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CATEYE「VOLT400 NEO」ファーストインプレッション
CATEYEの新作ライト「VOLT400 NEO」を購入しました。
購入まで
12月末に発売となったCATEYE「VOLT400 NEO」を買いました。VOLT400の後継品です。
なお、本製品は実店舗販売限定で、通販では販売されていません。
VOLTシリーズの「NEO」
2022年10月末、CATEYEからVOLTシリーズの最新作「VOLT800 NEO」「VOLT400 NEO」が発表されました。
発表時の様子は↑の記事をご参照下さい。
記事タイトルを見ていただいても分かる通り、私にとっての本命は「800」のほうで、「400」は正直視界の外ではありました。
バッテリー容量も小さかったですし、わざわざ買う必要があるとは思えなかったのです。
「800 NEO」発売延期
当初は「800」「400」ともに、2022年12月末に発売される予定となっていました。
新製品【VOLT800 NEO】、【VOLT400 NEO】の製品ページを公開しました!
▼詳しくはこちらhttps://t.co/zSmUFMQIgShttps://t.co/o5FevzqW0j
当初の予定より発売が遅れており申し訳ございません。
発売を楽しみにしているユーザーのみなさん、もう少しお待ちください。 pic.twitter.com/pGOhWWIa2A— 株式会社キャットアイ (@cateye_jp) December 5, 2022
しかし、生産の遅延により、VOLT800 NEOは1月末~2月に発売が延期されることが発表されました。一方、VOLT400 NEOは当初の発表通り、12月末に発売されるようでした。
実機を触る
12月半ば、ワイズロード新橋店でVOLT400/800 NEOの実機が展示されるというイベントに行きました。
そこではキャットアイの営業さんが2つのライトについて解説をしてくれたのですが、そこで気になったのが「VOLT400 NEOとVOLT800 NEOは配光は全く同じ」という言葉です。
前モデルのVOLT400とVOLT800は明らかに違う配光特性を持っていました。
こちらがVOLT400の配光。
こちらがVOLT800の配光です。
VOLT800は素直な円形の配光ですが、VOLT400は手前が明るく、奥側がスポットという、ちょっと変わった配光を持っていました。
今回もそれを踏襲するのかと思っていましたが、NEOは400と800で配光を揃えてきたとのこと。LEDの種類や回路は違うようですが、先に発売されるVOLT400 NEOの配光を試してみたくなってきました。
購入へ
そんな折、いつもお世話になっているサイクルキューブにVOLT400 NEOが入荷したとの情報が入ってきました。
それを知ったのはブルベの試走の最中だったのですが、ちょうどキューブの前を通るようなコースであったため、試走中の購入となりました。
キューブから試走のゴール地点までは約8kmほど。購入したVOLT400 NEOを早速箱から出して、自転車に取り付けてテストをしながら走りました。
ファーストインプレッション
購入後、数十kmの実走と、屋内でのテストを実施しました。
パッケージ
いつものCATEYEパッケージですが、「対向への眩しさ軽減」「ハンドル下でもインジケーター確認可」が強調されています。
裏面。セールスポイントがつらつらと。
両サイドの画像も。情報盛りだくさん。
中身
中身は、ライト・フレックスタイトブラケット・Type-Cケーブル。
ついにCATEYEもType-C端子を搭載。ケーブルにもCATEYEマークが入ってるのが嬉しい。
各部写真
充電端子はType-C。防水等級は前作と変わらずIPX4です。
フタは、こちらの記事で紹介した防水透湿シート入りのものに進化。
レンズとリフレクターは中々独特な形状をしています。真ん中に穴が空いているように見えますが、凹んでいるだけです。
面白いのが、切り欠きが左右だけではなくレンズ下部にも入っていること。足元を少し照らす目的?
