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ROADIE TTにお助けチューブを接続する
仏式専用口金を持つ携帯ポンプ「TOPEAK ROADIE TT」に、定番の補助チューブである「TRISPORTS お助けチューブ」を接続する方法の紹介です。
ROADIE TTの弱点(?)
TOPEAKの「ROADIE TT / ROADIE TT mini」は、現時点での最高性能を持つ携帯ポンプです(と、私は評価しています)。
ROADIE TT 概要
ROADIE TTは、2020年にTOPEAKがリリースした携帯ポンプです。
「ツインターボ(Twin Turbo) テクノロジー」という特殊な機構を採用しており、高圧でもポンピングが重くならない特徴を持っています。詳しくは下記レビューを参照してください。
性能はそのままに、全長を短くした「ROADIE TT mini」もあります。携帯性を重視するならこちらを選ぶべきでしょう(性能は若干落ちます)。
弱点
性能的には最高峰にあるROADIE TTですが、一つ制約があります。それは、「口金が仏式バルブにしか対応していない」ということです。
ロードバイクのバルブは9割以上が仏式バルブであるため、普通に使えば特に困ることはありません。ただ、補助チューブを使おうと思った時に選択肢がほぼ無くなってしまうのです。
補助チューブというのは、このように口金に取り付けて使うパーツです。携帯ポンプ版の延長コードとでも言いましょうか。
補助チューブを使うことによって、「ポンピング時のバルブへの負担が減る」「ポンピング時の姿勢が楽になる」といった利点があります。必須ではありませんが、付けられると便利なのは確かです。
補助チューブは色々なメーカーから販売されているのですが、米式口金を持つポンプにしか付けられないものが大半。ROADIE TTは米式口金なので、適合する補助チューブがほとんどないのです。
ZefalとGRUNGEは仏式口金に対応した補助チューブを販売していますが、どちらもかなりサイズ的に大きいのです。携帯ポンプと一緒にツールケースなどに入れるにはちょっと苦しいサイズでした。
米→仏アダプタは存在しないのか?
ならば、米式口金に対応した補助チューブを使うために、米→仏アダプタを使えばよいのでは?
そう思って実験したのがこちらの記事です。
残念ながら、米→仏アダプタは、現時点の市販品でまともな製品が存在しませんでした。怪しげな中華アダプタを使ってみましたが、高圧で上手く空気が入らずに撃沈。
お助けチューブが使えるかも?
そして本日。耳寄りな情報を入手しました。
「airboneの仏式口金タイプのポンプには、米→仏アダプタが付属するらしい」
airboneの携帯ポンプは下記製品のことです。
こちらのポンプは口金が2タイプあります。米式口金のものと、仏式口金のものです。こちらのレビューは、米式口金タイプのポンプのものになります。
米式口金タイプには、仏→米アダプタが付属しています。確かに、仏式口金タイプに米→仏アダプタが付属していてもそれは自然なことに思えます。
で、この仏式口金タイプのairboneのポンプですが……
家のおもちゃ箱(使ってないパーツを放り込んである箱)を探したら出てきました。
5年くらい前に大阪で見つけ、「ピンク色だし妻用に良いな」と思って買ったような……。結局妻には渡さずに、おもちゃ箱に突っ込まれていたようです。
そして箱の中を調べてみると、ありました! 米→仏アダプタ。これが単体で売っていれば良いんですけどね、見かけたことがありません。
フレームにポンプを取り付けるブラケットにねじ込まれていました。
ROADIE TTにお助けチューブを接続
では、airboneに付いていた米→仏アダプタを使ってROADIE TTに補助チューブを接続してみます。
用意するもの
以下のものを用意します。
組み立て
まずは、お助けチューブに米→仏アダプタを取り付け。若干ネジピッチが合っていないような感触がありますが、取り付けは可能です。
で、この米→仏アダプタの、仏側をROADIE TTに取り付けてロックレバーを上げれば完成。
あとは、お助けチューブの逆側をチューブのバルブに取り付ければ空気を入れることが出来ます。
ポンピング
さて、ちゃんと空気は入るのか?
特に問題なく空気を入れることが出来ました。7気圧からの追いポンピングでも問題は無し。実用には足りそうです。
まとめ
ROADIE TTとお助けチューブを、airbone付属のアダプタで接続する方法の紹介でした。
実は、家にあったairboneの仏式口金タイプのポンプは、「お助けチューブが使えない」という理由でお蔵入りになっていました。これも仏式口金のポンプだからです。しかし、ちゃんとアダプタを付けていてくれたんですね。それに気付いてなかったのが恥ずかしい。
米→仏アダプタを入手するためだけにairboneのポンプを買うのは本末転倒な気はしますが、家にairboneの仏式口金タイプがある人は、この技を使うことができると思います。試してみてください。
著者情報
年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。