ERGON「BT OrthoCell Pad Set」購入

エルゴンの「バーテープの下に入れるクッション」こと、「オルソセルパッドセット」を買ってみました。

購入まで

本製品を購入するまでの経緯について書いていきます。

手が痺れる

ロングライド中心で走って12年ほどになりますが、恥ずかしながら一定以上の距離では手のしびれが出ることが多いです。私の場合、それは大体400km以上のライドで発生します。

手のしびれの発生メカニズムには諸説ありますが、

距離が伸びる
→体幹の筋肉が疲れて上半身を支えられなくなる
→ハンドルに体重を預けてしまう
→手のひらの神経が圧迫される
→痺れ発生

のように発生するものだと私は解釈しています。

つまるところ筋力不足ではあり、ある程度「乗れている(月にコンスタントに1200km以上)」時期は400km以上の距離を一気に乗っても痺れは出ないのですが、コンスタントにそれだけ乗る時間を確保出来るわけではありません。

となると、あとは「道具に頼る」という手段が考えられます。

バーテープの下に入れる緩衝材

手の痺れ対策のために色々とアイテムを試しましたが、もっとも効果があったと感じたのは↓のアイテムです。

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FizikのBAR GELは、その名の通り「バーテープの下に入れる、ゲルパッド」です。約5mmほどの厚みのゲルパッドをバーテープの下に入れることで、路面からの突き上げを軽減します。

レビューにも書いた通り、1000kmブルベを走り終わっても痺れがほとんど出ず、効果の高さを実感できました

ゲルパッドはそうそう劣化しないこともあり、4年経った今もブルベ用のスチールロード(QUARK)のハンドルに取り付けたまま使っています。

ディスクロードの悩み

一方、もう一台所有しているディスクロード(INFINITO CV)でブルベを走ると、未だに手のしびれが出ます。

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こちらは特にバーテープの下に緩衝材を入れていないのと、CADEXのハンドルが割りと快適性の面では良くないことが要因と考えています。重量はとても軽いし、剛性も十分あるのですが、衝撃をそのまま伝えてくるイメージです。

そういったこともあり、BAR GELをディスクロードにも入れようかと思ったのですが。

いかんせん、BAR GELって重いんですよね。BAR GELは上ハンドル用と下ハンドル用がセットになっていて、私は上ハンドル用のみだけを使っています。それでも重量は約55g。

せっかく軽いカーボンハンドルを付けているのに、そんな重いものは入れたくない。かといって、手の痺れは対策したい。

……ということで、「バーテープの下に仕込む軽くて効果的な緩衝材」を探してみることにしました。

バーテープの下に仕込む緩衝材の比較

調べてみると、結構な数のメーカーが「バーテープの下に仕込む緩衝材」に参入していることが分かりました。

Selle Italia「SHOCK ABSORBER KIT」

まずはサドルメーカーとして有名なセライタリアの「ショックアブソーバーキット」。

 

日直商会サイトより引用

ハンドルの形に整形されたクッションをバーテープの下に巻くというもの。

私も買ってみたのですが、手元に届いたクッションを見ると物凄く保水しそうな質感に見えました。実際、水を掛けてみるとスポンジのように保水することが判明。1cm厚の発泡ウレタンなので、ほぼスポンジそのものです。

バーテープの下にスポンジのようなものがあると、雨が降った時にずっとバーテープが乾かない状態に陥る(そしてグローブも水没する)ので、これはダメだなと悟りました。

CICLOVATION「XTRA KUSH」

次に、新興バーテープメーカーであるシクロベーションのXTRA KUSHを試してみました。

ACTION SPORTSサイトより引用

これも実際に買ってみましたが、届いたアイテムはどう見ても「表面加工がされていないだけのバーテープ」でした。単純にバーテープを二重巻きするようなものですね。

FIZIK「BAR GEL」やSelle ITALIA「Shock Absorver Kit」はハンドル上側のみに乗せるタイプでしたが、今回のXTRA KUSHはハンドル下側も含めて巻かれます。その分、かなりハンドルが太くなります。

太いハンドルにはあまり抵抗がないつもりでしたが、2.5mm厚のテープがハンドルの上下に追加されると思った以上に太くなりすぎて、非常に握りにくくなることが分かりました。これを使うなら、合わせるバーテープは極薄のものじゃないとキツいですね。

重量増は10gほどとかなり軽かったのですが、あまりの太さに一週間ほどで嫌になって使用をやめてしまいました。

ERGON「BT OrthoCell Pad Set」

最後に見つけてきたのは、今回の記事で紹介するERGONのオルソセルという製品です。2022年発売の新製品。

ERGONサイトより引用

素材は「オルソセル® ハイエンド フォーム」とだけ書かれていて具体的には分かりませんでしたが、公称重量は30g。上ハンドルのみ使えば重量は半分程度になるはず。

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値段が4000円と、他製品に比べてかなり高いのがネックではありましたが、ちょうど楽天スーパーセール中でポイントが多めに付いたので、試してみることにしました。

ERGON「BT OrthoCell Pad Set」

注文から数日で届きました。

中身

パッケージの中身は、上ハンドル用と下ハンドル用が左右で計4枚入っています。1枚1000円と考えると中々の高級品。

触ってみた感じはEVA素材のようにも思えますが、水をかけてもほとんど保水しませんでした。保水性の低さは合格です。

重量

上ハンドル用のみで12g。BAR GELに比べると1/4以下です。かなり軽い。

なお、下ハンドル用は左右で9gでした。

取り付け

取り付けは行きつけのショップでお願いしました。

一旦、パッドをビニールテープで固定し、その上からバーテープを巻いていきます。

バーテープは、CYCOLOGYです。左右で84g。大体バーテープの相場の重量はこれくらいです。

取付完了。やはり太くはなりますが、ハンドル下側にはパッドがないので、握りやすさは損なわれていません。

効果

まだ40kmほどしか走っていませんが、効果について。

バーテープの下に何も入れていなかった時に比べて、底付きしにくくなっています。地面からの突き上げもマイルドになりました。

まとめ

第一印象はかなり良かったです。

軽くて、実用的な衝撃吸収性はあります。保水性も低い。後発なだけあって、「先発製品の弱点をうまく潰してきたな」という印象です。

気になるのは耐久性。BAR GELは4年使ってもヘタリは感じませんが、オルソセルはどうなのか。そこはもう少し使ってみてからレポートしようと思います。

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著者情報

年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

 


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019年の2回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)