スイッチは従来より大きくなり、冬用グローブでも押しやすくなりました。クリック感も良好。
重量
本体のみで145g。
なお、バッテリーのBA-2.2単体で73g。旧VOLT400に付いていたBA-2.2は69gで、4g重くなりました。容量が増えてたりしてたら嬉しいんですが。
上下入れ替えギミック
ブラケットホルダー(写真中央のパーツ)を差し替えることで、ハンドル吊り下げ時でもスイッチが上を向きます。
ハンドルから吊り下げて使いたい人も多いと思うので、これは便利。
モード
公称の明るさ/ランタイムは前作のVOLT400と変わっていません。
カンデラ値も、Highモードで3500カンデラというのは変わらず。
VOLT400 | VOLT400 NEO | |
High | 400lm / 3時間00分 | 400lm / 3時間00分 |
Mid | 100lm / 8時間00分 | 100lm / 8時間00分 |
Low | 50lm / 18時間00分 | 50lm / 18時間00分 |
操作
モード切替はいつものCATEYEと同じ。
長押しで起動し、シングルクリックでモード切替。モードは、
ハイ→ミドル→ロー→ハイパーコンスタント→点滅
の順に切り替わります。ダブルクリックでどこからでもハイモードが起動します。
出来ればRN1500のように、点灯系と点滅系のモードはループを別にしてほしかったですね。
連続点灯テスト
当サイト恒例の連続点灯&照度テストも実施しました。
常用モードになると思われるMidモード(100ルーメン/8時間00分)のモードをテストしています。
結果は以下のようになりました。
残念ながら、明るさダラ落ち系ライトでした。
3850円のAMPP300が一定光量だったので、もしかしたら400NEOも……と期待していましたが、そうはならず。VOLT800 NEOは恐らく一定光量のはずなので、それとの差別化ですかね。
ただ、公称8時間の所、11時間52分も点灯したのはなかなか凄い。あまり暗いところを走らないのであれば、ランタイムの長さを魅力と感じる人も多いと思います。
一応Highモードもテスト。こちらもダラ落ちでしたが、公称3時間のところ、実測3時間27分の点灯でした。
配光
なかなか独特な配光です。
こちら、左がVOLT800で、右がVOLT400 NEO。
VOLT800が円形なのに対し、VOLT400 NEOは楕円形の光になっているのが見て取れるかと思います。上方向の光を横方向に回し、対向車への眩惑を防ぐ狙いがあるようです。
恒例の河原での照射写真です。
VOLT800と比べると、画面奥の10~15mくらいの場所で左右にワイドな配光となっていることが分かると思います。
更に、橋はうっすらと照らされる程度になっており、正面~上方向の光を低減していることも分かります。
でも、実際に使用してみると道路の上に設置されている青看板もちゃんと反射する程度に照らしてくれるんですよね。実に絶妙な配光。
充電
公称3時間半で、実測3時間21分で満充電となりました。
充電時の電流も、しっかり1A出ていました。
走行していて気づいた点
良いなーと思ったのが、「ライト点灯時に、スイッチもうっすら光る」という点です。
左はVOLT800、右がVOLT400 NEOです。
どちらも点灯しているのですが、VOLT800のスイッチを見ても点灯しているかどうかはイマイチわかりません。それに対し、VOLT400 NEOはスイッチ自体がうっすら光っており、点灯していることが一目瞭然です。
今までは「本当についたかな?」と、レンズの前に手をやって確認することが多かったのですが、その手間も無くなりそうですね。
まとめ
とにかく配光が素晴らしいですね。一番欲しい、10~15mの所がかなりワイドに照射されます。路肩までしっかり照らしてくれるので、障害物や段差に早めに気づけそうです。
明るさがダラ落ちになるのはちょっと残念ではありましたが、公称よりも1.5倍の点灯時間があることをメリットに感じる人も多いでしょう。
私の用途(ブルベ)だとメインライトには成りえずサブライトになりそうですが、今後の出番はありそうです。
「VOLT400 NEOと配光が同じ」かつ、「一定光量(おそらく)」である、VOLT800 NEOの発売がますます楽しみになりました。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。