Magicshine RAY2600を購入

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Magishineの新作ライト、「RAY2600」を購入しました。製品紹介と、購入直後のファーストインプレッションを書いていきます。

目次

Magicshine RAY2600

今回購入したのは↓の製品です。

Magicshine Lighting
404 Not Found Magicshine, a brand name synonymous with brightness and reliability, is the market leader in high-performance bike lights. We have been specializing in lighting...

OLIGHTとコラボレーションをしている自転車ライト専業メーカー「Magicshine」の新作ライトになります。

購入した理由

例によって、面白い新製品を見つけてくる「紙の男」さんの情報で存在を知りました。RN1500も彼が最初に見つけてます。

MAX2600ルーメンや振動感知は正直どうでも良かったのですが、「170ルーメンで22時間56分」というスペックは見逃せませんでした。Volt1700の「200ルーメンで15時間」並の素敵スペックです。

 

Magicshine公式サイトより引用

ライトのモードとランタイムはこのような感じ。なんと14モードもあります。

加えて、スポット/ワイド配光の切り替えも興味を惹かれました。

 

Magicshine公式サイトより引用

左のレンズがワイド配光、右のレンズがスポット配光。片方ずつ点灯するモードもあれば、左右同時に点灯するモードもある模様。

こうしたライトは以前からいくつかのメーカーが出しています。著名なところで言うと、RAVEMENですかね。

https://ravemenjapan.com/product/ravemen-pr1600

こちらのライトのレンズも似たような設計をしています。18650電池を2本内蔵しているあたりも同じ。重量はややRAY2600のほうが軽く、電池容量はRAY2600のほうが700mAhほど多いスペック表記になっています。ライトのスペック表記は当てにならないのであくまで目安ですが。

7月にリリースとなったばかりのRAY2600。まだ日本では誰も買っている人もいなそうでしたし、色々イベントもキャンセルになっていたのでその分のお金をつぎ込んで買ってしまいました。久々の人柱です。

とはいえ、コラボしている(というか恐らく製造と設計はMagicshine?)OLIGHTのライトの出来が良いので変なものは来ないだろうという確信はありました。

注文

今回はMagicshineの直販サイトから購入しました。

日本に特に代理店はなさそうだし(何故か一部製品はヨドバシで取り扱いがある)、新製品ということで日本のサイトには取り扱っている所もありませんでした。

新規会員登録で10ドル分のクーポンも出る&50ドル以上の注文で日本への送料も無料ですし、海外通販先としては中々条件が良いと思います。

RAY2600は別売りでリモートスイッチもあるのですが、私の用途だと使いみちが無さそうだったので注文せず。ライトが届いた翌日に、「リモートスイッチ無料付属キャンペーン」を始めたようですが……(結構悔しい)。

配送

Yun Expressという謎の配送会社で中国の深センから発送されました。

7月29日に注文で、8月5日に届きました。国内配達は日本郵便が担当するようです。7日で届くのは海外通販にしてはかなり早いほうですね。

最近、配送トラブルに見舞われることが多かったのですが、特に何事もなく届いてホっとしております。

ファーストインプレッション

相変わらずブルベが再開される気配はありませんが、夜練や週末のライドで少し使ってみたので、そのあたりのファーストインプレッションを書いておきます。

装丁

箱や梱包はRN1500とほぼ同じです。色が黒い点が違うくらい。付属品もRN1500と一緒です。

Magicshine版のRN1500は少し違う装丁だった気がするんですが、こちらのiPhoneチックな箱に統一されたんですかね。

RN1200に初搭載された「スイッチロック機能」がRAY2600にも搭載されており、箱から出した時点ではロック状態になっていました。配送中にスイッチが入ってしまうトラブルを防ぐためだと思われます。

しかし、説明書を読まない人だと解除方法が分からない気がしますね……(正解はスイッチを5秒間長押し)。ただ、その時点で試行錯誤をすればユーザーは「ロック機能がある」ということを認識しますし、その先のことを考えれば良い試みと言えるかもしれません。

重量

公称190gで実測193g。これくらいなら誤差の範囲と言って良いと思います。

18650電池を2本使っている割にはかなり軽い部類です。同じ電池構成のVolt1700は256gなのでかなり軽く収まってますね。もちろんVolt1700はバッテリー交換機能を備えている(RAY2600は交換不可)ので、単純比較するのは可哀想ですが。

大きさ

左がRAY2600で、右がRN1500。

RAY2600のほうが少し短く、幅は大きいです。RN1500が30mm幅に対して、RAY2600は42mmあります。1.4倍幅。

 

私のハンドルはこんな感じでカツカツなので、RAY2600を取り付けるところがありませんでした。逆さ吊りにすれば付けられそうでしたが、RAY2600は上下指定があります。逆に付けると意図した配光にならないということで……

 

とりあえずハブ軸にマウントを付けて、そこに取り付けてテストしました。ただ、地上からの高さが低いのであまり配光の具合が分からないんですけどね。

操作

このライトは総じてよく出来てると思うんですが、操作系がとにかく複雑です。

LEDが2灯あって、それぞれを単独で点灯したり、両方とも点灯したりできるのでモード数が多いわけです。それを制御するために操作が複雑になっています。

 

