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Metronハンドル用の純正マウント(GoPro対応)を購入
Metronハンドル専用のGarminマウント(GoPro対応仕様)を購入したので、そちらのご紹介。
Metron 5D/6Dハンドルでライトの取付に悩んでいる方向けの内容になっています。
ACR対応の「Vision Metron 5D ACR」は対応するマウント形状が異なるのでご注意下さい。
購入理由
「Metronハンドルにスッキリとライトを取り付けたい」問題については、下記マウントで一旦解決したはずでした。

HideMyBellのマウントの問題点
しかし数ヶ月使ってみて、どうしても気になる点が出てきました。
安定性が低い
HideMyBellマウントのレビューにも書きましたが、「路面の段差で揺れる」点が気になりました。
夜間走行時にライトの光軸が揺れたり、サイコンの画面が揺れたりするため、気が散ってしまうのです。
樹脂製でそれなりに重量があるのですが、角度変更のためのヒンジ機構の所が弱いようで、そこから先が撓ってしまうようでした。
異音
ある時から、スプリント的な動作(ハンドルをこじる動き)をすると、「キシキシ」という異音が出るようになってしまいました。
恐らくワイヤーとの干渉か、もしくはマウント自身からの音と思われました。
異音は無視してもいいんですが、何か深刻なトラブルに繋がる異音のこともあるので、何とか原因は究明しておきたいと考えました。
純正マウント(GoPro仕様)の販売再開
そこで思い出したのが、FSA純正でGoProに対応したGarminマウントです。
こちらの製品ですね。CloseTheGapのマウントを購入した時点で存在はしていましたが、世界中のショップ全てで売り切れ。FSAの直販ショップでも売ってないので、恐らくはコロナの影響で生産が追いついてなかったのでしょう。結局その時は諦めました。
「そろそろ在庫が回復したかな?」と思ってFSA公式ショップを覗いてみたものの、やはり「OUT OF STOCK」。ダメかぁ……と思ったのですが。

FSA公式ショップ内に、GoProアダプタ単品で販売されているページを発見。「E0757」という品番のようですね。
説明を読むと、「E0758」と組み合わせることで「GoPro対応したGarminマウント」が完成するようです。
E0758は、こちらのGarminマウントのことです。何故かFSA公式ショップでは売り切れとなっていましたが、一応他の通販サイトでも入手はできそうです。
「E0757」「E0758」、この2つのパーツを購入すれば恐らくやりたいことが出来るはず。そう思い、早速注文してみることにしました。
調達方法
今回調達が必要な「E0757」「E0758」は、注文時点(2021年9月)ではどちらも国内代理店のラインナップには存在していません。まぁニッチな商品ですからね……。
基本的には国内代理店があるブランドの製品は国内で買うことにしていますが、今回は直販と海外通販を使うしかなさそうです。
E0758 (Garmin Mount for Metron 5D/6D)
MetronハンドルにはGarminマウントが付属しますが、それとは別形状のGarminマウントが「E0758」です。サイコンを取り付ける部分の下側に、GoProマウントを取り付けるための穴が開いています。
インジェクションカーボン製で、かなりガッチリしたマウントです。
私は、BIKE24で購入しました。ちょうど他に欲しいパーツが有ったので、それのついでに。
他にもAmazonや楽天で取り扱いがありそうです。
E0757 (Metron 5D/6D GoPro adapter)
E0757は、E0758に取り付けることが可能なGoProアダプタです。アルミ製。
これがかなりレアで、2021年9月時点では「FSA PRO SHOP」と「Triton Cycles」にしか在庫がありません。世界中のサイトを探しましたが、この2つだけです。
最初はTriton cyclesで注文してみたのですが、「在庫がない」とのことで注文キャンセルになってしまいました。気を取り直してFSA PRO SHOPで注文した所、1週間もしないうちに配達。Fedexなので配送が相当早いです。送料も高いですけど。
組立・取付
まずは、「Garmin/Wahooマウント」を嵌め込みます。
写真のように取り付けると「Garmin」に対応、90度横に回転して取り付けると「Wahoo」に対応します。
次に、裏側にGoProアダプタ(E0757)を取り付けます。
GoProアダプタに付属する長いネジを使い、Garmin/WahooマウントとGoProアダプタを接続します。
そして、そこにCATEYEの純正GoProマウントを組み合わせます。CATEYEのライトを使うなら、これが一番確実でスムーズです。
Metronハンドルに取り付けて完成です。
ライトはGVolt70、サイコンはEdge530を組み合わせます。
今回の記事で紹介しているGarminマウントにはベルが付きません。ハンドルもベルを取り付けられる形状ではないので、ゆるふわーくすさんの「バーエンドベルアダプタ」を使ってベルを取り付けました。これを取り付けないと道路交通法違反ですからね。
ファーストインプレッション
とりあえず使ってみての簡単な感想を書いてみます。
重量
CATEYEのGoProマウントまで取り付けた状態で72g。
HideMyBell(80g)より多少軽いですが、こちらはベルを含んでいません。ベル分が15g程度なので、重量的には微増です。
インジェクションカーボン製にしては重いのですが、これは後述する安定性を重視した結果だと思われます。
安定性
早速いつもの夜練コースで試してきました。安定性は、素晴らしいの一言です。
多少の段差ではビクともしません。少しの振動でも揺れてしまうHideMyBellと比べると雲泥の差。光軸もサイコンの画面も揺れません。重量は重いですが、安定性が素晴らしいです。
また、ライトがかなり前方にシフトしたことにより、ケーブル類と干渉しなくなりました。
スプリント時の異音も解消。恐らく、こちらもHideMyBell由来だったということでしょう。
質感
E0758のマウントはインジェクションカーボン製と思われます。
デュラエースのペダルのボディ部や、ELITEのボトルケージ「VICO VARBON」と似た素材のようですね。
まとめ
Vision(FSA)純正のMetronハンドル用Garminマウント(GoPro仕様)の紹介でした。
まだ使い始めたばかりですが、何の不満もありません。ライトの位置や安定性ともに完璧。さすが純正パーツです。
出来ることならば、Metronハンドルにこちらのマウントを最初から同梱して欲しかったですね。日本代理店も仕入れてないし、まさかアメリカとドイツから別々にパーツを取り寄せることになるとは思いませんでした。入手性が悪すぎます。
とはいえ、Metronハンドルのユーザーは苦労してでも手に入れる価値があるマウントだと思いました。Metronハンドルのライト取り付けで困っている方は、この記事の方法で取り寄せてみてください。
著者情報
年齢: 37歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)
# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせて頂きました。