GARMIN「EDGE 840 Solar」ファーストインプレッション

この記事は約 22分で読めます。

本日発売となったEDGE 840 Solarが手元に届きました。

まだ大して使っていませんが、速報版のファーストインプレッション記事を書いておきます。

目次

まえがき

まずは購入した経緯について。

購入まで

購入理由については↓の記事にまとめています。

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要約すると、以下のような理由です。

  • PBP用にサブのサイコンが欲しい。
    パワーメーターと接続できて、GPSログが取れて、バッテリー寿命が長いもの。
  • Edge540/840と、それぞれのSolar版が発表される。バッテリー寿命的にはどれも悪くない。
  • 物理ボタンもあるのであれば、タッチパネルでも操作も出来る840系が使いやすそう。
  • ソーラー充電機能は必須ではないけど、あったらレビューのネタになる。
  • 無印840を買おうとすると不要なセンサー類が付いて値段は840 Solar単体と同じ。ならば840 Solarでいい。

ということで、今回発売となったなかで一番高価な「EDGE 840 Solar」を購入することになりました。

価格

今回は楽天のガーミン公式ショップで購入しました。

  • 定価: 74800円(税込)
  • ポイント: 6800pt (税抜価格の10%分)

Yahooショッピングだともう少しポイントが付く例もあったようですが、楽天スーパーセールで得ていた楽天ポイントが結構あったので、今回は楽天での購入です。

配送

クロネコヤマトで、発売日に届きました。

一目散に仕事から帰宅して箱を開けました。

すくみずさんが「EDGEシリーズの新機種発売は、自転車乗りにとってドラクエ新作の発売のようなもの」と言ってましたが、まさにそんな感じです。発売日に手に入れたくなる自転車製品は、ここ数年ではVOLT800 NEOとEDGE840くらいでしたね。

ただし、GARMIN製品は発売当初はシステムが不安定なんですけどね……。

GARMIN「EDGE 840 Solar」

EDGE 840 Solarの概要を紹介します。

ブランド内での位置付け

GARMINは多種多様なGPS機器を販売していますが、EDGEシリーズは自転車専用の機種となります。

現在のEDGEシリーズのフラグシップは、「EDGE 1040」。こちらは大画面で、タッチパネルも搭載。

EDGE8x0系とEDGE5x0系はブランド内ではミドルグレードに分類される機種で、EDGE10x0系よりも一回りコンパクトなサイズ。「8×0系」がタッチパネル操作、「5×0系」が物理ボタン操作という差別化がなされています。

今回、私が購入した「EDGE 840 Solar」は、「ミドルグレード」「タッチパネル操作」の機種ということになります。

今回発売された4機種の比較

2023年4月20日、4機種が発売となりました。

  • EDGE 540
  • EDGE 540 Solar
  • EDGE 840
  • EDGE 840 Solar

それぞれの機能について比較した内容を下記にまとめました。

540 540 Solar 840 840 Solar
重量 80.3g 84.9g 84.8g 88.9g
本体サイズ 横:57.8mm
縦:85.1mm
厚:19.6 mm
画面サイズ 2.6インチ
カラー
解像度 横:246
縦:322
防水等級 IPX7
充電端子 Type-C
稼働時間 26時間 26時間
+6時間
26時間 26時間
+6時間
内蔵ストレージ 16GB 32GB
タッチパネル ×
物理ボタン
ソーラー充電 × ×
Climb pro機能
パワーガイド機能
リアルタイムスタミナ
GNSSマルチバンド

