Pixel 6a ファーストインプレッション

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Googleの最新スマートフォン「Pixel 6a」が本日届きました。

目次

購入まで

Pixel 6aが本日届きましたが、購入を決めたのは3日前。それまでは買い替えすら考えていませんでした。4ヶ月前に「Xperia 1 II」を買ったばかりでしたので。

「Xperia 1 II」購入

今年3月に、ちょっと古いXperiaのフラグシップ機である「Xperia 1 II」を購入しました。

目的は、カメラ性能。

有名なレンズメーカーであるZEISS(ツァイス)のレンズを搭載し、スマホとは思えない画質が売りの機種。

「デジカメを持ち歩かずに、良い画質の写真が撮りたい」というテーマで購入しました。

電波状態が悪い…?

そんなこんなで、Oppo「Reno A」→Sony「Xperia 1 II」へと機種変更をしたわけですが。

カメラの性能は文句がないし、ハード性能も良かったのですが、どういうわけかすぐに圏外になるのです。

少しでも山間部に行こうものなら、速攻で圏外。ヤビツ峠は頂上どころか菜の花台まで降りても電波を掴まない始末です。それだけではなく、都内でも少し建物の奥に行くと極端に通信が不安定になりました。

極めつけは、7/23-24で走った「宗谷岬600」ブルベ。

去年はオロロンラインの最北部以外では電波を掴んでいたはずなんですが、サロベツ原野に入った途端に圏外。上の写真を撮ったときもバリバリ圏外でした。

2日目は稚内市街地を離れると早速圏外。以降、最終PCまでほぼ電波を掴まない。

この日はGPSに入れたデータが不完全でスマホの地図を見たいシーンが多かったのですが、全く見られず。

幸い、今回のブルベは2回目でルートも分かっていたし、太い道をたどるルートだったこともあり、問題なく完走はできました。

しかし、さすがにこれだけ繋がらないとブルベ趣味の人間には致命的。スマホを変えることを決めました。

何が問題だったのか

結論から言うと、「ハードと回線の不一致」。

「Xperia 1 II」には、「Docomo版」「au版」「Softbank版」「楽天版」とあります。私が買ったのはDocomo版。公式サイトで安く売ってたのです。そして回線はUQ mobile。au系の回線を使っています。

Docomo版ハード×au系回線。この組み合わせが今回の問題の原因でした。

https://mobile9.jp.net/au-sim-no-band-18-26

こちらの記事に記載があるのですが、auは山間部をカバーするのにBand18/26という帯域を使っています。Docomo版Xperia 1 IIはその帯域の電波を受信しないのです。au版、または楽天版はこの帯域を受信します。買わなければならないのはそちらだったのです。

街中なら問題なくても、山間部ではほぼ繋がらなくなるのはこのためでした。人気のない場所に行きがちな自転車乗りにとっては、この組み合わせは絶対ダメな組み合わせでしたね。

次期機種は「Pixel 6a」

これはもうスマホ自体を変えないとダメ。ということで、次期機種の検討を始めました。

第一候補は、Xperiaの前に使っていた「Reno A」の後継機種で、Xperiaと最後まで迷った「OPPO Reno5A」。カメラ性能の評判が良かったので気になっていました。

そんな時に見かけたこのツイート。

私と同じく「宗谷岬600」に出ていて、いろいろあってスマホ買い替えを検討していたゆーさくさんが次期機種に決めたのが「Pixel 6a」とのこと。

「……あれ、6は知ってるけど、6aなんて出てたっけ?」と思って調べてみると、その時点では未発売。7/28に新発売とのことでした。

Pixelシリーズにおいて「a」が付くのは、無印の弟分。すなわち、Pixel 6の弟分がPixel 6a。機能を少し落とした廉価版です。

価格は税込53900円。円安のご時世としては安い。そして月末までなら10000円のワイヤレスイヤホンが付いてくる。そして、ちゃんと「Band18/26」にも対応しています(ここが一番大事)。

「Xperia 1 II」を売却すれば、ほとんど追加資金無しで買えそうなことも分かったので、最新機種を買ってみることにしました。

ファーストインプレッション

購入初日ですが、一通りのセットアップをしたのでファーストインプレッションです。

ロングライド系自転車乗りのスマホとしてどうか?という観点で見ていきます。

パッケージ

シンプルなパッケージです。今回はブラックカラーを選びました。

本体。そこまでプラスチッキーではなくて安心。

付属品は、ケーブルとクイックスイッチアダプタ(前機種からのデータ取り込み用)のみ。ACアダプタ等は付属しません。

重量

本体のみで178gと公称通り。Xperia 1 IIが181gだったので、大体同じくらいの重量です。

兄貴分のPixel 6はXperia購入時にも候補に上がった一台でしたが、重量と大きさで購入を断念。Pixel 6、207gもあるんですよね。それに比べると、約30g軽いのは大きいと感じました。

シリコンケース+ガラスカバー込で213gとなりました。

大きさ

左がPixel 6a、右がXperia 1 II。

横幅は太く、縦は小さくなりました。ツイ廃的には縦が長い方が好みですが、これは仕方ない。

防塵・防水等級

Pixel 6aは「IP67」です。

防塵等級が「6」、防水等級が「7」。

防水等級「7」は、「水に沈めても大丈夫」という意味です。しかし、シャワーなどの強い水流を掛けた時の防水性は保証されていません。

関連記事
自転車用電子機器の防水等級について 自転車用の電子機器(ライト・サイコン)の防水等級の読み方の紹介です。 まえがき 先日、ツイッターのトレンドに上がっていた「iPhoneシャワー」という話題に対する反応...

