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我が家のデジタル計測機器
自転車パーツレビューに使っている、我が家のデジタル計測機器を紹介します。
まえがき
「自転車パーツレビューにも客観的数値を」と思い、計測可能なものは実際に計測するように努めています。
計測機器というのは基本的に高いものなんですが、何とか個人で入手可能なものもあります。
自転車乗りにとって一番身近な計測機器は「空気圧計」じゃないでしょうか。タイヤの空気圧を測るのに必要ですからね。専用の機器として持っていなくても、フロアポンプには最初から付いてくることが多いです。
計測機器は「感覚」ではなく「客観的な数値」を出してくれます。アイテムとアイテムのスペックを客観的に比べるためには必要不可欠なものです。
色々なレビューを書くうちに、我が家にも計測機器が増えました。アナログな計測機器まで入れるとすごい数になってしまうので、本記事では我が家にある「デジタル」な計測機器を紹介します。
空気圧を測定する
空気圧の測定機器です。俗に言う空気圧計。
Panaracer「デュアルヘッド デジタルゲージ」
デジタル式の空気圧計です。これの前は同じくパナレーサーのアナログ空気圧計を使っていましたが、リセットしても0に戻らなくなったので買い替えました。
用途としては、携帯ポンプのレビュー時に使うことが多いです。ポンピング回数と空気圧を記録し、レビューに記載しています。また、チューブレスレディタイヤがちゃんとセットアップできているかを、空気圧の落ち方で確認することもあります。
現在は後継モデルに席を譲り、本製品は廃版となっています。
明るさを測定する
明るさを測定する機器の紹介です。
Tondaj「デジタル照度計 LX-1010B」
明るさを表す単位としては「ルーメン」「カンデラ」「ルクス」とありますが、本製品は「ルクス(照度)」を測定できる機器です。
照度は「照らされた面の明るさ」を表す単位で、こちらのセンサー部(白い部分)に当たった光の明るさを数値で表示できます。
主にフロントライトの明るさの変化を見るために使っていました。ただ、本製品はデータが記録出来ないため、記録できる機器に買い替えました。
マザーツール「デジタル照度計 LX-1128SD」
我が家にあるデジタル計測機器の中で一番高価なのが、こちらのロガー付きデジタル照度計です。と言っても16000円ほどですが。
照度の時間変化をSDカードにCSVで書き出せるのが特徴。これにより、自転車ライトの明るさの時間変化をグラフで出せるようになりました。
放置しておけば測定が終わっているので、かなり楽になりましたね。買って良かった計測機器です。
長さを測定する
長さを測定する機器の紹介です。
シンワ測定「デジタルノギス 150mm」
シンワ測定のデジタルノギス。
元々はアナログノギスを使っていましたが、たまに値を読み違えることがあったので、数値が分かりやすく表示される&精度の高いデジタルノギスを買いました。本製品は1/100ミリメートルまでの数値が表示されます。
タイヤのケーシング幅の作成や、携帯ポンプのシリンダー外径を測るときに使用しています。
シンワ測定「デジタルマイクロメーター」
シンワ測定のデジタルマイクロメーター。
ディスクローターの厚み測定用に購入しました。
元々はノギスで測定していましたが、それだと正しく測定できないことが分かり、マイクロメーターを追加購入しました。
Nakajima Tools「デジタルキャリパーゲージ」
NAKAJIMA TOOLSのデジタルキャリパーゲージ。
シューズの底面の厚みを測定するために購入しました。
重さを測定する
重さを測定する機器です。大きさ別に分けてます。
タニタ「クッキングスケール」
何の変哲もないキッチンスケールです。0.1g単位まで測れるのが特徴といえば特徴。
あまり大きくないパーツの実測重量を計測するために使っています。
メーカー不明「吊り下げ式スケール」
吊り下げ式のデジタルスケールです。メーカー不明。いつ買ったのかも覚えていません。
主に完成車やフレーム、ホイールといった大物の測定に使用しています。精度は高くありませんし、最小単位も10gですが、値の再現性はそこまで悪くないです。
電気を測定する
電流や電圧を測定する機器です。
ノーブランド「USB DIGITAL TESTER」
Amazonで買ったUSBの電流電圧チェッカーです。Type-CやmicroUSBなど多数の端子を持っています。
用途としては、ライトやサイコンの充電時に流れる電流・電圧の測定に使用。操作性はあまり良くありませんが、表示される情報も多く、結構重宝していました。
最近、何も接続していないのに「電流が0.5A流れている」と表示されるようになってしまったので破棄しました。
PLUGABLE「USB-C 電流電圧チェッカー」
少し高級なType-Cケーブル専用の電流・電圧チェッカーです。
こちらの記事を書く際に、両端がType-C端子になっているケーブルに機器を接続した場合、どちらの機器が放電・充電になるかが変化するということを知りました。
そこで、その計測を分かりやすくするために買ったのがこちらのチェッカー。写真でも分かる通り、電流の方向を矢印で表示してくれます。
type-Cケーブルを使う時しか出番はありませんが、精度も良さそうなので重宝している機器です。
AREA「Bi CHEKERS SD-WWC01」
一番最近購入したデジタル計測機器です。
前2つのUSBチェッカーと同様に電流・電圧を測定するための製品ですが、この製品はBluetoothで計測値を送信するロガーとしての機能も持っています。
パソコンに専用ソフトを入れれば、データをリアルタイムでモニタリング&ファイルに書き出しも可能です。
ライトやサイクルコンピューターの充電時の電流特性が見たくて購入しました。6000円ほどしましたが、この機能なら安いですね。
crenova「デジタルマルチメーター」
電子工作等で使われる、一般的なマルチメーターです。
バッテリーや電池が弱っていないかを計測するために購入しました。あまり出番がありません。
温度を測定する
温度を測定する機器の紹介です。
ThermoPro「2 in 1 温度計」
接触(プローブ)・非接触(赤外線)の2通りで計測可能なデジタル温度計。
熱くなりがちな電動携帯ポンプの表面温度測定のために購入しました。
いつかは欲しいデジタル測定機器
今は持っていませんが、いつかは欲しいデジタル測定機器を書いておきます。
積分球システム
ルクスを計測するには照度計を使いますが、ルーメンを計測する際には「積分球」と呼ばれる大掛かりな機器を使う必要があります。
球体の中にライトを照射し、その光を全て計測してルーメン値を測定する機器です。この機器は非常に高価で、数十万円を用意する必要があります。
普通はライトメーカーくらいしか持っていない代物なのですが、何故か一般的なブルベライダーであるはずのd@さんは個人でこのシステムを所有しています。ライトマニア魂に脱帽です。
騒音計
音の大きさを計測する騒音計もいつか欲しい計測機器です。
想定している用途は「電動携帯ポンプの騒音測定」。あれはかなりうるさいので、数値として測定して比較したいのですが。残念ながら、欲しいと思える電動携帯ポンプがまだ登場していないので、騒音計も購入していません。
もし購入したら、フリーボディの空転音の大小の比較にも使うことが出来そうです。
まとめ
我が家でレビューに使用しているデジタル計測機器の紹介でした。
価格帯は1000~16000円と、あまり高いものは使っていません。多分精度もそれなりだと思います。
個人的にはそこまで絶対的な精度は求めていなくて、値の再現性があれば十分だと思っています。それならば、別々のアイテムを同一の尺度で比較出来るので。
今後書くレビューでも、数値で表現できるものはなるべく数値で表現しようと思っています。そのために必要な計測機器があれば、なるべく買い揃えるつもりです。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。