EDGE 840 Solarはミドルグレードながら、新機能を一通り網羅した上でソーラー充電にも対応した機種ということになります。

ファーストインプレッション

EDGE 840 Solarのファーストインプレッションです。とりあえず開封して少し外を走っただけの段階ですが、今の時点での感想を書いていきます。

比較対象は、これまで使っていたGARMIN「EDGE530」と、iGSPORT「iGS630」です。

パッケージ

いつものGARMINと同じ、薄めのダンボール製パッケージです。

開封した図。スクリーン保護用のシートが貼られており、ソーラー充電画面が描かれています。

内容物

パッケージ内容は以下の通り。

  • EDGE 840 Solar本体
  • ハンドルステムマウント
  • フラッシュアウトフロントマウント
  • ストラップ
  • USBケーブル Type-A to Type-C
  • クイックスタートマニュアル
  • アーレンキー2本
  • 謎のステッカー

本体以外は使わないので、すぐに箱に戻します。

私は今回、保護フィルムも購入していません。ソーラー充電を阻害したら嫌だなーと思いまして。その辺りの比較実験もゆくゆくはやりたいと思っています。

大きさ

EDGE530と並べて大きさを比較してみました。

左: EDGE 840 Solar, 右: EDGE 530

EDGE 840 Solarのほうが、横幅が広く、縦は小さくなっています。

左: EDGE 530, 右: EDGE 840 Solar

一応裏面の写真も掲載。

重量

公称88.9gで、実測89gと、ほぼピタリ。正確ですね。

EDGE530は実測77gなので、少し重くはなりました。

防水性

公称の防水等級はIPX7です。

まだ防水テストは行っていませんが、今後の雨ブルベなどでテストされることになるでしょう。

充電端子カバーにはモデル名が刻印されています。ここに刻印することで、ガワは他の機種と使い回せるというわけですね。

ボタン配置

従来のEDGE8x0系の機種は、ほぼ「タッチパネル操作専用の機種」でした。

EDGE5x0系の機種に比べて物理ボタンの数が少なく、大抵の操作はタッチパネルから行う必要があったのです。

これに対し、EDGE840は、タッチパネルを備えながらも、EDGE540と同数の物理ボタンを搭載しています。

「タッチパネル」でも「物理ボタン」でも、フルに操作ができるようになったということですね。これは、冬用グローブでタッチパネルが使いにくくなる冬場には嬉しい設計です。

ストレージ容量

EDGE 840は32GBのストレージを内蔵しています。

初期状態で使用している容量は4GBほどでした。大半は地図データの容量だと思われます。

初期セットアップ

まずは電源を入れて初期セットアップ。

言語選択

日本語を選択します。

ペアリング

スマートフォンとペアリングすることで、以降の初期セットアップをGarmin Connectアプリ上で行うことが出来ます。

また、EDGEの旧機種(私の場合はEDGE530)がペアリングしていたセンサー情報を引き継ぐことも可能です。

セットアップ(Garmin Connectアプリ)

Garmin Connectアプリからセットアップをしていきます。

それなりにステップ数はありますが、大体自動的に進んで行きます。

初期設定完了。

設定が完了すると、ホーム画面が表示されます。

これは今回の機種から入った機能のようで、起動直後の画面に天気予報やトレーニング情報などのウィジェットを表示可能なようですね。サイコンのダッシュボードと言いましょうか。

本体で設定をカスタマイズ

今度は本体で設定をカスタマイズして行きます。

Garmin Connectアプリからも設定が行なえますが、EDGE 840 Solarはタッチパネルなので本体からの設定のほうがやりやすそうに感じました。

地図はノースアップに設定

電池節約のため、バックライトは10%固定に

バッテリー節約のため、マルチGNSSはやめて「GPS」のみを選択

ブルベでは停止を含んだスピードが大切であるため、自動ポーズをオフにする

各種設定はこんな感じ。

次にトレーニングページも自分の見やすいようにカスタマイズします。

今まで使っていたEDGE 530と同じ配置としました。タッチパネルだと設定が楽ですね。

実走

一通りセットアップを終え、20kmほどのライドに出掛けました。

地図の表示とナビの具合を確かめるため、いつもの練習コースをRWGPSでコースデータとし、EDGE 840 Solarに取り込ませてナビをさせています。

バーチャルパートナー

目下、気になっていたのは「バーチャルパートナー」のことです。

バーチャルパートナーとは、ナビを発動するとマップ上に現れるゴーストのようなもの。個人的には不要な機能なので出来ればオフにしたいのですが、なぜかEDGEシリーズにはこの機能をオフにする設定が代々見当たりません。