詳しくはこちらの記事を参照。

まぁ、スマホを素のままでハンドルに付けて走るような人でなければ、スマホの防水等級はIPX7で十分なはずです。

SIMカード

nano-sim×1枚対応。デュアルSIMには出来ません。

microSDカードも使えません。ここはイマイチですね。

セットアップ

起動すると、画面に指示が出て前機種からのバックアップが可能です。

TypeC-TypeCケーブルで2台を接続し、データをコピー。数分で終了しましたが、結構スマホ本体が熱を持ちました。

インディスプレイの指紋センサー付き。Pixel 6の指紋認証の精度は低かったようですが、Pixel 6aでは改善されているのか?

色々いじって設定完了。

デフォルトではアイコンが4列×4行になってます。この後、5列×4行に変えました。

ホームボタンが出ない(ジェスチャーナビゲーション)も気に入らなかったので、3ボタンナビゲーションに戻しました。

操作性

Android→Androidなので操作性にそれほど違和感はありませんが、1点だけイマイチと感じたのが「電源ボタンと音量ボタンの配置」です。

上が電源ボタン、下が音量ボタンなんですよね。この配置だと、電源ボタンに指が届かない。

音量ボタンなんて大して使わないので押しにくい場所でも良いんですが、電源ボタンは画面のon/offなどによく使うので少しストレスに感じました。

指紋センサーの感度はやっぱりイマイチでした。「もう少し長く押してください」とか言われてもなぁ……。顔認証くらい付けてくださいよ、Googleさん。

カメラ

Pixel 6aのカメラは2レンズです。最近のスマホとしては少ない。

左が超広角レンズ(1200万ピクセル)で、右が広角レンズ(1220万ピクセル)。マクロレンズはありません。

カメラ部分は少し出っ張っています。これだとすぐにカメラ部分だけ傷だらけになってしまうので、カメラよりも少し高い位置までカバーするようなケースを買いました。

カメラアプリ起動時の倍率は「1x」となっていますが、これは広角レンズが使われます。

「.6x」を選ぶと、超広角レンズが使われます。

作例(近景)

当サイトではおなじみ、トビネズミの人形をレンズを変えながら撮影してみました。

1x (広角レンズ)

2x (広角レンズ)

広角レンズでデジタルズーム。光学ズームではないのでトリミングしただけとも言えますが、超解像技術が効いているのか結構綺麗ですね。

0.6x(超広角レンズ)

超広角レンズだと焦点距離が遠いのか、背景にしかフォーカスが合いませんでした。近場のものを撮影するレンズではないですね。

作例(遠景)

適当な高台を探して、遠景を撮影。通常撮影と夜景モードの撮影をしました。

1x (広角レンズ・通常撮影)

手持ちですが、割と綺麗に撮れます。

1x (広角レンズ・夜景モード撮影)

夜景モード。静止しなければならない時間は長いですが、かなり明るく撮影できます。

0.6x (超広角レンズ・通常撮影)

超広角。ちょっと暗めか。

0.6x (超広角レンズ・夜景モード撮影)

夜景モードの広角はブルベとかで結構使えそうなモード。写りも悪くない。ただ、この写真を撮影しようとした所、急にシャットダウンして再起動しました。

画像編集

面白かったのが、Google フォトにPixelシリーズ限定で追加されている「消しゴムマジック」機能。

この画像で、人形を指でなぞると……

人形が消えます!

消える手順を動画で確認。異世界に飛ばされたような消え方をします。

ロングライド中に撮影した写真に写り込んだ人とかを消せちゃうのは面白い。

なぞった対象を背景色に溶け込ませる「カムフラージュ」なんてモードもあります。

あんまり音にこだわりはないんですが、悪くはないと思います。

Xperiaは妙に音が小さかったのですが、Pixel6aは変に小さいことはなかったです。

電波

まだ山間部に行けていないので、未知数です。追って書きます。

充電

ワイヤレス充電に非対応です。ここは兄貴分と差別化されてますね。

まぁ私は大体有線で充電しているから良いのですが。

18Wの急速充電に対応していますが、そこまで早くする必要性を感じないので専用ACアダプタの購入予定はありません。

ケースとガラスカバー

ケースはこちら。公式カバーより10gくらい軽かったので。

ガラスカバーはこれ。前にOPPOの時に使っていたメーカーのものです。

ガラスカバーとしての質は悪くないんですが、なぜか少し横幅が小さいんですよね、このメーカー。

まとめ

廉価版としては中々悪くなかったです。

カメラの性能はXperia 1 IIよりは少し落ちますが、補正がかなりしっかりしている印象。さすがGoogle。

指紋センサーの精度の低さやシステムの安定性、少し発熱をするところなどは要改善ポイント。今後のソフトウェア・アップデートで対応されることを期待します。

あとは山間部でちゃんとデータ通信が出来るかどうか、早く確かめたいですね。

著者情報

年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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