何が複雑って、スイッチが↑↓の2ボタンあるんですよね(真ん中の太陽マークは恐らく周囲の明るさを測定するセンサになっていて、ボタンではない)。これにより、「2ボタンを同時押しする」という操作が出てきます。SRAMのeTapみたい。

とはいえ、1ボタンでこの膨大なモードを制御しようと思ったら更に複雑な操作系になるはずで、仕方ないのかもしれません。

動作モード切替

まず、このライトには「ノーマルモード」「スマートモード」という2種類の動作モードがあります。

比較すると以下のような違いがあります。

 

ノーマルモード スマートモード
明るさ自動調整 しない する
自動消灯/点灯 しない する

スマートモードは周囲の明るさに応じてライトの明るさを自動で調整する機能があります。便利な機能ではありますが、点灯時間が読めなくなるのでロングライダーとしては不要。よって、基本はノーマルモードで使う予定です。

しかし、どうも購入した時点の初期モードはスマートモードである様子。勝手に明るさが変わってしまいます。

さて、ではこのモードの切り替えはどうやるのか? マニュアルには以下のように書かれています。

MODE SELECTION: In standby mode, press the up/down button at the same time to enter mode selection.
Press up button to select smart mode or press the down button to select normal mode.
Press the up/down button at the same time to confirm the selection mode.

 

とりあえず、↑↓ボタンを同時押しすればモードを切り替えられるようですが……「standby mode」って一体。初めて出てきたキーワードなんですが。

点灯状態から↑↓ボタンを同時押ししてみましたが、ノーマルモードに切り替わった感じはありません。試しに、消灯状態で↑↓ボタンを同時押ししてみたら、モードを切り替えることが出来ました。Standby mode=消灯状態、ということだったみたいです。

点灯モード切替

次は点灯するLEDのモードを切り替えます。明るさではなく、左右のLEDがどう点灯するかを選択します。

 

LEDの実際の画像はこんな感じ。

点灯した状態で、↑↓ボタンのどちらかを素早くダブルクリックすることで、「左のLED点灯」「右のLED点灯」「左右同時点灯」「点滅」と、点灯モードが切り替わっていきます。

明るさ切替

ノーマルモードの場合、各点灯モード内で明るさの切り替えが可能です。

↑ボタンなら明るくなり、↓ボタンなら暗くなるという、シンプルな操作系です。ここをシンプルにしたかったがためにボタンを2つにしたのでしょうね。

ちなみに、点滅モードで↑ボタンを押すと、点滅のパターンが変わります。

配光

ハブ軸にライトを付けてしまったので本格的に配光をチェックできていません。

とりあえずワイド配光だと横が広く、スポット配光だと縦が広くなる感じ。左右同時点灯だと、横も縦も広くなります。よほど理由がなければ左右同時点灯のほうが夜道では安全だと思います。

ランタイム

疑り深い私は、今回もライトの実点灯試験を実施しました。

テストしたのは、ブルベで使うことを想定した2つのモード。2灯同時点灯のローモード(330ルーメン)と、1灯点灯のローモード(170ルーメン)のテストになります。

まずは330ルーメンモード(公称11時間45分点灯)の結果は以下です。

11時間39分: 赤ランプ点灯(残り20%)
14時間07分: 赤ランプ点滅(残り10%)
14時間27分: 消灯(残り0%)
次に、170ルーメンモード(公称22時間56分点灯)の結果は以下です。
23時間41分: 赤ランプ点灯(残り20%)
27時間13分: 赤ランプ点滅(残り10%)
27時間24分: 消灯(残り0%)
どちらも、ランタイムに偽りはありません。
また、照度も測定してみました。RN1200は点灯後30分で照度が落ちていましたが、RAY2600は1時間後でも照度は落ちていませんでした。明るさを保つという点でも優秀です。

充電

本製品もType-C端子なので充電は早いです。

ただ、電池容量が6700mAhもあるため、充電はRN1500よりも少し長く、3時間半程度掛かりました。それでも十分早いのですが。参考までに、Volt1700は充電に5時間半掛かります。

給電機能

RN1500にあった、モバイルバッテリーとして使える機能をRAY2600も備えています。

試しにスマホと接続してみましたが、充電できることが確認できました。

まとめ

モードが多すぎて操作系は複雑ですが、ライトとしての性能は中々優秀そう。スペック通りの時間だけ点灯しますし、明るさも落ちませんでした。

ネックとしては、その横幅でしょうか。ハンドル周りに色々付けているロングライダーは中々置き場所に困りそう。RN1500やVolt800と言ったライトの代わりに配置するには大きすぎます。

既にVolt1700クラスのライトを使っている方は、それと置き換えれば問題はないでしょう。

詳しいレビューはまた使い込んでから書きます。まずはマウント方法を考えないと……。

 

現在、自転車用ライトの15%割引クーポンコードが発行されています。

クーポンコード: cannonball24
対象:ストア内すべての製品
回数制限: 1人1回限り

追記(2021/8/10)

この記事を公開した翌日に公式から操作マニュアル動画が出ました。

操作方法が複雑で分からないという問い合わせがあったのかもしれませんね。私も分からなかったし。

著者情報

年齢: 36歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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