EDGE530のバーチャルパートナー設定

EDGE 530では「設定した速度(例えば15km/h)でルート上を追いかけてくる」という挙動だったのですが、EDGE 840 Solarにはバーチャルパートナーの速度を設定するメニューがどうしても見つかりませんでした。

「これはもしかしてバーチャルパートナーという機能自体がなくなったのでは…?」と思っていたのですが。

……奴は消えていませんでした。

青矢印が自分の現在地、灰色矢印がバーチャルパートナーです。どうやって消せば良いんだコイツ。

設定を探していくと、ナビ起動中にしか現れないメニューの中に「Virtual Partner」の項目を発見。ここで設定すればいいのか!

スピードの設定ができるのかと思いきや、パーセント表記。まぁ、これを0%にすればバーチャルパートナーは動かなくなるはず……と思ったんですが。

なんと下限が10%で、それ以上は下げられませんでした。おのれ、バーチャルパートナー……。一旦は消すことを諦めることにしました。

リアルタイムスタミナ機能

今回の新機能である「リアルタイムスタミナ」機能なるものも試してみました。

心拍とパワーから「今のままの走ると何km走れるか」をサイコン側で算出してくれる機能です。AI時代という感じですね。

表示された数値は「203km」。私はこのまま走ると203km後に力尽きるようです。この間、400kmブルベを完走したばかりなんだけど……?

とはいえ、この数値はデータが溜まっていくと精度が上がっていくようなので今後に期待します。

ClimbPro機能

EDGE 530にもあったクライムプロ機能も微妙にリニューアルされています。

勾配グラフに現在の斜度が出るようになりました。

そういえば、斜度は相変わらず整数値でしたね。小数第一位まで出して欲しいという要望、多いと思うのに頑なに実装されないのはなぜ?

クライムが完了するとサマリが表示されます。

Climb Explore機能

近くにある登りセクションを検索する新機能が付いていました。

意外と距離のある登りコースって自分で見つけるのは大変なので、ヒルクラ練習を近所でしたい人には便利な機能ですね。

リアビューレーダーとの接続

リアビューレーダー、Magene「L508」と接続してみました。

問題なく使用できます。

ただ、どうもリアビューレーダーと接続しているとシステムが不安定になる感じもありました。

購入初日ながら、この機能が発動している最中に初シャットダウンが発生。これがEDGEシリーズの初期ファームウェアなんですよね……。今後の改善に期待します。

ソーラー充電機能

ナイトライドでのテストだったので当然充電されませんでした。

今後また昼間に走って追記します。

タッチパネルのロック

私が前に持っていた「EDGE 800」は、雨の日にタッチパネルが暴走してしまうことがありました。

本機種にはタッチパネルのロック機能があると聞いて期待していたのですが……

どうやら、タッチパネルのロック中でも、トレーニングページのスワイプだけはできちゃうみたいです。うーん。

ヒントって言われましても……。

追加マップのインストール

ちょっと気になっていたのが、「自分で追加マップをインストールできるか?」という点。

今回の購入理由はPBPで使うため。フランスの地図がインストールできなければ意味がないのです。

関連記事
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こちらの記事で作ったマップを、EDGE 840 Solarにもインストールしてみました。

問題なく認識され、フランスの地図が表示できました。良かったです。

まとめ

EDGE 840 Solar、購入直後のファーストインプレッションでした。

購入初日にシャットダウンを経験すると「やっぱりEDGEシリーズの初物は不安定」という噂は本当であると実感します。とはいえ、それは分かった上で買ったのですが。

色々ワクワクする新機能も付いていますし、これからPBPに向けて色々テストしていく予定です。

まずは、4/29に参加予定の600kmブルベに投入し、どんな具合かを確かめます(主にバッテリーの持ちとソーラー充電について)。

追記① (2023/4/21)

