽だよ!」と言ってましたが、確かに楽です。

いつもアウターローで登る坂が、2枚くらい重くても登れました。しかも、フロントが50→52Tなので少し大きいにも関わらず、です。

やはり剛性の高さが効いていますね。早く長い登りでも試してみたいところです。

下り

帰宅ルートには大した下りはありませんが、下りの挙動はとても安定しています。

ブレーキシューがイマイチなので、制動性能は判定できず。多分カンパのシューに交換します。

総評

チョイ乗りでも分かる高性能フレームです。

ツール・ド・フランスで勝ちを量産し、妻が急に早くなったのも頷けます。こんなに良いものに乗っていたとは。

当初はブルベでは使う予定はなかったのですが、この乗り心地なら普通にブルベにも使えそうではあります。Di2の運用とライトの運用だけが大変そうですが。

 

まとめ

とりあえず今言えるのは、「買ってよかった」ということ。すごく満足しています。

ディスクブレーキがこれだけ普及したこのご時世にリムブレーキフレームを買うことには多少の躊躇がありましたが、乗った途端にその思いは吹き飛びました。これは組んでおくべき一台であったと、確信を持って言えます。ホイールやコンポーネントにまだまだ性能を上げる余地はありますが、現時点で当初思い描いていた以上の性能が出ています。

今回かかった金額は、ホイール含めて60万円程度。これでこの性能が手に入るのだからリムブレーキは凄いです(セール品を色々使っているので、元々の値段だと80万円コース)。比肩した性能のディスクロードを作ることは可能でしょうが、恐らく120万円は必要だと思います。

しばらくは夜練に使っていく予定ですが、とりあえず今年の「東京糸魚川」に向けて、シンクロ率を高めていきたいと思っています。……無事開催されるとよいのですが。


今回はファーストインプレッションという形なので、しっかり使い込んでからレビューをちゃんと書く予定です。

 

BIANCHI 2020 ロードフレーム OLTRE XR4 WISHBONE BBセット

著者情報

年齢: 36歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間13分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)