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Onyxホイール、組み上がり
7月に注文したOnyxハブを使用したホイールが組み上がりました。
武蔵小杉のショップ・CYCLECUBEのオリジナルブランド「MAVERISMO」の第一号製品であるホイールを紹介します。
これまでの経緯

今年7月に、Onyxハブを使ったホイールに試乗。
その勢いのまま、CYCLECUBEにてOnyxハブをオーダー。

5ヶ月経ってようやく国内に入荷。ほぼ受注生産品とは言え、なかなか時間が掛かりました。
ただ、素晴らしい色に仕上がっていました。
そしてそこから一週間ほど、「ホイールが組み上がりました」という連絡を受け、早速受け取ってきました。
ホイール紹介
こちらが組み上がった私のホイール。カッコいい!
妻のホイールはこちら。ハブとデカールの色を揃えてもらいました。
パーツ構成
今回のパーツ構成は以下です。
私 | 妻 | |
ハブ | Onyx Racing「Vesper Road(Candy Red)」 | Onyx Racing「Vesper Road(Fluo Pink)」 |
リム | 前輪: PAX Project「AR30W(20H)」 後輪: PAX Project「AR30W-R(24H)」 |
前輪: TNI「AL22W(20H)」 後輪: TNI「AL22W(24H・オフセットリム)」 |
スポーク | Sapim「CX-RAY Black」 | |
ニップル | DT Swiss「アルミニップル(レッド)」 | DT Swiss「アルミニップル(ブラック)」 |
重量 | 前輪: 694g 後輪: 1008g合計: 1702g |
前輪: 630g 後輪: 954g合計: 1584g |
本当はナローリムで組むことも考えましたが、昨今はタイヤの設計前提が内幅19mmになってきたことを踏まえ、C19のリムを選びました。
妻は軽量性重視でTNIのリムハイト22mm、私は巡航性重視でPAXのリムハイト30mmを選びました。
組み方
前輪は20Hのラジアル組、後輪は24Hの両サイドタンジェント組でお願いしました。
外観
ニップルとデカールもメタリックなレッドで統一してもらいました。
デカールの文字は「MAVERISMO」。
CYCLECUBEさんがショップブランドとしてオリジナルホイールやフレームをこれから展開していくそうで、私達のホイールはその第一号製品ということになりました。
MAVERISMOは「MAVERICK」と「~ISMO」を合わせた造語です。
MAVERICKは焼き印の無い放牧牛という意味が転じて、独自路線とか異端とか型破りみたいな意味があるそうです。
~ISMOはイタリア語などで~主義の意味ですね。
合わせて「独自主義」とか「孤高主義」といった感じですかね。
CYCLECUBEは「C.S.MAVERICK」というネットショップも運営されており、こちらの言葉には思い入れがあることが伺えます。
重量
重量は以下の通りです。
妻のホイール: 1584g (630g/954g)
フリーボディ
面白いのがフリーボディの構造。
アルミ製なんですが、スプロケの食い込み防止のために鉄の棒が通されています。
価格
私のホイールが16万円、妻のホイールが15万円ほどです(ハブの価格だけで11万円)。アルミリムのホイールのトップグレード(シャマルやレーゼロ)と同等の価格と言えます。
私と妻のホイールの価格差は、リムの差です。
実走インプレ
とりあえず組み付けて、50kmほど走行してみました。

タイヤはContinental「GP5000 25C」のクリンチャー。

チューブはRevoloop「Race」にしました。軽量なポリウレタンチューブです。
音
試乗の記事でも書きましたが、足を止めた時の空転音が本当に無音です。
チェーンオイルに「muon」を使えば、足を動かしているときも音がしなくなるので、ライド中はほぼ駆動音が無くなります。あなたも今日から「森の忍者(by 弱虫ペダル)」!
ペダリングの感触
Onyxハブの特徴は、「ワンウェイクラッチ」。
足を動かしている間はスプラグが軸を掴み、足を止めるとスプラグは軸から離れます。
通常のハブだと、爪がラチェットにハマるまで、角度にして数度のラグ(スカッと抜ける感覚)があるものですが、Onyxのハブはラグがありません。踏み始めた瞬間から駆動力が掛かります。逆に、脚にも抵抗感が返ってきます。
ある意味ピスト的な感触といえば伝わりやすいでしょうか? ただ、ピストと違って足を止めても前転はしません。あくまでも「回している間は常に駆動力が伝わる」という点でピストに似ていると感じました。
CYCLECUBEの店長は「脚とホイールが一体化したような独特の感覚」と表現されていましたね。ある意味、綺麗に回すことを矯正(強制?)されている感じもあります。
私はハムストリングスを中心に使うペダリングなんですが、Onyxハブで走ると太ももの前側の筋肉に疲れを感じました。少し慣れるまでには時間が掛かりそうですが、ペダリングトレーニングになりそうです。
加速感
OnyxはロードレースよりはBMXレースでよく使われる製品です。
その理由は、駆動力の伝達の速さ。特に加速が重要なBMXでは、この掛かりの速さが重宝されているそうです。
確かにトップスピードに乗るまでは早いですね。試乗のホイールでは少しもたつきを感じたのですが、今回組んでもらったホイールではそういったこともなく。爽快な加速感を味わえました。30mmという、アルミリムにしては高めなハイトのリムを選んだのも一因かもしれません。
重量は重めですが、走りに重さは感じませんね。
フレームとのマッチング
私の自転車はメタリックレッドを多く使っているので、フレームカラーとハブカラーがマッチして非常に気に入りました。
大抵のハブって黒なので気づかないんですが、ハブに色が付いていると意外と目立つんですよね。
ただ、このキレイなハブを隠したくないので、ハブに巻くタイプのスピードセンサーが使えないのが目下の悩みどころです。
まとめ
Onyxハブのホイールが組み上がった報告でした。
組み上がりまでに5ヶ月も掛かってしまいましたが、いい買い物が出来たと思っています。
さて、これで晴れて「オーダークロモリ」+「手組みホイール」という、なかなかのエンスー仕様になってしまいました。この自転車はブルベ用として作ったものですが、色々実験的に遊ぶ自転車でもあるので、しばらくOnyxホイールで遊んで見る予定です。
まずは、年明けのブルベには夫婦ともにこちらの「MAVERISMOホイール」で臨む予定です。Onyxハブとブルベの相性はどんなものか? 確かめてきます。
なお、CYCLECUBEさんでは今後、Onyxハブを使ったホイールをパッケージとして販売していく予定だそうです。
近いうちにブランドの公式サイトを作る予定とのことで、気になる方はCYCLECUBEの公式サイトをチェックしておいてください。
著者情報
年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。