EDGE 540 / 840のスペック比較と購入検討

GARMIN「EDGE540/840」「EDGE540 Solar/840 Solar」のスペック比較記事です。

まえがき

GARMIN自転車用GPSの待望の新機種「EDGE540」「EDGE840」と、それぞれのソーラー充電対応版が発表されました。

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GPS機能つきサイクルコンピューターで人気のガーミン(GARMIN)から、中型サイズで同社製品の中核をなすモデルとなる「…

前世代となる「EDGE530」「EDGE830」が発売されたのが2019年なので、4年ぶりの後継品ということになります。

発表された機種

発表されたのは以下の4機種です。

  • EDGE 540
  • EDGE 540 Solar
  • EDGE 840
  • EDGE 840 Solar

530と830の後継版と、それぞれにソーラー充電機能が付いたバージョンが発売になったということですね。

ただ、売られる場合のパッケージングにはちょっとクセがありまして、以下の5パターンが発売となります(価格は税込)。

本体のみ センサー同梱版
EDGE 540 54800円 69800円
EDGE 540 Solar 69800円 展開なし
EDGE 840 展開なし 74800円
EDGE 840 Solar 74800円 展開なし

全てのパターンを用意していない辺り、国内代理店の思惑が見え隠れしています。アメリカではソーラー版は単体販売しかないものの、「EDGE840の本体のみ」で買えることは確認済み。

購入検討

今回発表された4機種のうち、どれかは買おうと思っていました。

理由としては、PBP用のサブサイコンが欲しかったからです。

PBPではeTrex32xをメインとして使う予定ですが、元々山歩き用のGPSであるため、パワーメーターとの接続に対応していません。

パワー値をペース維持に活用したいので、パワーメーターと接続可能なサイコンが必要。しかしPBPは制限時間90時間。世に存在するパワーメーターと接続可能なサイコンは大体20時間動けば良い方で、15時間以下の機種も多いものです。

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私は前世代の機種である「EDGE 530」を持っていまして、これも購入当初は余裕で20時間以上動いていました。

しかし、約3年半の使用でかなりバッテリーがヘタってきています。今は300kmブルベ(制限時間20時間)で最後まで使うのがやっとの状態。

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公称70時間のランタイムを謳うiGS320を買って先日のブルベでテストしてみましたが、「夜間のバックライトをOFFに出来ない」という弱点が露呈しました。

バックライトを切る設定項目がなく、日没から日の出までは問答無用で点灯します。しかもその画面がGarminで言う60%くらいの明るさで、ハンドル周りが明るくて気が散るんですよね。

夜間のバックライトが災いしてか、22時間の使用でバッテリーを50%ほど消費していました。これでは公称の70時間の6割程度しか持たなそうです。

そんな時に登場したEDGEの新世代。

ランタイムは最低でも26時間。ソーラー充電を加えれば+6時間と、PBPでも充電回数が少なくて済みそうです。あまり使いたくはないですが、拡張バッテリーを使えば途中での充電は不要になるかもしれません。

あと、EDGE530は公称20時間のランタイムながら、実際にはもっと長い時間使うことが出来ました。逆サバですね。今回もそれがあるのではないか?という期待はあります。

どの機種を買うか?

ということで、EDGE540/840シリーズを買うことは自分の中で確定。問題はどれを買うか?

そこで、機種ごとのスペックをまずは比較しました。

また、サイクルモードで実機を触って、動作や操作性を確かめてきました。

4機種の比較

まずは4機種のスペックを比較してみます。

540 540 Solar 840 840 Solar
重量 80.3g 84.9g 84.8g 88.9g
本体サイズ 横:57.8mm
縦:85.1mm
厚:19.6 mm
画面サイズ 2.6インチ
カラー
解像度 横:246
縦:322
防水等級 IPX7
充電端子 Type-C
稼働時間 26時間 26時間
+6時間
26時間 26時間
+6時間
内蔵ストレージ 16GB 32GB
タッチパネル ×
物理ボタン
ソーラー充電 × ×
Climb pro機能
パワーガイド機能
リアルタイムスタミナ
GNSSマルチバンド

各項目について見ていきます。

重量

重量は540無印が一番軽く、840 Solarが一番重くなっています。

タッチパネルで+4.5g、ソーラー充電で+4.1gといった所でしょうか。

なお、EDGE530の単体は公称75.8gだったので、少し重くなっています。

本体サイズ~充電端子

本体サイズ・画面サイズ・解像度・防水等級・充電端子。

これらの項目に関しては全機種共通です。外側の筐体の大きさは同じですし、全機種に物理ボタンが付いています。

左が540、右が840 Solarのモックアップ

ほぼハード的には同じもので、そこに「タッチパネルになっているか」「ソーラー充電機能が付いているか」で差別化をされているようです。

稼働時間

気になる稼働時間。

ソーラーパネルを搭載していない機種が26時間、ソーラーパネルを搭載した機種が32時間。

+6時間分はソーラーパネルで発電した場合のようで、注意書きには「屋外で75000ルクスの条件下で充電した場合」とあります。

75000ルクスはかなり強い日差しで、多分快晴じゃないと出ない数字。実使用でここまでの発電効率が出るかは謎ですね。

内蔵ストレージ

540系は16GB、840系は32GBです。

これまではストレージ容量って大した意味はなかった気がするんですが、今回は注意が必要そうです。

今回新たに導入された目玉機能の一つに「ClimbPro 2.0」があります。これまでもClimbProという機能はありましたが、これの次期バージョンということになります。

従来は、GPXなどのルートデータを使ってナビゲーションをしている際に、ルート上にある坂が近づくとClimbPro機能が発動していました。

これが2.0になると、ナビをさせていなくても、これから行きそうな方向に坂があるとClimbPro機能が発動するようになるみたいです。

ただし、そのためには追加の地図データをダウンロードする必要があり、この容量が数GBあります。つまり、ストレージが潤沢にないと追加の地図データが入らない可能性もあるということです。

