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バーテープ製品名の頻出英単語
最近のバーテープの製品名に良く出てくるけど意味がわからない英単語について調べた記録です。
まえがき
先日、バーテープのブランドについてアンケートを始めました。
Twitterでは愛用の理由をコメントで色々頂いているのですが、その中で「バーテープの製品名に良く出てくるけど、そういえば意味を知らない」単語があることに気づきました。
せっかくの機会なので、その単語の意味を調べてみることにしました。今後の製品選びに役立つかもしれませんし。
頻出英単語
気になった英単語と、その意味を書いていきます。
Tacky
最近よくバーテープの製品名に付いている単語の筆頭といえば「Tacky」でしょうか。タッキー。誰かのあだ名のようです。
製品
一番有名なのは、フィジークの「MICROTEX TACKY」テープでしょうか。
他にも、サドルメーカーとして有名なREPENTEのバーテープにも「Tacky Light」という製品があります。
台湾メーカー、XTRMにも。
意味
Tackyという単語の意味を調べてみました。
〔塗料などが〕粘着性の(ある)、粘つく
英辞郎より
どうやらバーテープ表面の質感を表しているようです。あの、しっとりして手に吸い付く質感を「Tacky」と言うんですね。
ちなみに、トップチューブの上にまたがるポジションを「スーパータックポジション」と言いますが、こちらの「タック」は「tuck」で、「折りたたむ」的な意味のようです。
Sticky
次によく見かけるのは「Sticky」という単語です。そんな名前のスタンドがいましたね。
製品
代表的なのは、スパカズの「SUPER STICKY KUSH」でしょう。
あとは、NOGUCHIの「スティッキーバーテープ」もそうですね。
意味
Stickyという単語の意味を調べてみました。
粘着性[粘り気]の(ある)、粘つく、ねばねば[べたべた・べとべと]する、どろりとした
英辞郎より
どうも、Tackyとほぼ同じ意味のようですね。確かに、スパカズの「SUPER STICKY KUSH」とフィジークの「MICROTEX TACKY」の表面の質感は似ています。しっとり系。
StickyとTakcyという単語が製品名に付く場合、「しっとり系の表面のテープなのだな」と推測出来ることが分かりました。
Cush(Kush)
こちらもよく見かける「クッシュ」「カッシュ」という単語。つづりは「Cush」と「Kush」の両方がありますが、ここでは同じものとして扱います。
製品
再登場となりますが、スパカズの「SUPER STICKY KUSH」が有名でしょうか。こちらは「クッシュ」表記が多いです。
フィジークの「SOLOCUSH」も該当します。こちらは「カッシュ」表記が多いです。
シクロベーションから出ている、バーテープの下に巻く衝撃吸収用のテープ「XTRA CUSH」にも含まれています。
意味
cushは恐らくcushionの短縮形です。cushionの意味を調べてみました。
衝撃を和らげるもの
英辞郎より
普通に日本語でも使う「クッション」的な意味と考えて良いと思います。「衝撃吸収性がある」ってことですね。
ちなみに「Kush」だと、アメリカのスラングでは薬物を指すようです。SUPACAZは割りと「S」の代わりに「Z」を使いがちなので、そういう言葉遊びかもしれませんが。
製品名の解釈
以上を受けて、具体的な製品名を解釈してみます。
SUPACAZ「SUPER STICKY KUSH」
直訳すると、「とてもネバネバして衝撃吸収性のある」テープということになります。
確かに実際に使ってみてもそんな印象です。
Fizik「TEMPO BondCush Tacky」
Bondcushはフィジークによる造語のようです。下記の説明が公式サイトにあります。
Bondcush(ボンドカッシュ)はミッドパディングポリマーフォームが走行中の振動を吸収します。
マイクロテックスの外層に接着されたこの素材の組み合わせは、あらゆる種類の路面状況に理想的な快適性や汎用性、耐久性を兼ね備えた、最も厚みのある選択肢です。
Bondは日本の製品にもあるように「つなぐ」「接着する」といった意味があります。「クッションを複数層接着する」という意味なのでしょう。
これを踏まえて訳すと(TEMPOは単なる製品愛称のようなので省略)、「クッションを複数層接着した、ネバネバした」テープということになります。
ちなみに、フィジークにはクッションが1層の「SoloCush」という製品もあります。
まとめ
バーテープ製品名によく使われる英単語の意味を調べました。
とりあえず今回調べたことで、製品名からある程度の特性をイメージできるようになりました。
「Sticky」「Tacky」はしっとり系の表面を持っていて、「Cush(Kush)」が付いたら衝撃吸収性に自信がある製品ということです。
製品を選ぶ時は実際に触ってみるのが一番ですが、それが出来ない場合には製品名から判断しなければならない場合もあるので、そういった際の参考にしていただければと思います。
著者情報
年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。