Continental GP5000S TR、購入&組付け

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Continentalの新タイヤ「GP5000S TR」を買いました。

この記事では、組付けと少しだけ走ってみた感想を書いていきます。

目次

購入までの経緯

端的に言えば「興味があったから」です。

クリンチャー版がとても良かった

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現在、私の実質的なメインタイヤはクリンチャーのGP5000です。

転がりの軽さ・耐パンク性・重量等々、GP4000S譲りの全方位優秀っぷりが気に入っています。

ライバルとも言えるミシュランの「POWER ROAD」をテスト中(1000km程度使用)ですが、今のところはGP5000の方が好きですね。

TL版はスルー

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チューブレス版である「GP5000 TL」も気になってはいましたが、「あまりにも固くて嵌めづらい」という話を各所で聞いていたため、試すことはありませんでした。

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外れなくなっても困りますしね……。

TLR版登場

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そして今年10月。特に前情報もなく、パリルーベで優勝するという鮮烈なデビューを飾った新タイヤが、今回の記事の主題である「GP5000S TR」です。ついに「S」が付きました。

コンチネンタルは「GP4000」のグレードアップ版として「GP4000S」を出しましたが、「GP5000」でも同じことをしたというわけですね。なお、GP4000はあまりに息の長いモデルで「GP4000S2」まで出ました。4000→5000ほどの大きな変化ではありませんが、「S」が付くのは準メジャーバージョンアップであると言えます。

しかし、「5000S」はチューブレスタイヤのみの登場です。クリンチャーのラインナップはなし。これから登場するかもしれませんが、少なくとも現時点では発表されていません。

前作のGP5000 TLに対し、転がり性能を20%削減、サイドウォールのプロテクション性能を28%もそれぞれ向上させつつ、45g(700x25C)の軽量化を実現。

と、能書きだけ見ると凄く良さそうな「GP5000S TR」。とはいえ、これを鵜呑みにするほど私も素直ではありません。

海外のタイヤ性能測定サイト「BICYCLE ROLLING RESISTANCE」は既に「GP5000S TR」の測定も終えています。

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結果だけ見ると「GP5000 TL」よりも僅かに抵抗が大きかったようです。「20%抵抗が減る」という能書きからするとガッカリですが、あくまでもこのサイトの行う測定はドラム試験機によるもの。実際の路面とは結果が異なる可能性はあります。

迷った末に入手

準メジャーバージョンアップということで、気になる「GP5000S TR」。異様に硬かった「GP5000 TL」に比べて組付け性も改善されているという話も聞きました。

11月も中旬を過ぎると、ようやく各ショップで「GP5000S TR」入荷の報が聞かれるようになりました。

そう言えば「Oltre XR4」を購入した際にワイズロードで結構な量のポイントを貰っていたな……ということを思い出し、出かけたついでに買ってしまいました。

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しかしタイヤ1本1万円超えかぁ……チューブラー以外では初めてですよ、ここまでのお値段は。

スペック等

さて、こちらがGP5000S TRです。手前にいるのは、NEWアイテムを見つけて驚いたトビネズミのぬいぐるみです。

まだIRCのチューブレスタイヤのトレッドは残っていたのですが、好奇心に負けて早速組み付けてみることにしました。

今回購入したのは、GP5000S TRの25Cを2本。TOKENのKONAX PROに組み付けます。

重量

まずは恒例の重量測定から。25Cサイズの公称重量は250gです。

 

2本の実測重量は、247gと252g。平均すると250gなので、まぁまぁ精度は悪くないといった所でしょうか。海外のフォーラムを見ると、260g台の人も結構いるので、軽い個体を引いたのかもしれません。

「GP5000 TL」に比べると、45g軽くなっていますが、TLRで最軽量のIRC「Formula PRO S-LIGHT」に比べると公称で30gほど重いです。

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ただ、S-LIGHTは耐久性に難ありと感じたので、30g増で耐久性が上がるならば歓迎します。

見た目・トレッドパターン

見た目的には、ロゴ部分くらいしか差はありません。GP5000ではドイツ国旗が入っていた部分に「TR」の記載があります。トレッドパターンも同じですね。

組付け

チューブレスタイヤの組付けはかなり体力と時間を使うので、雨の夜に実施。大抵晴れていると走りに行ってしまうので。

リムへの取り付け

まずはタイヤをリムへ取り付け。

既に入手した人たちが「随分組み付けやすくなった」と書いていたのでスルッと入ると思ったんですが……片側のビードすらハマらないんですが

普通は片側のビードはすんなりハマり、もう片側のビードがハマらなくて苦労するものなんですが、そもそも片側が上がらない。これまで組み付けたIRCのFormula Pro、SchwalbeのONE TLEについては、片側のビードはすんなりハマりましたが……脱落をなんとしても防ぐ、ドイツの安全志向が現れているんでしょうか。