購入初日には確かめられなかった件について追記します。

ソーラー充電

太陽が出ている間にソーラー充電の具合について確かめてきました。

朝と夕方にそれぞれ5km(約15分)を走り、充電の具合を確認します。

朝の充電具合

朝は16分13秒のライドで、バッテリー寿命が+5分04秒伸びました。走行時間の30%くらいを賄えていることになります。

光の平均強度は67%。Garminのサイトを見ると「75000ルクスの光で充電した時」という記載があるので、恐らくこの数値が100%。75000ルクスは真夏の昼間くらいの太陽光じゃないかと思います。

仮に100%で充電された場合は、走行時間の50%くらいは賄えそうですね。

夕方の充電具合

夕方は17分07秒のライドで、たった+07秒分しか充電されませんでした。

光の平均強度は2%。朝の1/30しか出てないことになります。やはり直射日光がある程度当たらないとほとんど充電されないみたいですね。

この感じだと、たとえ昼間でも曇りや雨の日のソーラー充電はされなそうに思えました。

ソーラー充電の仕様

EDGE 840 Solarのマニュアルには以下の記述があります。

EDGE 840 Solarマニュアルより引用

ソーラー充電は、電源をオフにしている時でも常に行われているようです。

逆に言えば、ソーラー充電をストップすることは出来ません。本稿を書いている時点で、ソーラー充電をストップする設定はありません。

常に充電をしているとバッテリーが劣化しやすくなりそうで少し心配ではありますが……。

ただ、バッテリーの劣化は充電時の電流が強いほどに早まるとも言うので、ソーラー充電のような微弱な電流ではそこまで気にする必要はないかもしれません。

液晶(バックライト)

液晶の見え方についての確認です。

昼の見え方

昼間の液晶はEDGE530よりも見やすく感じました。フォントが見やすくなった?

夜の見え方

Twitterで知人が「EDGE840 Solar、前世代(EDGE530)よりも夜の画面が暗い」と書いていたので、確かめてみました。

EDGE840 Solarと、EDGE530を、どちらもバックライトレベルを10%にして比較してみます。

左: 840 Solar(10%), 右: 530(10%)

確かに840 Solarは暗いですね。

左: 840 Solar(20%), 右: 530(10%)

EDGE840 Solarを20%にしてみると、肉眼では同じくらいの明るさに見えるようになりました。

というか、EDGE530のほうが白と黒がハッキリしていてコントラストが強い気がします。

EDGE840 Solarのコントラストが弱いのは、恐らくソーラー充電の機能を持った液晶が赤みがかっていることが原因でしょうか。

サイクルモードの会場で同じバックライトレベルで比較(EDGE540 vs EDGE540 Solar)した際にはそれほど差を感じなかったんですが、出来れば夜に比較もしてみたいですね。

私はEDGE840 Solarは主にログ取り用のサブ機として使う予定なので液晶が暗くてもそこまで困らないのですが、こちらをメインに使おうと思う方は展示サンプルのあるショップで見比べたほうが良いと思います。

昼/夜でのバックライト切り替え

そういえば、EDGE840も「昼と夜でバックライトレベルを変える」という機能は実装されていませんでしたね。

iGS630のバックライト設定画面

最近勢いのあるiGPSPORTのフラグシップ機「iGS630」には昼と夜でバックライトの明るさを変えられる機能がありました。

昼はバックライトを切り、夜はバックライトを点灯するという使い方にして、バッテリーを節約することが出来ます。

EDGEシリーズも昼と夜で背景色・文字色が入れ替わる仕掛けはすでにあるわけですし、こういった仕組みは実装できそうなものですが……。将来的に是非実装して欲しい仕組みです。

追記② (2023/4/24)