こちらの機能を使うつもりであれば、840系を選んだほうが良いでしょう。

タッチパネル・物理ボタン

540系はタッチパネル非搭載、840系はタッチパネル搭載です。

大事なのは、今回の840には物理ボタンがあるという点です。

EDGE530/830では、「530は物理ボタンのみ」「830はタッチパネルと最低限の物理ボタン」という、どちらかの操作系しか選べませんでした。

EDGE530を買う時も830とは迷ったのですが、最終的に購入したのは530のほうです。

静電容量式のタッチパネルのみを採用した830は、雨の日に誤操作を生む可能性がありました。雨の中や風呂で濡れた状態でスマホを使うとロクに操作できないと思いますが、アレが起こるわけです。

しかし、EDGE840はタッチパネルも搭載しながら、540と同数の物理ボタンも搭載。これならば、地図の操作の便利さを考えて、タッチパネル搭載機種に心が惹かれます。

ソーラー充電

540 Solarと840 Solarは、太陽光による充電に対応しています。

夜や雨の状態では充電されないはずなのでオマケ的な機能と考えています。

最近のGarminのスマートウォッチはソーラー充電に対応した機種が多いですが、空を常に向いているわけではないので少々効率には疑問がありました。サイコンの場合は太陽に対して光を受けやすい場所に設置されるはずなので、それなりに効率は良さそう?

なお、Solarは液晶そのものが太陽光によって発電する特殊なものを使っているようで、「画面が見にくくなるのではないか」という懸念はありました。

Climb pro~マルチバンドGNSS

各種新機能は、すべての機種で使えるようです。

やはり、4機種の差は「タッチパネルの有無」「ソーラー充電の有無」だけしかなさそうです。

実機テスト

発表から3日後のサイクルモードで実機の展示があるとのことで、見に行ってきました。

南ホール入り口前に陣取るGARMINブース。やはり新機種の注目度は高いようで、黒山の人だかりが出来ていました。

こちらが各機種の展示。

540無印のみ置いてなかったと思うのですが、スタッフの方が持っていたので事実上は全機種の展示を見ることが出来ました。

液晶の違い

目下、気になっていたのは「無印とSolarの液晶の見え方の違い」です。

EDGE1040/1040 Solarは既に発売されていますが、そちらのレビューの中で「Solar版は画面が少し見にくい」的なことを書いている人がいたので気になっていました。

左: 540、右: 540 Solar

540と540 Solarを並べ、バックライトを双方10%に合わせて比較してみました。

私の目では、特別両者の画面の見え方に差は感じられませんでした。屋内での確認だったので、晴れた屋外だとまた見え方は変わるかもしれませんが。

タッチパネルのロックは可能か

もう一つ気になっていたのは、「EDGE840はタッチパネル機能をオフに出来るのか」という点でした。

今回の840はタッチパネル&物理ボタンの両方を搭載しているわけですが、雨の日にタッチパネルをオフに出来ないと誤動作は免れません。

スタッフの方に聞いてみると、画面ロックは可能でした

電源ボタンのシングルクリックでロック/解除が可能であるようです。これで、物理ボタンのみで操作することも可能になるわけですね。

操作性について

次に、各種操作を540と840で比較してみました。

こちらは840 Solar。タッチパネル搭載なので、地図の拡大と移動は画面タッチで可能です。

一方、540は従来の530と操作性は同一。地図の拡大と移動には物理ボタンを長押しした後に上下ボタンで設定する必要があります。

他にも様々な操作のショートカットが840側の画面にはありました。操作性の面では840が上だと思いました。

ソーラー充電

屋内運用なので発電はしていないはずですが、ソーラー発電の画面も見せてもらいました。

こんな感じで「ソーラー充電によって伸びたランタイム」が表示されるようですね。

どれを買うか?

結論から申し上げますと、「EDGE 840 Solar」を選びました。実はもう予約注文済みです。

選定理由は以下の通り。

  1. 物理ボタンもあるのであれば、タッチパネルでも操作も出来る840系が使いやすそう。
  2. ソーラー充電機能は必須ではないけど、あったらレビューのネタになる。
  3. 無印840を買おうとすると不要なセンサー類が付いて値段は840 Solar単体と同じ。ならば840 Solarでいい。

ということで、割りと消去法的に「840 Solar」となりました。

今回の国内展開は私のように考える人が多いだろう、と狙っているように見えます。

「540 Solarと840 Solarの差額をたった5000円」にしつつ、「840無印の単体」を用意していないのが上手い。悔しいですが策略にハマりました。

ちなみに、予約先は楽天のガーミン公式ストアです。Amazonやヨドバシはポイントが5%でしたが、楽天は9%だったので。

手持ちのポイントも使って、実質64000円ほどで購入出来ました。

まとめ

EDGE540/840シリーズのスペック比較と購入検討内容でした。

商品ラインナップが上手く、見事に最上位機種を買うことになってしまいました。早ければ4/20に着弾するはずで、PBPまで十分にテストする予定です。

なお、今までの例を考えると、恐らく発売当初のソフト的な部分はまだまだバグが多く残っているだろうと予測します。

「GARMINの新機種は半年経ってから買え」などという話はよく聞きます。

これは半年間でユーザーによってたかってテストされ、ファームウェアがバージョンアップすることで、大きなバグが解消されるということ。それに必要な期間が(これまでの経験上)半年くらいだということです。

私も自費購入ながら、今回は人柱の気分で臨みます。購入を検討されている方はレビューにご期待ください。

著者情報

年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

 


この記事を書いた人
ばる
ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)