「650Cを買っちゃったか?」と一瞬疑うこの感じ、かつてコンチネンタルのチューブラータイヤを組み付けた時のことを思い出します。

 

IRCのチューブレス用タイヤレバーを使い、なんとか片側のビードをリムに落としました。普通はここからが大変なんですが……

 

もう片側はそこまで苦労なくハマりました。普段はこっちのほうが苦労するんですけども。しっかりビードを溝に落としてタイヤレバーを使えば問題なし。クリンチャーよりは硬いですが、常識の範囲の硬さです。

やはり「GP5000 TL」に比べると組み付けやすくなっているということでしょうか。GP5000 TLは組み付けたことがありませんが。

シーラント注入

GP5000S TRは「チューブレスレディ」タイヤなので、シーラント必須です。

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今回は、エフェットマリポサの「Vegetalex」を使うことにしました。

シーラントには大抵アンモニアが入っているものですが、室内作業派の私にはあの臭いは耐えられず。出先でパンクした際にチューブを入れることを考えて、掃除しやすいシーラントは無いか?と探して見つかったのがこちらの製品です。

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詳しい説明は代理店のサイトをご参照ください。

 

バルブコアを外して、シーラントを注入。

Vegetalex、期待通り刺激臭はありません。多少においはしますが、気にならないレベルです。

「ラテックス系のシーラントの1.2倍多く入れること」と推奨されているので、今回は36mlを注入しました。一応、半年は持つと公式は豪語していますが、実際のところはどうなんでしょう?

空気を入れる

まずはフロアポンプでビードを上げようとしましたが、全く上がらず。「バルブコアを抜いて空気を入れると良い」というアドバイスも頂きましたが、やっぱり駄目。

我が家にはブースターもないので、こういう時に頼れるのはCO2ボンベです。

 

「カン!カン!」という音とともに、割とすんなりとビードが上がりました。

シーラントを馴染ませる

あとは、ビードとリムの隙間や、バルブ周辺にシーラントが回るように、回転させたり振ったりします。

ただ、結局実走してみるのが一番らしいですが。

一晩放置

一旦ビードが上がっていれば、空気はフロアポンプで普通に入ります。

8気圧程度を入れて一晩放置。

組付け完了

丸一日で大体8→4気圧程度まで落ちていました。

あとは実走で衝撃を与えて、馴染ませれば完成です。使うまでに結構時間が掛かるのがチューブレスレディの疲れるところですね……。

実走

試す……というよりは、シーラントを馴染ませるために近所を少し走りました。その際の感想を一応書いておきます。近所を乗っただけの雑な感想なので悪しからず。ちゃんとしたレビューは使い込んでから書きます。

GP5000S TRを付けたホイールは、我が家で唯一ブルベに使われない「Oltre XR4」にインストール。なんだかんだでブルベへのTLR投入には及び腰です。

「Di2」「ステム一体型ハンドル」もそうですが、我が家のOltreは「そろそろ馴染むべき新技術」のテストベッドになってますね。

空気圧は、前:6.5気圧・後:7.0気圧でテストしました。

漕ぎ出し

重量的にはこれまでのIRCより+40g程度(タイヤで30g・シーラントで10g)。

漕ぎ出しは重く感じるかな?と思ったけれど、特に感じず。平地しか走っていないので、坂を登ってみるとまた印象が変わるかもしれません。

転がり

まだ皮むきも終わってないはずですが、凄く転がる感じはあります。

それまで使っていたIRCよりは確実に転がる感触がありますが、タイムは測っていないので実際に早いかどうかは不明。

乗り心地

これもIRCより良いと感じました。

ただ、そんな荒れた道を走ったわけでもないので、こちらも参考程度ということで。

太さ

リム内幅20mm(C20)のKONAX PROに取り付けた状態での太さは、26.7mm。

リムの外幅が27.4mmなので、ほぼリムとタイヤの太さが一緒になっています。使い込んだらもう少し膨らみそう。

まとめ

GP5000S TR、チョイ乗りの印象はなかなか良かったです。

少なくとも「大きく期待はずれ」ということは無さそう。GP5000TLも走行性能の評価は多くの人が高かったですし、その後継ともなれば変なものは出てくることはまず無いはずですから。

組付けは「通常のチューブレスレディよりは硬いが、GP5000TLよりはかなりマシ」と言った所でしょうか。個人的には結構苦労しました。

耐パンク性能も上がっているらしいので、4000kmくらいは使えるといいなーと思っています。使い込んでからちゃんとしたレビューを書きます。

 

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著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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