さらにいろいろ試してわかったことを追記します。

ソーラー充電

土曜日に100kmほど走りましたが、天気は一日中曇りでした。

昼間(曇り空)の充電具合

夕方にほとんど充電されなかったことを考えると、「曇り空では全く充電されないのでは?」と考えていました。

実際には、充電強度20%ほどではありますが、充電はされていました。

晴天時と比べると3割ほどの強度ではありますが、ちゃんと充電されるようです。

ClimbPro 2.0

従来はコースナビゲーションを動かしている時に限り、そのコース上にある登り区間でのみClimbPro機能が発動していました。

EDGE 540/840シリーズでは、地図側に登り区間の情報を持たせているようで、コースナビゲーションをしていなくてもClimbProが発動するようになっています。

地図に表示されているこの山マークが登り区間。

発動してしまえば、コースナビゲーション中のClimbPro機能と同じです。

ちなみに、今回のClimbPro機能は頂上に到着するとファンファーレ(従来のコーストレーニング完了時に流れるあの音楽)が流れる仕様になってます。前は「ピッ!」って鳴って終わりだったんですけどね。

バッテリー残量

今回のEDGEシリーズには一つ見慣れぬ表示が追加されていました。

見慣れぬ表示

「バッテリー節約」という画面があるんですが、そこに「バッテリー残量」なる項目が表示されるようになったのです。

どうやらこれは「現在の設定で使った場合、あと何時間使えるのか?」の見積もり時間を出してくれる機能みたいですね。

これまでも「残り95%」みたいな表示はされましたが、「残り時間」が表示されるようになったのは画期的。最近のスマホだと残り時間を表示する機種も増えましたが、それに倣ったのでしょうか。

試しに、バックライトの明るさを変えてみると「バッテリー残量」の数値が変わりました。設定内容が即座に反映されて見積もりが出されるようです。

設定を色々変えてみた

そこで、バッテリー残量に最も影響が大きそうな「バックライトレベル」と「衛星システム(捕捉するGPS衛星の数)」設定を色々変えながら、「バッテリー残量」の変化を測定してみました。

全パターンを測定すると大変なので、一部のみの測定です。

衛星システム/
バックライト
マルチGNSS
マルチバンド
マルチGNSS GPS オフ
0% 41 51 58 58
10% 32 38 41 41
20% 未測定 未測定 37 未測定
30% 未測定 未測定 32 未測定
40% 未測定 未測定 27 未測定
50% 未測定 未測定 22 未測定
60% 未測定 未測定 17 未測定
70% 未測定 未測定 13 未測定
80% 未測定 未測定 10 未測定
90% 未測定 未測定 7 未測定
100% 未測定 未測定 5 未測定

 

なんと、驚いたことに「バックライト: 0%」「衛星システム: GPS」にしたときの推定ランタイムは58時間となりました。

衛星システムをGPSにした場合は最低限の衛星しか捕捉しないため、軌跡が割りとジグザクになってしまいます。ただ、その分だけバッテリー消費は減らせるということです。トレードオフですね。

この数字を見てしまうと、昼間は手動で「バックライト: 0%」、日が暮れたら「バックライト: 10%」にして運用したくなりますね。それでも600kmブルベなら余裕で乗り切れそうです。ずっと「バックライト: 10%」でも41時間持つようですし。

