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【レビュー】UNICH 「ミニポンプHP Lサイズ」
評価:4
UNICHの携帯ポンプ。ロード用の高圧対応製品です。元LEZYNEのデザイナーが起こしたブラントのこと。
カラーはシルバーとブラック、サイズはSサイズとLサイズがあり、今回レビューするのはブラックのLサイズです。
購入動機
埼玉サイクルエキスポの武田産業ブースで安売りされていたので購入。なんと1000円です。
確かUNICHの携帯ポンプは3000円以上したはずなので「安い!」と思ったのですが……。
製品概要
実測重量は100.0g。最大気圧は9.8気圧とされています。
Lサイズの全長は233㎜です。仏式/米式に対応。
使用感
自宅内でポンピングテストを実施。対象のタイヤはPanaracer GRAVELKING 26Cです。
重量
公称重量100g、実測重量100.0gと異様に正確な重量でした。非常に精度の高いモノ作りをしていそうです。
100gという重量は、現代のロード用携帯ポンプでは標準的な重量と言えます。
大きさ
233mmと、ツール缶には入らない大きさです。フレームにアダプタで取り付けるか、大きめのサドルバッグ、またはフレームバッグに入れることになると思います。
使用法
本体に組み込まれたホースを取出し、本体に取り付けてから使用します。ホースとバルブの接続方式は、ネジ込み式です。
ただ、実際に使う場合は、先にバルブにホースを付けたほうが良いでしょう。ポンプとホースを先に繋ぐと、ホース先端部分が空転しない構造なので、ポンプ本体を一緒に回すことになってしまいます。
ホースの取付、バルブへの口金の取付ともに非常にスムーズなのが印象に残りました。重量もそうですが、切削の精度が高いのでしょう。
性能
前述の通り、Panaracer GRAVELKING 26Cに対してテストを実施しました。
170回→6.0気圧
素手でポンピングを継続するのが辛くなった時点で上記の気圧でした。
一応、持ち手の表面が梨地に加工されており、滑りにくくはなっていますが、150回以降は残念ながら地面に押しつけてポンピングすることは形状的には不可能。底を押そうとしても手にめり込んで痛いというのが辛くなった理由なので、グローブなどがあればもう少し高圧までは行けそうです。あと、持ち手の部分も結構熱くなります。6気圧を超えると素手で持つのは辛そう。
ポンプの全長が長いため、1回あたりのエアボリュームが多く、170回という少ない回数で6気圧まで入るのは評価出来ます。ただ、公称の9.8気圧を入れるには、相当筋トレが必要になると思います。
その他
ブランド名について。このポンプに印字されているのは「UNICH」。UNique teCHの略だそうです。国内代理店の東商会のサイトに書いてあるのもUNICH。でも、このワードで検索しても公式サイトが存在しません。
どうも、ブランド名が「UNICHE」と変わったようなのです(Eが増えた)。
現在の公式サイト(http://uniche.tw/)のドメインは2016年に作られたもの。恐らく昔の公式サイトである(http://unich.tw/)は2011年にドメインが作られているので、UNICH→UNICHEへとブランド変更があったのは間違いなさそうです。多分、この手の話は商標的に何か物言いが付いたからではないかと思うのですが、詳細は不明。
まとめ
精度が良く、そこそこ軽量な携帯ポンプ。少ないポンピング回数で高圧まで入りますが、上限は6-7気圧が良い所でしょう。特別な機構は搭載していないので、高圧になるほど腕力は必要です。各部の精度が良く、作業性は良いのですが。
しかし元々の定価は4800円とかだったようですが、今やAmazonでも1780円で投げ売られていますね。ブランドが変わってしまった今、仕方ないのかもしれません。
評価
対象モデル: UNICH「ミニポンプHP Lサイズ」
年式: 2015年
定価: 不明
購入価格: 1000円(税込)
価格への満足度
この精度とは思えない安さ。
総合評価
6気圧までなら入れられる、精度よし。
レビュアー情報
年齢: 34歳(レビュー執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: QUARK ロードバイク(スチール), GIANT ESCAPE RX(アルミ)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。