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買って良かった自転車プロダクト 2021
本記事は、【ロードバイク Advent Calendar 2021】 22日目の記事として作成されました。
去年から始めた、「今年買って良かった自転車プロダクト」を紹介する記事、今年もやります。
色々買って良かったものはあるのですが、その中でも特に良かったものを厳選してご紹介します。
① Bianchi「Oltre XR4」
「最後のリムブレーキ」として購入した、Bianchi「Oltre XR4」です。3月納車。
良かった点
グランツールで最後まで優勝を争ったリムブレーキバイクだけあって、非常によく走ります。
かつて惚れ込んでいたLAPIERREのXELIUS(2010モデル)を思い出す万能性と乗り味を持っており、買ってよかったと思えるフレームです。
変に硬すぎることもなく、それなのに凄く進む。振動を消すと言われる素材「Countervail」がどれだけ効いているのかは分かりませんが、乗り心地も良いです。
レース等のイベントがあれば是非使いたかったのですが、今年はそういった機会はなし。ただ、ツーリングにも使えるレベルに乗りやすく、何度か連れ出しました。
来年は「東京~糸魚川」で使いたいと思ってますが、果たしてイベントは開催されるのやら。
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② Growtac「EQUALブレーキキャリパー」
今年5月に発売となった、ワイヤー引きのメカニカルディスクブレーキキャリパー。10月、導入。
良かった点
このブレーキ自体が目的だったわけではなく、このブレーキは目的達成のための手段として購入しました。
それまで使っていた機械式変速・油圧ブレーキのレバーが重く、リズムが合わないことを悩んでいました。乗っていて気持ちが悪いのであまり連れ出す気も起きず、せっかく買ったディスクロードは家で埃を被っていました。
EQUALブレーキはワイヤー引きのメカニカルディスクブレーキなので、リムブレーキ用の軽いSTIを使うことが可能です。これまでは性能的に満足できるメカニカルディスクブレーキがありませんでしたが、試乗してみるとEQUALブレーキは性能的に十分許容できる出来に仕上がっていました。
そこで、油圧→メカニカルディスクへの換装を決意。
結果は大成功で、自分とリズムの合うディスクロードがようやく仕上がりました。
それまでほとんど乗っていなかったINFINITO CVの出動機会は大幅に増え、400kmブルベも完走。来年はブルベに積極投入していく予定です。
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③ SAUCE CYCLE「MESH POCKET BAR BAG」
大阪のショップ「MOVEMENT」のオリジナルブランドである「SAUCE」のフロントバッグです。11月購入。
良かった点
短めのブルベに適したフロントバッグをここ数年間探していて、「これは!」と思って購入したのがSAUCEのフロントバッグでした。
フロントバッグって「ドラム型」のものが多いのですが、このバッグは裏面がフラット。ケーブルとの干渉が無く、スッキリと取り付けられます。
幅も適度で、更にバッグがハンドルより上に出ないのでライトとも干渉しません。
ユーザー目線に立った使いやすいバッグだなーと思いました。早くブルベで使ってみたいです。
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④ SHIMANO「XC1 (SH-XC100)
シマノの廉価SPDシューズ「XC1」です。4月購入。
良かった点
私はブルベではSPD-SLではなく、SPDシューズを愛用しています。
片面クリートのSPD-SLだとクリートキャッチに失敗することが多く、ストレスが溜まることが理由です。首都圏のブルベは信号が多いため、クリートキャッチの回数もかなりの数になります。少しでもストレスを減らすために、両面SPDのペダルを使っているわけです。
SPDのシューズは大抵重めなのですが、シマノの入門グレード(XCシリーズ)だけは何故かかなり軽いことが多く、それを私は長年愛用していました。
しかし、2018年にシマノは路線変更。MEシリーズという名前になり、ソールがゴツくなって、重量も大幅に増加。私の求めているスペックではなくなってしまいました。
何とか取っておいた予備のシューズなどを含めて同じシューズを使い続けてきましたが、今年初めについに在庫が尽きました。
これはもう駄目か……と思われた時に発表されたのが、今回の「XC1」でした。モデル名からも分かる通り、かつてのXCシリーズの後継品と思われます。
実際に購入してみると、公称334g(42サイズ)で、実測304g(43サイズ)と、大幅な逆サバでした。めちゃめちゃ軽いSPDシューズです。
シンプルなデザインで、SPDシューズとしては非常に軽量。ソール剛性が高くないので歩きやすく、ブルベ時のシューズとしてピッタリでした。
また急に消滅した時のために、既に予備を購入済みです。
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番外: マザーツール「照度計」
自転車パーツではないのですが、「買って良かった」ものとして、ロガー付き照度計を挙げておきます。
目的は、「フロントライトの明るさがどのように変化するか」を測定することです。
良かった点
こういったグラフが手軽に作成できるようになりました。実は自転車用ライトは明るさが一定ではない物が多く、それはスペック表を見ても分からないのです。
かといって、人間の目は明るさに慣れてしまうので、ちょっとした変化は気づくことが出来ません。そこで、「慣れ」がない照度計で明るさを測定する必要があります。
これまでは「その瞬間の照度を表示する」機能しかない照度計で、一定時間ごとに「一番明るい場所の照度を測定する」方法を取っていました。
ただ、これは結果が不正確である上に、たまに自分で手を動かす必要があって中々大変でした。
その点、ロガー付きならば、計測を開始して放っておけばSDカードにデータが溜まっていきます。随分楽になりました。
現在、手持ちのライトを片っ端から計測中です。
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まとめ
個人的に「今年買って良かった」製品の紹介でした。
去年に引き続き、コロナ禍で引きこもりが長く、移動費がそのまま物欲に転化された一年だった気がします。
ちょうどこの記事を公開する日には「Onyxハブ」のホイールを引き取りに行く予定ではありますが、記事の公開には間に合わなかったので保留としました。
昨年の「買ってよかった」記事では、こんな話を最後に書きました。
せっかくお話する機会が出来たので、担当者の方に「RN1500 改善要望資料」を作って提出させてもらいました。
来年、この要望を取り入れたライトが出てきてくれたら個人的には大変嬉しいのですが。
残念ながら、OLIGHTから発売された新製品「BFL1800」は、提案書とは全く別ベクトルの製品でした。唯一良かったのは、誤動作防止のスイッチロック機能が付いたことくらいですかね。
他のメーカーからも「これは!」というライトは出てきませんでした。Aliexpressを見ているとちょくちょく面白そうなライトはありますが、なかなか実際に買うまでには至っていません。良いライトならそのうち日本にも入ってくるでしょうしね。
2022年こそ、Volt800の後継製品が出るといいなぁと思ってますが……CATEYEさん、宜しくお願いします!!
「バッテリーを21700 or 26650」「充電をTypeC対応」にするだけで確実に天下を取るライトになると思うんですけどね。
もう一つ。こんな話も書きました。
来年、もう一つ期待したいのが、さらなる携帯ポンプの進化です。
そろそろ電動携帯ポンプのブレイクスルーが来るのではないかと思っているのですが……まだでしょうかね。
電池別体型で100gくらいの電動携帯ポンプ、どこかのメーカーから出してほしいものです。
これについては、今年5月に「公称166g」という製品が出てきて買ってみたんですが……
はい、見事に詐欺でした。
送られてきたのは400g超の巨大ポンプ(一番左)。こんなの携帯できません。
とはいえ、技術的には不可能ではないと思うので、2022年には「小型の電動携帯ポンプが出る!」と希望的観測を書いておきます。
著者情報
年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。