そして、恐らくこのバッテリー残量にはソーラー充電分を考慮していません。実際には、これにソーラー充電分のバッテリー残量が追加されることになります

週末は600kmブルベに参加予定ですが、そこでバッテリーの持ちをしっかり確かめようと思っています。

保護フィルム

昼間の画面への風景の映り込みが気になったので、反射防止の保護フィルムを買ってみました。

他の人がミヤビックスを買っていたので、私はあえてPDA工房にしてみました。

こちらが保護フィルム。分かってはいましたが、結構白い(=光を遮りそう)ですね。ソーラー充電の効率と、夜間の画面の見えやすさへの影響が気になる所。

貼ってみました。意外と違和感はありません。

昼間の使用では反射が減ったことが実感できます。ただ、夜間の使用においては暗さが気になりましたね。前に書いた通りバックライトが旧機種よりも暗めなので。

この保護フィルムを使い続けるかどうかは未知数です。

充電速度

Type-C端子になったということで、気になるのが充電速度です。

一度、完全に放電させてから充電してみました。

結果はこちら。最大で1A程度で充電され、1時間36分で満充電となりました。

Type-Cとしてはそこまで早くはないですが、恐らくはバッテリーの劣化を考慮して充電時の電流を抑えているのだろうと推測します。

とはいえ、これくらいの速度で充電できれば、ブルベ中のホテルでの充電でもたやすく満充電まで持っていけそうです。

追記③ (2023/6/12)

2ヶ月ほどブルベで使ってみて、新たに気づいた点を書いていきます。

Solar vs 非Solarの液晶の見やすさ(夜間)

「Edge530に比べて、Edge840 Solarはバックライトが暗い」ことは前述のとおりです。

再掲になりますが、「Edge840 Solar」と、前世代である「Edge530」を比較したのが↓の画像です。

左: 840 Solar(10%), 右: 530(10%)

明らかにEdge840 Solarのほうが暗いです。

これについて、「ソーラーパネルが入っているから暗いのではないか」と私は推測していました。

そこで、同じ世代(x40シリーズ)の非Solarモデルと比較してみることにしました

Edge540(非Solar)を購入した、はやとさんにご協力をいただいて比較を実施したのが↓の写真です。

左: 840 Solar(10%), 右: 540 非Solar(10%)

左: 840 Solar(10%), 右: 540 非Solar(10%)

正直、肉眼でも写真でも明るさの差を見出すことが出来ませんでした

この後、双方のバックライトの明るさを揃えて上げてみましたが、やはり差は分からず。

以上から考えられる結論は以下のとおりです。

  • Edge x40世代では、Solarモデルと非Solarモデルで、画面の明るさに大きな違いはない。
  • 明るさを同一パーセンテージにした時に、Edge x40世代はEdge x30世代よりも暗い。

試しに、Edge840 SolarとEdge530のバックライトを100%にしてみたのが↓の写真です。

左: 840 Solar(100%), 右: 530(100%)

100%でも10%でも530のほうが明るいことから、x40世代のバックライトは、x30世代よりも暗くなっていると断言して良さそうです。

「Edge530では10%で問題なく夜間走行が出来た」人も、Edgex40世代では20%以上にしないと見えにくく感じる可能性があります。

リアルタイムスタミナ

「あなたは、あと何km走れます」という目安を示してくれるリアルタイムスタミナ機能。

最初は200kmそこそこと表示されていたんですが。

600kmブルベを完走すると、推定距離が323kmまで伸びていました。

一応、過去の実績を見て判定をしてくれるということは確かめられました。

著者情報

年齢: 38歳(執筆時)
身長: 176cm / 体重: 82kg
自転車歴: 2009年~
年間走行距離: 10000~15000km
ライドスタイル: ロングライド, ブルベ, ファストラン, 通勤
普段乗る自転車: BIANCHI OLTRE XR4(カーボン), QUARK ロードバイク(スチール)
私のベスト自転車: LAPIERRE XELIUS(カーボン)

# 乗り手の体格や用途によって同じパーツでも評価は変わると考えているため、参考情報として掲載しています。
# 掲載項目は、road.ccを参考にさせていただきました。

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この記事を書いた人

ロングライド系自転車乗り。昔はキャノンボール等のファストラン中心、最近は主にブルベを走っています。PBPには2015・2019・2023年の3回参加。R5000表彰・R10000表彰を受賞。

趣味は自転車屋巡り・東京大阪TTの歴史研究・携帯ポンプ収集。

【長距離ファストラン履歴】
・大阪→東京: 23時間02分 (548km)
・東京→大阪: 23時間18分 (551km)
・TOT: 67時間38分 (1075km)
・青森→東京: 36時間05分 (724km)

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